クリアデューO2終売の衝撃と現状
ハードコンタクトレンズユーザーの間で長年愛用されてきた「クリアデューO2」。錠剤と水道水だけで洗浄・保存ができるシンプルなケア用品として知られていました。しかし、2024年秋ごろから「クリアデューO2が終売になる」という情報が相次ぎ、実際にメーカーであるオフテクス社の公式サイトでも「販売終了」と明記されました。
これにより、店頭から次々と姿を消し、ネット通販でも価格高騰や在庫切れが起こるなど、多くのユーザーが動揺しています。
では、なぜ人気の高かったクリアデューO2が販売終了に至ったのでしょうか?
本記事では、終売の背景や理由、そして後継品・代替品情報、今後の入手方法までを詳しく解説します。
クリアデューO2とは?人気の理由をおさらい
クリアデューO2は、オフテクス社が販売していた「O₂・ハードコンタクトレンズ用 つけおきタイプ」のケア用品です。液体ボトルを使わず、錠剤と水道水だけで洗浄から保存までできるという画期的な方式が特徴でした。
煩雑な手順がいらず、出張や旅行にも便利だったため、特にハードレンズ愛用者から高い支持を受けてきました。
さらに、錠剤タイプゆえに清潔さを保ちやすく、ボトル廃棄も不要。環境面でも評価されていた点が印象的です。
それだけに「突然の終売」というニュースは、多くのユーザーにとって想定外の出来事でした。
終売の正式発表とタイミング
クリアデューO2の販売終了は、2024年10月末をもって製造が終了したと複数の販売店・眼科から告知されています。
眼科の公式サイトでは「メーカー製造終了に伴い、当院でも在庫限りで販売終了となります」「後継製品はクリアデューSLです」との案内があり、メーカー側からも製造停止の通達があったことが確認できます。
また、オフテクス社の公式製品ページにも「販売終了いたしました」との明記があり、これは一時的な欠品ではなく正式な終売であることを意味します。
このため、2024年11月以降はドラッグストアや通販サイトでも在庫が激減。年末には「どこにも売っていない」「価格が3倍に跳ね上がっている」といった声がSNSやレビューサイトで多く見られました。
終売の理由を徹底分析
メーカーから明確な理由は公表されていませんが、複数の要因が重なった結果と考えられます。
1. ハードレンズ市場の縮小
近年、ソフトコンタクトレンズや1dayタイプの普及が進み、ハードレンズユーザー自体が減少傾向にあります。
ハードレンズ専用のケア用品市場は年々縮小しており、販売コストや流通維持が難しくなっていた可能性があります。
2. 製造コスト・価格改定の問題
販売店からの情報によれば、「後継製品は約100円ほど値上げになる」との案内もありました。
このことから、原材料費や物流コストの高騰により、従来価格での供給が困難になったことが推測されます。
3. 製品ラインナップの整理・刷新
終売と同時期に「クリアデューSL」という新商品が登場しており、メーカー側が製品ラインを刷新したと考えられます。
O2は錠剤タイプでしたが、SLは液体ボトルと中和錠を組み合わせる形式で、よりオルソケラトロジー(夜間装用型レンズ)専用の仕様に進化しています。
4. 規格や販売チャネルの見直し
近年、医療機器やケア用品の安全基準が見直される中で、眼科専売品への移行が増えています。
クリアデューO2の後継であるSLも眼科専売となっており、一般販売から医療機関経由に切り替える流れがあったと見られます。
終売による影響とユーザーの困惑
クリアデューO2の終売が告知されると、ユーザーからは次のような反応が見られました。
- 「いつも使っていたドラッグストアで売っていない」
- 「ネットで見つけても価格が3倍になっている」
- 「代わりの製品がわからない」
- 「後継品が眼科専売で買いにくい」
特に問題となっているのが、代替品の入手難易度です。
クリアデューO2はドラッグストアでも手軽に買える市販品でしたが、後継のクリアデューSLは医療機関専売品。そのため、以前のようにネットや量販店で気軽に購入できなくなりました。
また、O2の「錠剤+水道水だけ」という手軽さに慣れていた人にとって、SLのような液体タイプは「手間が増えた」と感じるケースもあるようです。
後継品・代替品の候補
では、クリアデューO2の代わりとしてどんな製品があるのでしょうか。
眼科や販売店では、次のような代替品が推奨されています。
● クリアデューSL(オフテクス)
O2の実質的な後継モデル。オルソケラトロジーレンズ専用の洗浄・保存液で、眼科専売品。
従来よりも消毒・中和機能が強化されており、安全性を重視した仕様になっています。
ただし一般購入は不可のため、眼科で処方・購入する必要があります。
● AOセプト クリアケア(アルコン)
ハード・ソフト両対応の過酸化水素タイプ。強力な除菌力を持ち、消毒と中和が一体化しています。
ボトルタイプのため扱いはやや異なりますが、清潔さを求めるユーザーには代替候補になります。
● ミクロンO2ケア・スーパークリーナー(日本オプティカル)
ハードレンズ専用の洗浄・保存液。ドラッグストアでの入手性が高く、日常使いにも適しています。
O2のような錠剤タイプではないものの、継続使用者も多い安定ブランドです。
現在の入手方法と注意点
クリアデューO2はすでにメーカー生産が終了しており、流通在庫のみが販売されています。
そのため、Amazonや楽天、ドラッグストア通販サイトで見つかっても「在庫限り」「販売終了予定」の表記が多く見られます。
購入の際は以下の点に注意してください。
- 価格の高騰に注意:転売や需要集中により、定価の数倍で出品されているケースもあります。
- 使用期限を確認:終売品のため、古いロットが混在している可能性があります。
- 正規品を選ぶ:パッケージや製造番号を確認し、模倣品や並行輸入品に注意。
- ストック買いは計画的に:大量に購入しても、錠剤の保存期限を過ぎると使用できません。
また、後継品に切り替える場合は、必ず眼科で相談し、レンズの種類や装用スタイルに合ったケア用品を選ぶことが大切です。
今後の動向とユーザーが取るべき対応
クリアデューO2の終売は、ハードレンズユーザーにとって一つの転換点といえます。
メーカー各社は安全性・消毒力を重視した液体タイプや医療機関向け専売モデルにシフトしており、「錠剤+水道水」という手軽なケアスタイルは減少傾向です。
ユーザーとしては、今後以下の点を意識して対応することが重要です。
- 使用中のレンズに適したケア用品を眼科で確認する
- 在庫購入時は期限と品質をチェックする
- 後継品・代替品の使用感を比較して自分に合うものを見つける
- 新製品への切り替え時は目のトラブルがないか慎重に観察する
「終売=使えなくなる」ではなく、「より安全で新しい製品に進化する過程」と捉えると、前向きに対応できます。
クリアデューO2終売まとめ
クリアデューO2は、ハードレンズユーザーにとって信頼のケア用品でしたが、2024年10月をもって正式に製造終了しました。
背景には市場縮小・コスト上昇・製品刷新など複数の要因があり、後継品は「クリアデューSL」へと移行しています。
今後は在庫品の確保か、もしくは眼科専売の後継品への切り替えが現実的な選択となります。
長年使ってきた愛用品がなくなるのは寂しいですが、安全性や医療品質の観点では進化の一歩。
自身のレンズ環境に合ったケアを見直しながら、快適で清潔な視界を保っていきましょう。


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