ウイスキー好きの間で長年親しまれてきた「フェイマスグラウス」。手頃な価格ながら上品な味わいで、初心者からベテランまで幅広い層に愛されてきました。そんな銘柄に「終売になった」「最近見かけない」といった声が広がっています。今回は、フェイマスグラウスがなぜ終売と言われるようになったのか、その真相と現在の入手状況、さらに代替品の選び方まで徹底的に紹介します。
フェイマスグラウスとは?スコットランドを代表するブレンデッドウイスキー
フェイマスグラウス(The Famous Grouse)は、1896年にスコットランドで誕生したブレンデッド・スコッチウイスキー。雷鳥(Grouse)のラベルが印象的で、100年以上の歴史を持つ伝統的なブランドです。
ブレンドには、スコットランドを代表するシングルモルト「マッカラン」や「ハイランドパーク」などが使われており、華やかでバランスのとれた味わいが特徴。価格帯も手頃で、バーや自宅飲みの定番として長く支持されてきました。
終売の噂が広がった背景
ここ数年、SNSや通販サイトのレビュー欄で「フェイマスグラウスが終売した」「見かけなくなった」という声が相次ぎました。結論から言うと、ブランド全体が完全に終売したわけではありません。ただし、日本市場においては“正規輸入品”の販売終了や流通変化が起きており、これが「終売」と誤解されている大きな要因です。
以下では、その背景を詳しく見ていきます。
正規輸入品が2019年に終了していた
最も大きな理由は、日本での正規輸入が2019年で終了したことです。これにより、現在は並行輸入品が中心となっています。正規輸入が止まると、全国的な流通が安定しなくなり、店頭での取り扱いが減少。多くの酒販店では「メーカー終売」「在庫限り」といった表記が並ぶようになりました。
その結果、消費者の間で「販売終了したのでは?」という印象が強まったのです。
一部シリーズや限定ボトルの終売も影響
もうひとつの要因が、一部ラインナップの廃盤です。
たとえば、「フェイマスグラウス 12年」や「スノーグラウス」「ブラックグラウス(現・スモーキーブラック)」などの特別仕様ボトルは、すでに生産終了しているものがあります。
特に「ブラックグラウス」は後継として「スモーキーブラック」にリニューアルされたため、ラベル変更に気づかず「なくなった」と思う人も少なくありません。これらのモデルチェンジが、終売の印象をより強めています。
流通量の減少と品薄状態
正規ルートの終了以降、並行輸入による流通が主体となり、供給量が不安定になりました。
一部の店舗では仕入れが難しくなり、地方ではほとんど見かけなくなったという声もあります。ウイスキーブームによる需要の高まりや円安の影響もあり、在庫が減少している時期もありました。
「通販では見つかるが値段が上がっている」「ボトルのデザインが違う」といった声もあり、消費者が混乱している状況が続いています。
「終売」と誤解されやすい理由まとめ
フェイマスグラウスが「終売」と言われるようになったのは、次のような複合的な要因が重なったためです。
- 日本での正規輸入が終了し、流通が不安定に
- 一部シリーズ(年数表記モデルや限定品)が実際に終売
- 店舗の取り扱い縮小による店頭消失
- 並行輸入品のラベル違いで混乱
- SNSや口コミで誤情報が拡散
つまり、“完全な販売終了”ではなく、“日本での入手難”や“流通変化”が起きたことが、終売騒動の背景にあるのです。
現在も購入可能なフェイマスグラウス
結論として、フェイマスグラウスは現在でも入手可能です。特に「フェイマスグラウス フィネスト」や「スモーキーブラック」は、並行輸入品として多くの通販サイトで販売されています。
ただし、ラベルデザインや容量、アルコール度数などが日本仕様と異なる場合があるため、購入時は商品ページをよく確認することが大切です。また、為替や輸入コストの影響で価格が上下することもあります。
フェイマスグラウスの味わいと魅力を再確認
「終売」と聞くと惜しむ声が多いのも、このウイスキーの完成度の高さゆえです。
ブレンドに使われるモルトは、前述の通り「マッカラン」や「ハイランドパーク」など高品質な原酒。スムーズでバランスの取れた飲み口は、ロック・ストレート・ハイボールのいずれにも相性抜群です。
フルーティーさと穏やかなスモーキーさを兼ね備え、価格以上の満足感を得られる一本。初心者が最初に手に取るブレンデッドとしても定番の存在です。
フェイマスグラウスが買えないときの代替品
もし近くの店舗でフェイマスグラウスが手に入らない場合は、味の傾向や価格帯が近い別ブランドを検討してみましょう。以下は特に人気の代替候補です。
- デュワーズ:やや軽めで飲みやすく、ハイボールにも最適。
- ティーチャーズ:スモーキーさが特徴で、価格帯も近い。
- ベル:同じくスコットランドの定番ブレンデッドで、まろやかな口当たり。
- ジョニーウォーカー レッドラベル:フェイマスグラウスと同じく、バランス重視のスタンダードモデル。
いずれも1,500〜2,500円前後で購入でき、家庭用やバーの定番としても人気があります。味の方向性は異なりますが、「ブレンデッドスコッチの良さを楽しむ」という意味では良い代替になります。
今後の再販やリニューアルの可能性
現時点では、メーカー側から日本市場における再展開やリニューアルの公式発表はありません。ただ、世界的にはフェイマスグラウスブランドが継続しており、スコットランドでは今も主力銘柄として販売されています。
市場動向次第では、再び正規輸入が再開される可能性もあります。実際、ウイスキーブームの追い風を受けて、かつて取り扱いが終了した銘柄が再上陸する例も増えているため、今後に期待するファンも少なくありません。
フェイマスグラウス終売の真相まとめ
- フェイマスグラウスはブランド自体の終売ではない
- 日本では2019年に正規輸入が終了し、現在は並行輸入が主流
- 一部の年数モデルや限定品は実際に廃盤
- 現在でも「フェイマスグラウス フィネスト」「スモーキーブラック」などは購入可能
- 店頭で見かけなくなったのは、流通変化と供給減が理由
つまり、“完全に姿を消した”わけではなく、“入手経路が変わった”というのが真相です。
フェイマスグラウスが終売になったのはなぜ?最後に伝えたいこと
「フェイマスグラウス 終売」と聞くと寂しさを感じる人も多いでしょう。しかし、実際にはブランド自体が消えたわけではなく、今も世界各地で愛され続けています。
日本でも並行輸入品を通じて手に入れることができ、根強い人気は健在です。
もしフェイマスグラウスを探しているなら、オンラインショップを中心に探してみるのがおすすめ。今後の再販や新シリーズにも期待しつつ、ウイスキーの奥深さを改めて楽しんでみてください。
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