コストコの精肉コーナーで人気を集めていた「リブフィンガー」。骨の間にある肉質の濃い部分で、焼肉やBBQ好きの間では“コスパ最強の部位”として知られていました。そんなリブフィンガーが「最近見かけなくなった」「終売したのでは?」という声が広がっています。実際のところ、販売終了の背景にはどんな理由があるのでしょうか。そして、今後復活の可能性はあるのでしょうか。
コストコのリブフィンガーとは?人気の理由をおさらい
「リブフィンガー」とは、牛のあばら骨の間にある“中落ちカルビ”に近い部位。骨のうまみが染みた濃厚な味わいが特徴で、噛むほどに旨味が広がります。コストコでは「USAビーフ チョイス リブフィンガー」として販売され、真空パックに詰められた状態で約1.2〜1.8kgの大容量パックが主流でした。
100gあたりの価格も魅力的で、過去には189円前後と手頃な設定。肉質は柔らかく、味付け次第で焼肉にもステーキにも使える“万能部位”として高く評価されてきました。塊肉で買えるワクワク感や、下処理を工夫する楽しさも人気の理由です。
「終売」と言われるようになったきっかけ
2023年以降、SNSや掲示板で「リブフィンガーが消えた」「もう販売していない」という投稿が増えました。特に2023年夏ごろに一時的に店頭から姿を消した時期があり、それが「終売説」を加速させたようです。
しかし、調べてみると「一部店舗では販売継続」「入荷時期によって置いてある」など、地域やタイミングによって取り扱い状況が異なることが分かっています。幕張や和泉倉庫店では2024年にも販売が確認されており、“完全終売”とは言い切れません。とはいえ、以前のように常時並んでいる店舗は減り、入荷頻度が不安定になっているのは確かです。
コストコのリブフィンガーが終売した(ように見える)理由
リブフィンガーが店頭から姿を消した背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 原材料と輸入コストの上昇
アメリカ産チルドビーフを輸入しているリブフィンガーは、為替や輸送コストの影響を受けやすい商品です。2020年頃は100gあたり189円だったものが、2024年には280円前後にまで値上がり。原料価格や物流費の上昇により、採算が厳しくなった可能性があります。
また、リブフィンガーは希少部位で、1頭から取れる量が限られます。仕入れコストが安定しにくい点も、販売継続の難しさに影響していると考えられます。
2. 在庫や棚スペースの問題
コストコは倉庫型店舗であり、商品の回転率が非常に重視されます。大量に仕入れても売れ残るリスクがある商品は、販売を一時停止することがあります。リブフィンガーは塊肉で調理に手間がかかるため、一般家庭では使いづらいという声もありました。こうした購買ハードルの高さが、棚から消える一因になったとも言われています。
3. 消費者の「手軽さ」志向とのズレ
最近のコストコでは、下味付きやスライス済みなど“すぐ調理できる商品”が増えています。一方、リブフィンガーは筋が多く、下処理に少し手間がかかる部位。そのため「扱いづらい」「硬くなりやすい」という意見もあり、手軽さを求める消費者層からは敬遠されがちでした。
4. 物流・品質管理上の課題
チルド輸入品のため、輸送温度や品質管理には高い精度が求められます。輸送ルートの見直しやコスト圧縮の影響で、安定供給が難しくなったタイミングがあった可能性も否定できません。リブフィンガーは骨周りの脂が多く、温度管理が崩れると品質変化が起きやすい繊細な部位でもあります。
完全な終売ではなく「販売縮小」の可能性が高い
現時点でコストコ公式から「リブフィンガー終売」の発表は出ていません。実際、2024〜2025年にかけて「販売していた」「在庫があった」という報告も複数あります。したがって、完全に姿を消したというよりは「入荷量の減少」や「取り扱い店舗の限定化」が進んでいると見るのが妥当でしょう。
また、コストコでは定番商品の入れ替えが定期的に行われており、“一時的な取り扱い中止”が後に再開されるケースも珍しくありません。リブフィンガーも季節や在庫の都合によって出入りしているだけの可能性があります。
コストコの販売戦略の変化も影響?
もう一つ注目したいのが、コストコ全体の品揃えの変化です。ここ数年、精肉コーナーでは「国産牛切り落とし」「タレ漬け焼肉用」「薄切り肩ロース」など、すぐに使える商品が増えています。大量調理・下処理前提の“塊肉系”は徐々に縮小傾向にあります。
こうした流れの中で、リブフィンガーのような中上級者向けの部位が後回しにされているのかもしれません。とはいえ、BBQシーズンやキャンプ需要が高まる時期には再登場することもあり、「季節限定」「スポット入荷」という扱いに移行している可能性もあります。
リブフィンガー復活の可能性はある?
結論から言えば、「復活の可能性は十分にある」と考えられます。
コストコではこれまでも、一時的に姿を消した商品が復活する例が多々あります。人気商品であれば再販される可能性が高く、実際に「リブフィンガーが再入荷していた」という報告も2024年以降に複数見られます。
復活の条件としては以下のような要素がポイントです。
- 牛肉価格や輸送コストが落ち着く
- 需要が再度高まる(BBQ・キャンプシーズンなど)
- 消費者の関心が続いている(SNSやレビューでの話題性)
- 下処理済み・小分けなど、利便性を高めたリニューアル販売
もし今後、使いやすく改良された形でリブフィンガーが戻ってくるなら、再び人気商品として注目される可能性が高いでしょう。
コストコで見つけたら即買いの理由
リブフィンガーはもともと希少部位で、販売されているタイミングが限られています。もし店頭で見かけたら“買い時”です。焼肉用にカットしてもよし、塊のままローストしてもよし。濃厚な旨味を楽しめる貴重な機会になるはずです。
また、下処理さえすれば柔らかく仕上がりやすく、コスパの良さも健在。筋切りをして低温調理や煮込みに使えば、家庭でも十分に美味しく楽しめます。販売の安定性がない分、「出会えたときに買う」が鉄則と言えるでしょう。
コストコのリブフィンガーが終売になったのはなぜ?販売終了の背景と復活の可能性
コストコのリブフィンガーが“終売”と言われるようになった背景には、原料高騰、物流コスト、調理の手間など複数の要因が絡んでいます。ただし、完全に廃盤になったわけではなく、店舗や時期によっては今も販売されています。
今後の牛肉相場や輸入環境次第では、再び安定して販売される可能性も十分あります。ファンとしては、店頭で見かけた際に迷わず手に取るのがベストです。
“いつなくなるかわからないお肉”だからこそ、再会できたときの喜びもひとしお。コストコのリブフィンガーは、これからも多くの人の「お気に入りリスト」に残り続ける存在と言えるでしょう。

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