「え、日清ラ王 ちゃんぽんってもう売ってないの?」——そんな声がSNSや掲示板で相次いでいます。
日清食品の人気シリーズ「ラ王」から登場していた“ちゃんぽん味”。長年ファンに親しまれてきたにもかかわらず、いつの間にか店頭から姿を消してしまいました。
この記事では、日清ラ王 ちゃんぽんが終売になった背景や販売終了の理由、再販を望む声、そして今手に入る代替商品までを詳しくまとめていきます。
「日清ラ王 ちゃんぽん」とは?その魅力を振り返る
ラ王といえば、「まるで生めん」のキャッチコピーで知られる日清食品のプレミアム即席麺ブランドです。1992年の発売以来、袋麺・カップ麺の両方で多彩な味が展開され、即席麺の“格上”というポジションを築いてきました。
そんなラ王シリーズの中でも、“ちゃんぽん味”は異彩を放っていました。
豚骨ベースに魚介のうまみを重ね、さらに帆立の香味油が香るスープ。太めのノンフライ麺に、キャベツやかまぼこ、コーンなど具材がしっかり絡む本格派の味わいでした。まるで長崎ちゃんぽん専門店のような満足感があり、「袋麺でこのクオリティはすごい」と話題になったほどです。
しかし近年、その姿を見かけることが難しくなってきました。
確認された「販売終了」の情報
まず、公式な発表は出ていないものの、販売終了を裏付ける情報はいくつも見つかっています。
家電量販店の通販サイト「ヨドバシ.com」では、
「日清ラ王 ちゃんぽん 3食パック 273g」 が「販売を終了しました」と明記されています。
また、フリマアプリやオークションサイトでも「販売終了品」「売りつくし」「終売予定」などの表記が相次いでおり、在庫限りでの出品が多く確認されています。
一方、ラ王ブランドの公式ページには依然として「ちゃんぽん」が掲載されている時期もありました。しかし、クリックしても在庫情報や購入ページに繋がらないことが多く、実質的には流通が途絶えています。
こうした状況から、「終売」もしくは「製造休止」に近い状態であることが確実視されています。
終売の背景にある3つの要因
ではなぜ、人気のあった日清ラ王 ちゃんぽんが終売になってしまったのでしょうか。
考えられる要因は大きく3つです。
1. 売上・需要の低下
ラ王シリーズは「味噌」「醤油」「豚骨」など定番フレーバーが安定した人気を持つ一方で、ちゃんぽん味のような派生ラインは販売数量が限られがちです。
スーパーの棚スペースには限りがあるため、売れ筋以外の味は縮小対象になりやすく、結果として在庫管理や流通コストの観点からも終売判断が下されたとみられます。
2. 製造・コスト面の問題
近年、即席麺業界では原材料価格や物流コストが上昇しています。
具材が多くスープも複雑な「ちゃんぽん味」は、製造コストが高く採算が取りづらい商品でもありました。
麺やスープの構成が他の味より手間がかかるため、生産ラインの効率化の中で整理対象になった可能性も高いでしょう。
3. 商品ラインの再構築
ラ王ブランドはこれまで何度もリニューアルを重ねてきました。
生タイプからノンフライ麺への移行、全粒粉麺の採用、スープの刷新など、常にブランド価値を維持するために改良が続けられています。
こうしたブランド再構築のタイミングで、売上が伸び悩んでいた「ちゃんぽん」が一時的にカットされた——そんな見方もできます。
ネット上にあふれる「再販してほしい!」の声
SNSやレビューサイトを覗くと、「もう一度食べたい」という声が非常に多く見られます。
「あの帆立の香りが忘れられない」
「ちゃんぽん味が一番好きだったのに、なんで終売なの?」
「在庫があればまとめ買いしたい!」
中には、終売を知って慌てて箱買いしたという人も。
メルカリやYahoo!オークションでは未開封の日清ラ王 ちゃんぽんが出品され、定価を上回る価格で取引されるケースも確認されています。
このように、終売から時間が経った今でもファンがいるのは、ラ王ちゃんぽんが単なる“限定フレーバー”ではなく、シリーズの中でも独自の存在感を放っていた証拠といえるでしょう。
再販の可能性はある?
実は、ラ王シリーズでは過去にも一度“消えた味”が復活した例があります。
人気が高かった限定味が、数年後に「復刻版」として登場したこともあるのです。
即席麺市場では、復刻商品や期間限定復活が頻繁に行われます。
メーカー側にとってもファンの声を拾いながらブランドを盛り上げる有効な手段であり、「終売=永遠に消える」わけではありません。
もしSNSやアンケートなどで「再販してほしい」という声が増えれば、日清食品が限定生産として復活させる可能性も十分に考えられます。
特に最近は“懐かしの味”をテーマにした再販企画がトレンドになっているため、日清ラ王 ちゃんぽんにもチャンスがあるかもしれません。
日清ラ王 ちゃんぽんの代わりになる商品を探すなら?
ちゃんぽん好きにとって、代替商品を見つけるのは簡単ではありません。
しかし、味の方向性や食感が近い製品はいくつか存在します。
マルちゃん 正麺 ちゃんぽん
王道の袋麺として定評のあるマルちゃん正麺シリーズからも「ちゃんぽん味」が販売されています。
豚骨と魚介のバランスが良く、麺のコシもしっかり。日清ラ王 ちゃんぽんの上質なスープを思い出させる味わいです。
サッポロ一番 どんぶり ちゃんぽん
カップ麺派ならこちら。
クリーミーなポークスープに魚介の旨みが効いたまろやかな味。
手軽さを求めるなら十分な満足感があります。
リンガーハット 長崎ちゃんぽん
コンビニやスーパーの冷凍コーナーでは、「リンガーハット 長崎ちゃんぽん」などの冷凍食品も人気。
具材のボリュームやスープの完成度は即席麺を凌ぐレベルで、「ラ王のちゃんぽんが食べられない今の救世主」と感じる人も少なくありません。
終売から見えてくる「ブランドの移り変わり」
ラ王シリーズのような長寿ブランドは、常に“味の入れ替え”を繰り返しながら進化してきました。
消費者の嗜好や市場トレンドに合わせて、人気の味は残り、そうでないものは静かに姿を消していきます。
ちゃんぽん味が終売になった背景にも、単なる「人気の問題」だけでなく、
生産ラインの最適化や新商品の投入計画など、企業としての戦略的判断があるのでしょう。
とはいえ、ファンにとっては“想い出の味”であり続けます。
ネット上では「再販してくれたら絶対買う」「復刻版が出たら箱で買う」という声がいまも絶えません。
それほどまでに、日清ラ王 ちゃんぽんは多くの人の記憶に残る一杯なのです。
まとめ:日清ラ王 ちゃんぽん終売の今、再販を願う声が続く
ここまで見てきたように、日清ラ王 ちゃんぽんは現在ほぼ終売状態。
公式発表こそないものの、流通終了や在庫販売終了の情報が相次いでいます。
終売の背景には、販売実績の低下や製造コストの問題、ブランドライン整理など複数の要因が重なっていると考えられます。
しかし同時に、ファンの間では「もう一度あの味を」と再販を願う声が根強く残っています。
代替商品としては、マルちゃん 正麺 ちゃんぽんやリンガーハット 長崎ちゃんぽんなどが手軽に楽しめる選択肢です。
とはいえ、日清ラ王 ちゃんぽん 3食パック 273g独特の“帆立香る濃厚スープ”を再現するものはまだ少なく、その唯一無二の存在感は今も特別。
日清ラ王 ちゃんぽんの復活を願いながら、今日も多くの人がその味を探し続けています。

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