「履歴書なんてどれも同じでしょ?」と思っていませんか?実は、その一枚の紙の選び方で、採用担当者に与える第一印象はガラリと変わります。
転職活動を始めたばかりの方も、新卒で初めての就職活動に挑む方も、あるいは近所のスーパーでパートを始めようとしている方も、まずは「自分に最適なフォーマット」を知ることが内定への第一歩です。
最近ではコンビニや100円ショップでも手軽に手に入りますが、果たしてそれでいいのか、それとも文房具店できちんとしたものを買うべきなのか。
今回は、2021年に導入された最新の厚生労働省様式から、定番のJIS規格、サイズ選びの落とし穴まで、迷える皆さんの疑問をすべて解決します。
どこで買うのが正解?購入場所による違いとマナー
まず最初に皆さんが直面するのが「どこで履歴書を買うか」という問題です。結論から言うと、購入場所自体で不採用になることはありませんが、中身の「質」には注意が必要です。
文房具店や書店で選ぶメリット
最もおすすめなのは、やはり文房具店や大型の書店です。ここには「転職者用」「新卒者用」「パート・アルバイト用」と、目的別に特化した履歴書が豊富に揃っています。
最大の特徴は「紙質」です。厚みのある上質紙が使われていることが多く、万年筆やボールペンで書いた際も裏写りせず、手に取った時にしっかりとした高級感があります。
コンビニの履歴書は「緊急用」として優秀
「明日の面接なのに履歴書がない!」という時の強い味方がコンビニです。一般的にはJIS規格の標準的なセットが置かれています。
履歴書用紙を急いで手に入れたい時には非常に便利ですが、種類が1〜2種類に限られるため、自分の経歴をアピールするのに最適なレイアウトを選べないというデメリットもあります。
100円ショップの履歴書を使う際の注意点
100円ショップでも履歴書は手に入ります。コストパフォーマンスは抜群ですが、商品によっては紙が非常に薄いものがあります。
正社員登用を目指す重要な面接や、大手企業に応募する場合は、ペラペラの紙だと「熱意が足りない」と受け取られてしまうリスクもゼロではありません。パートや短期アルバイトの応募であれば問題ありませんが、勝負どころでは避けるのが無難です。
2021年からの新常識!「厚生労働省様式」とは?
履歴書選びで今最も注目すべきなのが、2021年4月から推奨されている「厚生労働省様式」です。これまでの「JIS規格」とは何が違うのでしょうか。
大きな変更点は、プライバシーへの配慮です。
新しい様式では「性別欄」が任意となり、未記入でも問題なくなりました。また、「配偶者の有無」や「扶養家族数」といった欄が削除されているのが特徴です。
これにより、純粋にあなたのスキルや経験だけで勝負できる環境が整いました。
「プライベートなことをあまり書きたくない」「職歴を1行でも多く書きたい」という方は、この最新の厚生労働省様式を選ぶのが現在のトレンドであり、正解と言えます。
あなたにぴったりの履歴書フォーマット診断
種類が多すぎて選べないという方のために、状況別の最適な選び方を整理しました。
転職回数が多い、またはキャリアを強調したい場合
「転職者用」と銘打たれた履歴書を選びましょう。
これらは学歴欄がコンパクトにまとまっており、その分「職歴欄」が広く取られています。また、退職理由や職務経歴の要約を書き込めるスペースがあるものもあり、職務経歴書と併せて強力なアピールが可能です。
新卒・第二新卒の場合
大学の生協などで販売されている「学校指定の履歴書」が最強の武器になります。
学校名が入っていることで、身元がしっかりしているという安心感を企業側に与えられます。また、自己PRやゼミの研究内容、サークル活動など、学生時代の経験を書きやすいレイアウトになっているのが特徴です。
パート・アルバイトに応募する場合
「一般用」や「パート・アルバイト用」を選びましょう。
これらには「勤務希望曜日」や「希望時間帯」を記入する欄があらかじめ設けられています。シフト制の職場に応募する際は、この欄があることで採用担当者とのミスマッチを防ぐことができます。
A4サイズかB5サイズか?大きさを決める基準
サイズ選びも悩みの種ですよね。一般的に市販されているのは、見開きでA3(閉じるとA4)のものと、見開きでB4(閉じるとB5)の2種類です。
現在のビジネスシーンではA4サイズが主流
迷ったら「A4サイズ」を選んでください。
現在のビジネス文書はほとんどがA4サイズで統一されています。職務経歴書を添えて提出する場合、職務経歴書は通常A4で作成するため、履歴書もA4で揃えるのがマナーとして美しく、管理もしやすいからです。
また、A4サイズは記入スペースが広いため、自己PRや志望動機をたっぷり書き込みたい人にも向いています。
B5サイズが適しているケース
一方で、B5サイズは少しコンパクトな印象を与えます。
「書くことが少なくて余白が目立ってしまうのが怖い」という方や、手書きの文字が小さめの方には、B5サイズの方がバランスよく見えることがあります。また、昔ながらの小規模な個人商店などに応募する場合は、B5サイズでも全く失礼にはあたりません。
履歴書セットに含まれる「付録」をチェックしよう
履歴書を選ぶ際は、中身の用紙だけでなく、セットに含まれている「付属品」にも注目してください。これが意外と重要です。
- 封筒の有無とサイズ:履歴書を折らずに入れられる「角形2号(またはA4サイズ用)」の封筒が入っているか確認しましょう。三つ折りにして出すのは、基本的にはマナー違反ではありませんが、折らずに提出する方が丁寧な印象を与えます。
- 写真用シール:両面テープをわざわざ用意しなくて済むよう、あらかじめカットされた写真用シールが入っているセットは非常に便利です。
- 下敷きや書き方ガイド:特に久しぶりに履歴書を書く方にとって、お手本となる書き方ガイドが同封されているものは心強い味方になります。
ネットからダウンロードして印刷するのはアリ?
最近では、PCで作成した履歴書を自宅やコンビニのプリンターで印刷して提出するケースも増えています。
IT業界やベンチャー企業なら問題なし
効率を重視するIT系やスタートアップ企業では、手書きよりもPC作成の方が「PCスキルがある」と判断され、好まれる傾向にあります。
紙の質にはこだわって
ただし、普通のコピー用紙(ペラペラの紙)に印刷するのは避けましょう。
履歴書専用紙という、プリンター対応の厚手で上質な紙が市販されています。これを使うだけで、手に取った時の感触が格段に良くなり、手書きの履歴書と同等の敬意を伝えることができます。
履歴書の選び方で最後に見落としがちなポイント
どんなに素晴らしいフォーマットを選んでも、最後は「自分の文字との相性」が大切です。
例えば、罫線の幅が狭いものに太いペンで書くと、文字が潰れて読みづらくなってしまいます。逆に、広い罫線に細すぎるペンで書くと、スカスカで頼りない印象になります。
ジェットストリームなどの滑らかなボールペンを用意し、実際に少し書いてみて、自分の文字が最も美しく見える行間のものを選ぶのが隠れたコツです。
また、意外と見落としがちなのが「予備の有無」です。
履歴書は修正液や修正テープの使用が厳禁です。一文字間違えたら最初から書き直し。ですから、あらかじめ5枚〜10枚セットになっているものを選び、心の余裕を持って書き始めましょう。
履歴書の選び方まとめ:自信を持って提出できる一冊を
履歴書は、あなたという商品を企業に売り込むための「パンフレット」です。
パンフレットのデザイン(フォーマット)や紙質が良ければ、中身を読む前から「この人は仕事が丁寧そうだ」「うちに本気で入りたいんだな」というポジティブなメッセージを伝えることができます。
- 正社員・転職なら、最新の「厚生労働省様式」か「転職者用」のA4サイズ。
- 新卒なら「学校指定」のもの。
- パート・アルバイトなら「一般用」や「シフト欄があるもの」。
- 迷ったら「文房具店」で上質な紙のものを選ぶ。
この基準で選べば、まず間違いはありません。自分にぴったりの履歴書を手に取って、あなたの魅力を最大限にアピールしてくださいね。
履歴書の選び方をマスターしたあなたは、もう準備万端です。次は、その最高のフォーマットに、あなたの情熱を丁寧に書き込んでいきましょう。応援しています!
