アイラモルトの中でも根強い人気を誇るラフロイグ。その中でも比較的飲みやすいと評判だったラフロイグ セレクトが、最近“終売したのでは?”という噂が広がっています。
SNSや酒販店の在庫状況を見ると、「見かけなくなった」「在庫限り」といった声が多く、ファンとしては気になるところですよね。
この記事では、ラフロイグ セレクトの販売終了の真相や、今後の入手方法について詳しく紹介します。
ラフロイグ セレクトとは?アイラモルトの中でもマイルドな存在
まずは「ラフロイグ セレクト」というボトルがどんなウイスキーなのかをおさらいしておきましょう。
ラフロイグ蒸留所はスコットランド・アイラ島にある老舗蒸留所で、1815年創業という長い歴史を持っています。ピート(泥炭)をたっぷり使ったスモーキーな香りが特徴で、“煙たいウイスキー”の代表格として世界中にファンを抱えています。
そんな中で2014年に登場したのが「ラフロイグ セレクト」。
年数表記のないノンエイジウイスキーでありながら、バーボン樽・シェリー樽・ペドロヒメネス樽など複数の熟成樽をブレンドすることで、ラフロイグらしさを保ちつつも柔らかく仕上げたボトルです。
「アイラモルト入門編」とも呼ばれ、独特の薬品香やスモーク感をマイルドに楽しめることで人気を集めてきました。
終売の噂が出た背景
ここ数年、「ラフロイグ セレクトが終売したのでは?」という声が急増しています。
きっかけのひとつは、ラフロイグ公式サイトのラインナップから“セレクト”の表記が消えたことです。
一部の海外フォーラムやウイスキー愛好家コミュニティでは、「Select と Lore がコアレンジから外れている」との投稿が相次ぎ、そこから“生産終了説”が広まりました。
また、日本国内でも同様の変化が見られます。
正規代理店であるサントリーの通販サイト「イエノバ」には商品ページが残っているものの、実店舗では在庫が減少し、「取り寄せ不可」「在庫限り」とするショップが増加。
Amazonや楽天市場などのオンラインストアでも、以前より出品数が減り、価格が上昇傾向にあります。
ただし、公式から「生産終了」「終売」といった明確なアナウンスは現時点で確認されていません。
このため、“公式発表はないが実質的に入手が難しくなっている状態”というのが、今の状況をもっとも正確に表す言葉でしょう。
終売(販売終了)と噂される理由
1. 原酒の供給不足
スコッチウイスキー業界全体で、熟成原酒の確保が年々難しくなっています。
特にアイラ島モルトは世界的に人気が高く、ラフロイグ クォーターカスクなどの主要ボトルが一時的に終売となったことがありました。
熟成年数を持たないラフロイグ セレクトでも、原酒のブレンド比率に影響が出れば生産調整が必要になります。
2. ブランド戦略の見直し
ラフロイグはここ数年、ブランドラインの再構築を進めています。
その中で「ラフロイグ10年」「ラフロイグ トリプルウッド」「ラフロイグ ロア」といったボトルが主力として位置づけられ、“セレクト”が整理対象になった可能性があります。
実際、海外公式サイトの「Core Range」にはセレクトが掲載されていない国も増えています。
3. 販売地域ごとのラインナップ変更
日本市場では、輸入元や販売代理店の戦略によって、特定のボトルが一時的に扱われなくなることがあります。
現に「海外では販売継続しているが日本では取り扱い停止」というケースは他ブランドでも珍しくありません。
ラフロイグ セレクトもそのような“地域的な流通見直し”の影響を受けている可能性があります。
現在の販売状況:本当にもう買えないのか?
2025年現在、ラフロイグ セレクトは完全な終売状態ではありません。
サントリー公式通販「イエノバ」では依然として商品ページが存在し、価格も5,819円(税込)で表示されています。
ただし、実際の在庫数はかなり限られており、販売継続の見通しは不透明です。
一方で、他の酒販店やオンラインショップでは「残りわずか」「再入荷未定」と表示されるケースが多く、実質的には“終売に近い状態”と見てよいでしょう。
在庫があっても補充がない可能性が高いため、今後は市場流通在庫が尽き次第、価格が急上昇する恐れがあります。
今後の入手方法と注意点
もしラフロイグ セレクトをまだ手に入れたい場合、以下の方法を検討してみてください。
1. 正規販売店・公式通販を最優先に探す
まずは国内正規取扱店を中心に在庫を探しましょう。
特に「イエノバ」などの公式ルートは信頼性が高く、保管状態も安心です。
在庫が確認できたら早めの購入をおすすめします。
2. 並行輸入品・海外ショップを利用する
海外ではまだ販売が続いている国もあり、並行輸入ルートから入手できる可能性があります。
ただし、為替変動や送料、偽造品リスクもあるため、信頼できる輸入代理店や専門店を選ぶことが重要です。
3. 中古市場・オークションを活用
終売が噂されるウイスキーは、オークションサイトや中古ボトル専門店で見つかる場合もあります。
ただし、保存状態や液面低下、キャップ劣化などを十分に確認してから購入しましょう。
投資目的ではなく「飲むため」に購入するなら、状態を優先するのが賢明です。
4. 後継モデル・代替ボトルを検討する
ラフロイグ セレクトが入手困難になった場合、同ブランド内の他シリーズを試してみるのもおすすめです。
「ラフロイグ10年」や「ラフロイグ トリプルウッド」は、よりクラシックで力強い味わいを楽しめる一本。
また、他ブランドのアイラモルト(アードベッグ、ボウモア、カリラなど)も代替候補として人気です。
ファンとして押さえておきたい今後の動向
ラフロイグ蒸留所は200年以上の歴史を持ち、時代に合わせて何度も製品ラインを見直してきました。
今回のラフロイグ セレクトの“終売騒動”も、その流れの一環と考えられます。
新しいリミテッドボトルや特別仕様が発表される可能性もあるため、公式サイトやブランドのSNSを定期的にチェックしておきましょう。
また、原酒不足や輸送コストの高騰は、他のスコッチブランドにも共通する課題です。
今後も一部ボトルが「休売」「限定再販」といった形で動くことが想定されます。
欲しい銘柄があれば、タイミングを逃さずに確保しておくのが鉄則です。
ラフロイグ セレクトが終売と噂される今、手に取る価値
ラフロイグ セレクトは、スモーキーで個性的なラフロイグの中でも特に飲みやすい一本でした。
初心者がアイラモルトの魅力に触れるきっかけとして、あるいは日常の一杯として愛されてきた存在です。
もし本当に終売となるなら、それは時代の節目とも言えるでしょう。
まだ市場に残っているうちに手に入れておけば、貴重な一本になるかもしれません。
終売の真相がどうであれ、ラフロイグの“煙の記憶”を感じられる最後のチャンスかもしれませんね。
ラフロイグ セレクト終売の真相と入手方法のまとめ
・公式からの明確な終売発表はなし
・海外ではラインナップから外れている国がある
・国内では在庫が減少し、実質的に終売に近い状態
・正規販売店や並行輸入での入手はまだ可能
・価格上昇・希少化が進む可能性が高い
長年愛されてきたラフロイグ セレクト。
入手できるうちに手にしておくのが、後悔しない選択かもしれません。
終売という言葉が現実になっても、このウイスキーが残してきたスモーキーな余韻は、きっと多くの人の記憶に残り続けるでしょう。

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