「ゴディバ チョコレート リキュールが売ってない!」
そんな声を、最近SNSやお酒好きの間でよく見かけるようになりました。
高級チョコレートブランド「GODIVA」が手がけるリキュールは、まろやかな甘みと芳醇なカカオの香りで長年愛されてきた存在。
しかし、どうやらここ数年で“終売”となったという情報が広がっています。
実際のところ、ゴディバチョコレートリキュールは本当に販売終了してしまったのでしょうか?
この記事では、終売の背景と再販の可能性、そして今手に入る方法までを徹底的に解説します。
ゴディバチョコレートリキュールとはどんなお酒?
まずは簡単にこのお酒の魅力をおさらいしましょう。
「ゴディバ チョコレート リキュール」は、ベルギーの高級チョコレートブランドGODIVAが開発したリキュールです。
アルコール度数は約15%。甘くまろやかなチョコレートの香りが広がり、クリームやバニラのようなコクも感じられるデザートリキュールとして人気を博していました。
ストレートでも飲みやすく、ミルクで割るとまるでチョコレートドリンクのような味わい。
カクテルの材料としても優秀で、「バレンタインモカ」や「ゴディバマティーニ」といった定番カクテルにも使われてきました。
その上品な味わいとボトルデザインから、プレゼントや贈答用としても需要が高かったのです。
ゴディバチョコレートリキュールが終売といわれる理由
では、なぜそんな人気リキュールが店頭から姿を消してしまったのでしょうか。
実は、複数の要因が重なって販売終了となったとされています。
1. ボトル供給元の火災による影響
最も有力な理由のひとつが、アメリカで発生したボトル供給会社の火災事故です。
リキュールの瓶を製造していた工場が火災によって稼働停止に追い込まれ、ボトルの供給が滞ったことで、ゴディバリキュールの製造ラインにも大きな影響が出たと言われています。
代替ボトルの調達も難航し、その結果、長期間の出荷停止につながったようです。
2. 瓶詰めを委託していた会社の事業撤退
さらに追い打ちをかけたのが、製造委託先のアルコール事業撤退。
ゴディバチョコレートリキュールの瓶詰めを担っていた会社が事業を終了したため、製造体制自体を維持できなくなりました。
この2つの理由が重なり、「製造・出荷の再開が困難」という状況に陥ったとされています。
3. 日本国内での販売体制の終了
輸入元であるディアジオ ジャパンを通じた日本向け供給も2021年頃に終了。
多くの酒販店ではその時点で「国内終売」と案内が出され、在庫分をもって販売終了となりました。
以降、メーカー・販売店ともに再入荷予定はなく、現在ではほとんどの店舗が「終売」「在庫なし」と表示しています。
現在の流通状況と入手の難しさ
終売とはいえ、完全に手に入らないわけではありません。
実際には、国内の一部酒販店や通販サイトで「在庫限り」として販売されているケースがあります。
ただし、これらの在庫はすでに製造から数年が経過しており、補充見込みもありません。
メルカリなどのフリマアプリやオークションサイトでは、「終売品」「ラスト1本」として出品されている例も見られますが、価格は定価の倍以上になることも珍しくありません。
特に750mlサイズの正規輸入品はプレミア価格で取引されることが多く、出品があるたびにすぐ完売してしまうほどです。
つまり、今の段階では「見つけたら即購入」が鉄則です。
再入荷を待つよりも、在庫を扱っている店舗を早めにチェックする方が現実的でしょう。
ゴディバチョコレートリキュールは再販されるのか?
一番気になるのが「再販の可能性」です。
残念ながら、現時点(2025年時点)でメーカーや輸入元からの公式発表はありません。
製造ラインを再稼働させるためには、新しいボトル供給体制と瓶詰め委託先の確保が必要です。
しかし、海外メーカーのアルコール製品は日本市場の規模が限られているため、再販に踏み切る可能性は低いという見方が多いのが現状です。
また、仮に再販されたとしても、レシピやボトルデザイン、アルコール度数などが変更される可能性があります。
「昔の味をもう一度楽しみたい」というファンの声は多いものの、再販には時間がかかる、もしくは実現しないまま終わる可能性も否めません。
ゴディバチョコレートリキュールに似たおすすめ代替商品
「もう手に入らないのか……」と落胆してしまう方も多いと思います。
ですが、実はチョコレートリキュールには他にも魅力的なブランドが存在します。
いくつか、ゴディバの代わりに楽しめる人気アイテムを紹介します。
モーツァルト チョコレートクリームリキュール
オーストリア発の「モーツァルト」は、チョコレートリキュールの王道とも言えるブランドです。
クリームタイプやブラックチョコ、ホワイトチョコなど種類が豊富で、甘さ・香り・口当たりのバランスが抜群。
特に「モーツァルト チョコレートクリームリキュール」は、ゴディバリキュールと味の系統が近く、代替品として人気です。
ベイリーズ チョコレートラクシュリキュール
クリームリキュールの定番「ベイリーズ」からも、チョコレート風味の限定シリーズが登場していました。
現在は限定流通が多いものの、似た甘さととろみを楽しみたい人にはおすすめ。
帝松 チョコレートリキュール
日本の地酒メーカーが手掛けるチョコリキュールも注目されています。
たとえば埼玉の松岡醸造「帝松 チョコレートリキュール」などは、手頃な価格で本格的な味わいを楽しめると評判です。
これらをうまく取り入れれば、ゴディバチョコレートリキュールに近い味わいを再現することも十分可能です。
さらに、チョコレートリキュール自体の市場は、カクテルベース、デザート割り、ギフト用途などにおいて一定のニーズがあり、酒販・輸入・通販チャネルでの動きも続いています。よって、ゴディバチョコレートリキュールの終売が「選択肢喪失」と同義ではなく、「代替選択・チョコレートリキュール再検討」の機会とも捉えられます。
終売品を安全に購入するための注意点
もし現在流通している在庫を購入する場合は、いくつかの点に注意してください。
- 正規輸入品かどうかを確認する(並行輸入品は保存状態にばらつきがある)
- 開封済み・中古出品には注意する
- 高額転売や詐欺的な出品に惑わされない
- 保管方法(直射日光・高温多湿を避ける)を守る
特にメルカリや個人取引では、商品の状態や真偽を確認しにくいため、信頼できるショップから購入することが安心です。
ゴディバチョコレートリキュールの“思い出”とこれから
多くの人が「また飲みたい」「復活してほしい」と願うゴディバチョコレートリキュール。
バレンタインやクリスマスに欠かせない存在として、特別な思い出を持つ人も多いのではないでしょうか。
現在はもう製造・販売されていませんが、その味わいは多くのファンの記憶に残っています。
再販の見込みが立たない今だからこそ、もし見かけたら“最後の一本”として手に取る価値はあるでしょう。
そして、モーツァルト チョコレートクリームリキュールや帝松 チョコレートリキュールなど、新たな出会いを探すのも一つの楽しみ方です。
ゴディバチョコレートリキュールが終売に?販売終了の真相と再販の可能性を調査(まとめ)
・ゴディバチョコレートリキュールは、ボトル供給の火災や製造委託先の撤退により生産・出荷が停止。
・2021年頃から日本では「国内終売」とされ、現在はほとんどの店舗で販売終了。
・再販の予定は公式発表なし。再入荷も見込みが立っていない。
・一部在庫や中古流通では入手可能だが、価格高騰と希少化が進行。
・代替品として「モーツァルト チョコレートクリームリキュール」「ベイリーズ チョコレートラクシュリキュール」などのチョコレートリキュールが人気。
甘く濃厚な一杯を愛した人にとって、終売のニュースは少し寂しいもの。
けれど、この出来事をきっかけに「新しいお気に入りの一杯」を見つけてみるのも、また素敵な楽しみ方ではないでしょうか。

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