居酒屋の定番サワーとして長年親しまれてきた樽ハイ倶楽部。その中でも、すっきりとした味わいで人気だった「樽ハイ倶楽部プレーンサワー」が、最近「終売になったのでは?」と話題になっています。
公式に発表はあったのか?なぜ店頭から見かけなくなったのか?この記事では、販売終了の真相や理由、そして今でも手に入る方法を詳しく紹介します。
樽ハイ倶楽部プレーンサワーとは?
「樽ハイ倶楽部」は、1980年代に誕生したアサヒビールのロングセラーブランド。
もともとは居酒屋など業務用向けのサワーとして、樽詰めの炭酸割りで提供されていました。ほどよいアルコール感とすっきりした味わいが好評で、「居酒屋の味を家庭でも楽しみたい」という声を受けて、家庭用缶チューハイとしても販売が始まりました。
「プレーンサワー」は、レモンや果実フレーバーを一切加えない“無香料・無糖タイプ”が特徴。シンプルながらも炭酸のキレと焼酎の旨みをしっかり感じられる一本で、
「甘くないチューハイが好き」「食事に合わせやすい」とファンが多かった商品です。
2020年には缶チューハイとして「樽ハイ倶楽部レモンサワー」とともに全国発売され、2022年にはアルコール度数を8%から7%に調整し、パッケージも一新。
リニューアル後も「飲食店の味が再現できる」と高く評価されていました。
終売は本当?公式発表の有無を確認
結論から言うと、アサヒビールから「樽ハイ倶楽部プレーンサワー」の正式な終売発表は出ていません。
メーカー公式サイトの「販売終了商品一覧」にも現時点でプレーンサワーの記載はなく、正式な「販売終了」とは明言されていない状況です。
ただし、ここ1年ほどで以下のような変化が見られています。
- スーパーやコンビニの棚から姿を消しつつある
- 通販サイトで「在庫なし」「売り切れ」表示が増加
- 公式SNSやニュースリリースで新しい情報が発信されていない
このため、メーカーの生産自体は終了し、在庫が尽き次第終売扱いになる「自然消滅型の販売終了」に近い状態と考えられます。
樽ハイ倶楽部プレーンサワーが終売とされる理由
なぜ人気商品が姿を消してしまったのか?いくつかの要因が考えられます。
1. RTD市場の競争激化
缶チューハイ市場(RTD市場)は、ここ数年で大きく変化しました。
「こだわり酒場のレモンサワー〈素〉」や「檸檬堂」、「-196℃シリーズ」など、フレーバー重視のブランドが台頭し、シンプルなプレーン系は棚から外れやすくなりました。
消費者の嗜好が多様化した結果、シンプル路線のプレーンサワーはニッチ化していったのです。
2. 居酒屋向けブランドとしての原点回帰
「樽ハイ倶楽部」はもともと飲食店向けブランド。
缶チューハイ化は家庭需要を意識した展開でしたが、アサヒビールは近年「業務用市場の強化」を再び掲げています。
この方針転換により、缶タイプは整理され、飲食店向けの「樽詰めサワー」に注力している可能性があります。
3. リニューアルからのフェードアウト
2022年のリニューアル以降、新しいキャンペーンや限定商品が出ていない点も注目です。
多くのRTDブランドが半年ごとに新味を追加する中、動きが止まっているのは、販売終了を見据えた在庫調整段階だった可能性が高いでしょう。
現在の入手方法と流通状況
ネット通販
Amazonや楽天市場では、かつて「350ml×24本」「500ml×24本」のケース販売がありましたが、
現在はほとんどの店舗で「売り切れ」または「在庫なし」と表示されています。
一部では在庫を抱える小規模ショップやオークションサイトで販売が続いているものの、価格が高騰しているケースも見られます。
店頭販売
スーパー・ドラッグストアではすでに多くの店舗で取り扱いが終了。
まれに地方の酒販店や業務用卸で「残り在庫」を見かける程度です。
もし見つけた場合は、まさに“最後のチャンス”といっても過言ではありません。
業務用ルート
実は「樽ハイ倶楽部」自体は、飲食店向けのサーバータイプ商品として今も生き続けています。
「プレーン」「レモン」「ドライ」などの10L樽が業務用酒販店で流通しており、
家庭でも業務用サワーを再現したい人は、炭酸水と焼酎を組み合わせて「樽ハイ風サワー」を作ることも可能です。
代替商品・おすすめのプレーンサワー系チューハイ
「樽ハイ倶楽部プレーンサワー」が手に入らない今、同じような味わいを求めるなら次のような選択肢があります。
- こだわり酒場のレモンサワー〈素〉(サントリー)
果汁なし・無糖タイプで、焼酎の旨みと炭酸のキレが近い。 - タカラ焼酎ハイボール〈ドライ〉(宝酒造)
甘くないハード系。アルコール度数7%で飲みごたえがあり、食中酒にもぴったり。 - キリン氷結ZERO プレーン
糖質ゼロ・爽快な口当たりで、カロリーを気にする人にも人気。
いずれも「甘くない」「すっきり」「アルコール感強め」といった共通点があり、
プレーンサワーの代わりとして違和感なく楽しめるラインナップです。
家で再現できる“樽ハイ倶楽部風プレーンサワー”の作り方
もし手に入らない場合でも、自宅で再現するのは難しくありません。
基本のレシピを紹介します。
- グラスに氷をたっぷり入れる
- 焼酎(甲類)を45ml注ぐ
- 炭酸水を120〜150ml注ぎ、軽くステア
- お好みでレモンスライスや塩をひとつまみ加える
これだけで、「樽ハイ倶楽部プレーンサワー」に近いすっきり感を楽しめます。
割り材には強炭酸タイプを選ぶと、よりキレのある味わいに仕上がります。
ファンの声と復活の可能性
SNSでは、「あのプレーン、どこにも売ってない」「あの無糖サワーが好きだった」といった声が多数。
居酒屋サワーの中でも根強いファンが多く、「また飲みたい」「限定復活してほしい」という投稿も見られます。
アサヒビールは、過去にも一度終売したブランドをリニューアル復活させた実績があります。
「樽ハイ倶楽部」自体は業務用市場で健在のため、今後“缶版リバイバル”の可能性もゼロではありません。
樽ハイ倶楽部プレーンサワー終売まとめ
- 公式発表はないが、流通在庫の枯渇から事実上の終売状態
- RTD市場の競争激化・ブランド戦略の見直しが要因とみられる
- 飲食店向け「樽ハイ倶楽部」は継続中
- ネット・業務用ルートで在庫を探せば入手できる可能性あり
- 自宅でも簡単に“樽ハイ風サワー”を再現可能
樽ハイ倶楽部プレーンサワーが終売!販売終了の理由と入手方法を詳しく解説(まとめ)
「樽ハイ倶楽部プレーンサワー」は、明確な終売告知こそないものの、実質的には販売終了と見られます。
時代の流れと市場の変化の中で姿を消してしまったものの、今も多くの人の記憶に残る“食中サワーの代表格”。
もし店頭や通販で見つけたら、それはもう貴重な一本です。
そしていつか、再びあの味が帰ってくることを願いながら――
今日もグラスを手に、「あの頃の樽ハイ倶楽部」を思い出してみてはいかがでしょうか。

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