「プルシア(PRUCIA)って、もう売ってないの?」
最近そんな声をよく聞くようになりました。
南フランス生まれの美しいプラムリキュール「プルシア(PRUCIA)」は、その華やかな香りと上品な甘さで人気を集めていたお酒。けれど今、どうやら市場から姿を消しつつあるようです。
この記事では、そんなプルシア(PRUCIA)の「終売の真相」や「販売終了時期」、さらに「代わりに楽しめるリキュール」まで、徹底的に掘り下げていきます。
プルシア(PRUCIA)とはどんなリキュール?
まずは、終売の話の前に「プルシア(PRUCIA)ってどんなお酒だったのか」を振り返ってみましょう。
プルシア(PRUCIA)は、フランス南部の陽光をたっぷり浴びた高品質のプラムを使用した果実リキュールです。サントリーが日本国内で取り扱っており、ラベルには「Plum Liqueur de France」と記されています。
アルコール度数は約15%。飲み口はやさしく、ブランデー樽で熟成させた深みと、プラム由来の甘く華やかな香りが特徴でした。
そのままロックで楽しむ人もいれば、スパークリングワインやトニックで割ってカクテルにする人も多く、ギフトとしても人気がありました。
南フランスの果実の香りを閉じ込めたリキュール。見た目も可愛らしく、女性を中心にファンの多いお酒でした。
プルシア(PRUCIA)は本当に終売になったのか?
気になるのはここですよね。
結論から言えば、「プルシア(PRUCIA)は実質的に終売状態にある」と言えます。
現在、サントリー公式の製造終了一覧には明記されていませんが、複数の酒販店や通販サイトではすでに「在庫限り」「終売商品」「販売終了」と記載されています。
中には「終売のため取り扱い終了」と明言している店舗もあり、メーカー出荷が止まっているのはほぼ確実です。
つまり、流通在庫がなくなり次第、市場から完全に姿を消す見込みです。
販売終了時期の手がかり
では、いつからプルシア(PRUCIA)は店頭から消えはじめたのか。
これも明確な発表はありませんが、酒販店の情報やSNSの投稿を時系列で追うと、2023年ごろから「在庫限り」「再入荷なし」といった表示が増え始めています。
一部では2024年初頭の時点でほぼ完売となり、現在は限定的に在庫を扱う店舗が残る程度。
つまり、メーカーとしてはすでに輸入や製造を終了し、店頭に残っているのは“最後の在庫”という状況です。
おそらく正式な終売は2023年末から2024年ごろにかけて進行したと考えられます。
なぜプルシア(PRUCIA)は終売になったのか
多くのファンが気になるのは、「どうして終売になったの?」という理由。
ここでは、リキュール市場全体の流れと、製品特性から考えられる要因を見ていきましょう。
1. 原料コストの上昇
プルシア(PRUCIA)は南フランス産プラムを使い、ブランデー樽で熟成させるという手間のかかる工程を採用していました。
果実の輸入コスト、ワインスピリッツの価格、輸送費などが高騰したことで、採算が取りづらくなった可能性があります。
特にここ数年は為替変動や原材料価格の上昇が続いており、輸入リキュール全体に影響が出ています。
2. 消費トレンドの変化
リキュール市場は近年、甘さ控えめ・クラフト志向・スピリッツベースのカクテル人気が高まっています。
かつてのような“フルーツ系の甘いリキュール”はやや苦戦しており、プルシア(PRUCIA)のような繊細な甘みを楽しむタイプはニッチになっていました。
時代の流れとして、「食後の一杯」より「食中にも合うスッキリ系」が求められる傾向が強まったことも影響したと思われます。
3. ブランド戦略の整理
サントリーは多くの輸入リキュールを取り扱っていますが、近年はブランドの再編が進んでいます。
採算性・認知度・販売量の観点から、流通数の少ないブランドを段階的に整理しているようです。
プルシア(PRUCIA)も、一定の人気はあったものの、他ブランドに比べて出荷規模が小さかった可能性があります。
その結果、ラインナップ整理の一環として静かに終売となった――というのが業界内で最も自然な見方です。
今ならまだ買える?在庫の残り状況
「終売」とはいえ、今すぐ全く手に入らないわけではありません。
一部のオンラインショップや酒販店では、在庫限りで販売している店舗もあります。
価格は終売の影響で上昇傾向にあり、かつて2,000円台だったものが現在では3,000円〜4,000円台で取引されている例もあります。
在庫が減るにつれ、今後さらに値上がりする可能性もあります。
もし思い入れがある方や、まだ試していない方は、早めに探しておくとよいでしょう。
プルシア(PRUCIA)の代わりに楽しめるリキュール
さて、ここからは「プルシア(PRUCIA)の代わりに何を飲めばいいの?」という方に向けて、代替リキュールを紹介します。
プルシア(PRUCIA)の魅力は「果実の香り」と「ブランデー樽熟成の深み」。
この2点を軸に、近い味わいを持つリキュールをピックアップしました。
ミスティア(MISTIA)
まずおすすめなのが、同じくフランス産の「マスカットリキュール・ミスティア(MISTIA)」。
プルシア(PRUCIA)と同じサントリー取扱ブランドで、ブドウのフルーティーさと上品な甘さが楽しめます。
ソーダ割りやスパークリングとの相性も抜群。華やかで香り高い一杯を求める方にはぴったりです。
クレーム・ド・カシス(ディジョン)
もう少し濃厚な果実感が欲しい方には、カシスリキュールもおすすめ。
プルシア(PRUCIA)よりやや甘く、カクテル用途にも幅広く使えます。
特にディジョン産のクレーム・ド・カシス(ディジョン)は品質が高く、果実の香りがしっかり立ちます。
アプリコットリキュール(マリーブリザール)
プラムの柔らかい酸味に近いニュアンスを求めるなら、アプリコット(杏)系リキュールも好相性です。
フルーツの甘みとまろやかな口当たりで、スイーツやデザートとも合わせやすいタイプ。
これらはいずれも現在も安定供給されており、手軽に手に入る代替候補といえます。
プルシア(PRUCIA)に思い出がある人へ
プルシア(PRUCIA)は、単なるお酒というより「思い出の味」として記憶に残っている方も多いでしょう。
初めて飲んだカクテルに使われていたり、プレゼントでもらったり。
ラベンダーがかったボトルカラーも印象的で、部屋に飾っていたという声も聞きます。
そんな“思い出リキュール”が静かに終売を迎えるのは、やはり寂しいものです。
ただ、お酒の世界は常に新陳代謝があり、新しいリキュールやクラフトブランドが次々と登場しています。
プルシア(PRUCIA)のように香り豊かでエレガントなお酒も、形を変えてきっとまた出会えるはずです。
プルシア(PRUCIA)終売の真相とこれから
ここまで見てきたように、プルシア(PRUCIA)は公式な発表こそないものの、すでに終売状態にあります。
背景には、原料コストの上昇、嗜好の変化、ブランド整理など、さまざまな事情が重なっていると考えられます。
とはいえ、その香りや味わいを懐かしむ声はいまだ根強く、「もう一度飲みたい」というファンも多いのが現実。
もし将来的に再販や限定復刻が実現すれば、再び注目される可能性は十分あります。
最後にひとこと。
プルシア(PRUCIA)は終売になっても、その存在は多くの人の記憶に残り続けています。
そして、プルシア(PRUCIA)が教えてくれた“果実リキュールの美しさ”は、今後の新しいお酒たちに確実に受け継がれていくでしょう。

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