「ゴディバリキュール、もう売ってないの?」
最近、そう感じた方も多いのではないでしょうか。かつて贅沢なチョコレートの香りと甘く滑らかな口当たりで人気を博したゴディバリキュールですが、現在は多くの店舗や通販サイトから姿を消しています。この記事では、終売の背景や再販の可能性、そして代わりに楽しめるおすすめのリキュールについて、詳しくお伝えします。
ゴディバリキュールとはどんなお酒だったのか
まずは改めて「ゴディバリキュール」というお酒をおさらいしましょう。
ベルギーの高級チョコレートブランド「GODIVA(ゴディバ)」が手がけたチョコレートリキュールで、芳醇なカカオの香りとまろやかな甘さが特徴。アルコール度数はおよそ15度で、ロックやミルク割り、アイスクリームにかけるなど、多彩な楽しみ方ができました。
ゴディバのブランドイメージそのままに、ボトルデザインも上品で、ギフトや特別な日の乾杯に選ばれることが多いお酒でした。バレンタインやホワイトデーの季節になると、プレゼント用に購入する人も多く、「大人のデザートリキュール」として人気を集めていました。
ゴディバリキュールが終売になった理由
そんな人気商品がなぜ終売になってしまったのか。
公式から詳細な発表はないものの、複数の要因が重なったことが推測されています。
ボトル供給トラブルが発端
最も多く言及されているのが「ボトル供給の停止」です。
アメリカでボトルを製造していたサプライヤーが事故(火災)に見舞われたことで、ボトルの調達が困難になり、製品の供給が止まったとされています。この問題が長期化した結果、出荷を続けることができなくなったというのが最初のきっかけでした。
製造委託会社の撤退
さらに、リキュールの瓶詰めや製造を担っていた企業がアルコール事業から撤退したとの情報もあります。これにより、製造体制そのものが維持できなくなった可能性が高いとされています。
単なる一時的な供給不足ではなく、製造ライン自体が停止したことが、再販を難しくしている要因の一つです。
市場環境の変化とブランド戦略
チョコレートリキュールというジャンルはニッチであり、需要が限られているのも事実。加えて、ゴディバブランド自体がチョコレート事業を中心に展開しており、アルコール製品は周辺事業として扱われていました。
近年の消費動向の変化やブランド戦略の見直しにより、「本業であるチョコレート事業へ集中するため、リキュールの製造を終了した」という見方も有力です。
終売時期と現在の流通状況
ゴディバリキュールの出荷終了は、2021年春ごろに行われたとされています。
酒販サイトやSNSでも同時期に「メーカー出荷終了」「在庫限り」といった表記が増え、流通在庫が徐々に消えていきました。
現在は、通常の酒販ルートではほとんど取り扱いがなく、オークションサイトやプレミアム価格での販売が中心となっています。かつて3,000円台で購入できたボトルが、現在では倍以上の価格で取引されることもあり、希少価値の高いお酒となりました。
もし見つけたとしても、在庫が古くなっている場合もあるため、保存状態や出品者の信頼性には注意が必要です。リキュールは開封前なら比較的長持ちしますが、品質劣化を防ぐためにも購入時は慎重に選びましょう。
再販の予定はあるのか
残念ながら、現時点でゴディバリキュールの再販予定は発表されていません。
ボトル供給問題や製造委託企業の撤退など、構造的な課題が残っているため、短期間での復活は難しいと見られています。
ただし、ゴディバブランド自体は世界的に強い知名度を持ち、限定復刻や記念商品を発売するケースもあります。酒類市場では、数年後に別企業との共同開発や限定版として再登場する例も少なくありません。
そのため、「完全に消えた」と断言するのではなく、今後の動向に注目しておく価値はあります。
再販の兆しがあれば、SNSや公式サイトで話題になるはずなので、気になる方は定期的に情報をチェックしておくのが良いでしょう。
ゴディバリキュールの代わりに楽しめるおすすめリキュール
「もう手に入らないなら、似た味を楽しみたい」
そんな方のために、ゴディバリキュールに近い味わいや雰囲気を持つリキュールをいくつか紹介します。
モーツァルト チョコレートリキュール
代替品として最もよく名前が挙がるのが、オーストリアの「モーツァルト」。
ホワイトチョコ、ブラックチョコ、クリームなどバリエーションが豊富で、味の方向性がゴディバリキュールに非常に近いと評判です。
ミルクで割るとまろやかで飲みやすく、アイスクリームやケーキへのトッピングにもぴったり。甘さとカカオの香りのバランスが良く、「大人のデザート酒」として人気を集めています。
ボルス クレーム・ド・カカオ
よりシンプルにチョコレート感を味わいたい人には「ボルス クレーム・ド・カカオ」もおすすめ。
オランダの老舗リキュールブランドで、ホワイト(透明)とブラウンの2種類があります。カクテル作りに適しており、チョコレートマティーニやカフェモカ風のカクテルを楽しむのにも最適です。
国産チョコレートリキュール
近年は国内メーカーからもチョコレート系のリキュールが登場しています。
カカオリキュールやチョコレートクリームリキュールといった名称で販売されており、味わいや価格帯も幅広いです。
手に入りやすく、料理やスイーツにも応用できる点が魅力です。
ゴディバリキュールを懐かしむ声と今後への期待
SNSでは、今もなお「ゴディバリキュールをまた飲みたい」「あの香りが忘れられない」といった声が多く見られます。
それだけ愛されたお酒だったということ。
終売から数年経ってもこれだけの反響があるのは、ブランドの強さと味の完成度の高さを物語っています。
ゴディバが再びリキュール市場に戻ってくるかは未知数ですが、仮に再販されれば間違いなく話題になるでしょう。
限定版や復刻版の形で登場する可能性もあるため、ファンとしては希望を持って待ちたいところです。
ゴディバリキュール終売まとめ:代わりの一杯で思い出を味わう
ゴディバリキュールは、2021年ごろに出荷終了し、現在は実質的に終売状態。
ボトル供給の停止や製造撤退など複数の要因が重なり、再販の見通しは立っていません。
しかし、モーツァルト チョコレートリキュールをはじめとするチョコレートリキュールには、あの味わいを思い出させる魅力があります。
甘く上品な香りを感じながら、かつてのゴディバリキュールを思い浮かべてみるのも一興。
もしかしたら、いつの日か再びあのボトルが店頭に並ぶ日が来るかもしれません。
ゴディバリキュールの終売を惜しみつつ、今あるチョコレートリキュールでその余韻を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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