マツダの人気3列シートSUV「CX-8」がついに終売を迎えました。
2017年の登場以来、上質なデザインと走りを兼ね備えたファミリーSUVとして多くの支持を集めてきたモデルだけに、「なぜ生産終了なの?」「後継モデルは出るの?」と気になる方も多いはずです。
この記事では、CX-8が終売に至った理由から、マツダの新たな大型SUV戦略、そして後継となるCX-80の最新情報までをわかりやすく解説します。
CX-8はどんな車?人気を集めた理由を振り返る
CX-8は、マツダが国内向けに投入した3列シートSUVです。
ミニバンのような使い勝手とSUVらしいスタイルを両立させ、「家族みんなで乗れるマツダSUV」として大ヒットしました。
全長約4.9メートルのボディに6人乗り・7人乗り仕様を用意し、上質な内装と高い静粛性を実現。
さらに2.2Lディーゼルターボと2.5Lガソリンという2種類のパワートレインを選べる点も人気でした。
特にディーゼルモデルは長距離ドライブでもトルクフルで快適。マツダ独自の「魂動デザイン」と相まって、ファミリーカーでありながら“走りを楽しめるSUV”として評価されていました。
マツダCX-8が終売になった正式発表と時期
マツダは2023年10月31日、公式ニュースリリースで「CX-8の生産を2023年12月下旬をもって終了する」と発表しました。
販売も同年12月生産分で終了し、在庫車をもって国内販売は完了しています。
約6年間にわたり販売されたCX-8ですが、フルモデルチェンジを行わず世代交代を迎える形となりました。
この発表により、CX-8はマツダの国内ラインナップから姿を消すことになります。
終売の理由1:モデルライフの満期と世代交代
まず挙げられるのが、モデルライフの満期です。
CX-8は2017年の発売から約6年が経過しており、マツダ車としてはモデルチェンジの周期を迎えていました。
同時に、マツダは商品群を整理し、次世代プラットフォームへと移行しています。
この中でCX-8は「一定の役割を終えた」と判断され、次世代SUVへのバトンタッチが決まったと考えられます。
終売の理由2:マツダの“ラージ商品群”戦略
もう一つの大きな要因が、マツダが進める「ラージ商品群」への移行です。
これは、プレミアム志向の大型SUVを主軸に据え、グローバル市場でブランド価値を高める戦略です。
すでに国内でも「CX-60」が発売され、今後は「CX-70」「CX-80」「CX-90」などが続々と登場予定。
この中で、CX-8のポジションは「CX-80」に引き継がれる形になります。
つまり、CX-8の終売は“モデル整理”というより、“次世代ラインへの昇格”という意味合いが強いのです。
終売の理由3:電動化と環境規制への対応
世界的に電動化が進む中、CX-8のような純内燃機関ベースのモデルは、今後の規制対応が難しくなってきています。
欧州を中心に、ハイブリッドやPHEVが主流となる中、マツダも電動化を急速に進めています。
実際、CX-60ではPHEV(プラグインハイブリッド)を採用し、これが今後のマツダSUVの標準仕様になっていく見通しです。
CX-8が生産終了を迎えた背景には、こうした電動化シフトの波があるといえるでしょう。
CX-8が果たした役割とユーザーからの支持
CX-8は、マツダの国内SUVラインナップの中で「家族が乗れるプレミアムSUV」という独自の地位を築きました。
CX-5より広く、CX-9より日本向けという絶妙なサイズ感が評価され、ファミリー層から高い支持を集めました。
特に、ミニバンからの乗り換え層にとって「SUVでも3列が使える」という点が魅力的でした。
走りの楽しさと実用性の両立は、CX-8ならではの強みだったといえます。
そのため、終売発表後も「残念」「後継モデルが気になる」という声が多く見られました。
中古車市場でも注目が集まり、今なお人気の高いモデルとして取引されています。
後継モデル「CX-80」に注目が集まる理由
CX-8の後継とされる「CX-80」は、マツダの新世代大型SUVとして2024年以降の登場が期待されています。
欧州や日本市場を中心に展開される予定で、3列シートSUVという点でもCX-8の後継にあたります。
CX-80は新しい「ラージアーキテクチャー」を採用し、走行性能・安全性能ともに大幅に進化。
PHEVや48Vマイルドハイブリッドなど、電動化技術も搭載される見込みです。
車体サイズはCX-8よりやや大きく、より上質な仕上がりになると予想されています。
これにより、CX-8が築いたファミリーSUVのポジションを、より高い次元で引き継ぐ存在となりそうです。
今後のマツダSUVラインナップの展開
CX-8の生産終了によって、国内SUVラインナップは再編されます。
今後の主力は「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」という“ラージ群”が担うことになります。
- CX-60:2列シートのプレミアムSUV(PHEV搭載)
- CX-70:北米市場向けワイドボディモデル
- CX-80:3列シートのグローバルモデル(日本投入予定)
- CX-90:フラッグシップSUV(北米中心)
この流れを見ると、CX-8は“次世代SUV時代の橋渡し役”として役割を終えたとも言えます。
CX-8を今買うべき?中古・在庫車の動向
終売発表後、CX-8の新車在庫は急速に減少しています。
一部ディーラーでは「在庫限り」「特別仕様車のみ」といった販売状況になっており、購入を検討している人は早めの行動が必要です。
中古車市場では、特に上級グレードやクリーンディーゼルモデルに人気が集中。
生産終了に伴う“プレミア化”の動きも見られ、相場が上昇傾向にあります。
「CX-80が出るまで待つか」「今のCX-8を狙うか」は悩ましいところですが、
価格・デザイン・信頼性のバランスを重視するなら、CX-8の最終モデルは依然として魅力的な選択肢です。
まとめ:CX-8終売はマツダの進化の第一歩
マツダCX-8の終売は、単なる生産終了ではなく「次の時代へのステップ」と言えるでしょう。
6年間にわたり、多くのファミリーやドライバーに愛されてきたCX-8は、マツダのSUVラインの礎を築いた存在でした。
これから登場するCX-80は、その理念を受け継ぎつつ、より洗練された走りと快適性を備えたモデルとして期待されています。
マツダのSUV戦略はこれからが本番。CX-8の終売は、新たなマツダの進化の幕開けでもあります。
マツダCX-8終売と後継モデルCX-80に注目!
CX-8が生産終了を迎えた今、マツダの新世代SUVラインへの注目が高まっています。
後継となるCX-80の登場によって、マツダのSUV戦略はさらに進化し、ファミリーカーの選択肢も広がるでしょう。
これからSUVを検討する方にとって、CX-8のラストモデルも、次期CX-80も見逃せない存在です。
マツダの次なる一歩を見届けながら、自分に最適な1台を選んでみてください。

コメント