「エースコックのワンタンメンが最近どこにも売ってない」――そんな声を耳にしたことはありませんか?
スーパーを何軒も回っても見つからず、「終売になったのでは?」と不安になる人も多いようです。この記事では、実際に販売終了しているのか、それとも一時的な流通の問題なのか、最新情報をもとに丁寧に整理していきます。
エースコックワンタンメンとは?60年続くロングセラーブランド
エースコックのワンタンメンは、1963年に誕生した超ロングセラー商品です。
しょうゆベースのスープに、もちもちとしたワンタンが入ったシンプルながらもクセになる味わいが人気を集め、関西を中心に「懐かしい味」として愛されています。
特に袋麺タイプの「ワンタンメン5食パック」は家庭用の定番として根強い人気を持ち、これまで何度もリニューアルを重ねてきました。
最近では2024年3月18日にリニューアルが実施され、デザインも一新。昔ながらの味わいを守りつつ、現代の食卓にも合うように改良されています。
つまり、ワンタンメンは現在もブランドとして存続しており、「エースコックがこの商品を終了させた」という公式発表はありません。
「売ってない」と感じる人が多い理由
SNSやQ&Aサイトでは、「どこにも売ってない」「東京では見かけない」といった投稿が増えています。
しかし、実際に販売終了ではなく、“地域や店舗による流通の差”が原因であることが多いようです。
1. 地域ごとの販売差
エースコックは大阪府吹田市に本社を置くメーカーで、関西エリアに流通が集中しています。
そのため、関東や北海道、九州などではワンタンメンの取り扱いが少なく、「探しても見つからない」という声が上がるのです。
たとえば関西ではスーパーやドラッグストアの棚に常に並んでいる一方、東京では一部の大型店舗やディスカウントストアでしか見かけないという報告があります。
つまり、地域によって「当たり前に買える」「全然見つからない」という差が生じているのです。
2. 店舗の仕入れ事情
即席めん市場は競争が激しく、棚のスペースには限りがあります。
全国的に売上が安定している日清やサンヨー食品などのブランドが優先されるため、エースコック製品の一部が棚落ちするケースもあります。
特にワンタンメンは古くからのファンが多い一方で、新製品に比べて宣伝露出が少ないため、店側が発注を控えることもあるようです。
3. 過去の一時休売の影響
実は2017年、兵庫工場のボイラー故障により一部商品の生産が一時停止されました。
その際、ワンタンメンシリーズも一時休売の対象となり、しばらく店頭から姿を消した時期があります。
この「休売期間中の空白」が、今でも「売ってない」「終売した」という誤解を招く要因の一つになっているのです。
販売終了の公式発表はなし
結論から言えば、エースコックの公式サイトでは「ワンタンメンの販売終了」や「終売」といった告知は一切出ていません。
むしろ2024年春にリニューアル情報が掲載され、「全国発売」と明記されています。
つまり、今も製造・販売は続いており、メーカーとしては終売の予定はないと考えられます。
ただし、ラインナップによって販売地域が異なる点には注意が必要です。
たとえば「ワンタンメン豚骨しょうゆ5食パック」は北陸・関西限定販売とされています。
このように味のバリエーションによって発売エリアが絞られているため、「いつもの味が見つからない」と感じることがあるのです。
再販・リニューアルの最新動向
2024年3月のリニューアルは、ワンタンメンブランドの再スタートともいえる大きな動きでした。
パッケージが刷新され、野菜や家庭料理との相性を訴求したデザインに変更。
さらにスープには鰹の旨みとマツタケ風味が加えられ、より深い味わいを追求しています。
このタイミングで「全国発売」と改めて発表されたことからも、メーカーが流通再強化を図っていることが分かります。
一時的に店頭で見つからなかった地域でも、今後順次取扱いが再開される可能性が高いでしょう。
買える場所と入手方法
では、実際にどこで買えるのでしょうか?
公式には全国展開とされていますが、店舗によっては在庫が少ないこともあります。
確実に入手するには以下の方法が現実的です。
- 大型スーパーやディスカウントストアを狙う
イオン、イトーヨーカドー、業務スーパー、ドン・キホーテなどでは入荷実績があります。 - ドラッグストアの食品コーナー
ウエルシアやマツモトキヨシなど、一部店舗で扱っている場合があります。 - ネット通販を利用する
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは常時販売されています。
送料がかかる場合もありますが、地域によっては店頭より確実に手に入ります。
店舗での取り扱いがない地域の人にとっては、通販が最も安定した購入手段といえるでしょう。
消費者の口コミと人気の理由
SNSやレビューサイトでは、「子どものころから食べている」「昔ながらの優しい味」といった懐かしさを評価する声が多く見られます。
特にスープの香りとワンタンの食感が特徴的で、「他には代えがたい」と感じるファンも多いようです。
一方で、若い世代の中には「名前は知っているけど食べたことがない」という人も増えています。
これは流通エリアの偏りや宣伝露出の少なさが影響していると考えられます。
それでも、関西を中心に根強い支持を集めているのは、60年以上変わらない味の魅力があるからこそでしょう。
代替商品や類似ラーメンの存在
どうしても手に入らない場合、同じくしょうゆベースであっさり系のインスタントラーメンを探すのも一つの手です。
例えば「日清中華そば」や「マルちゃん正麺しょうゆ味」などは、近い方向性の味わいを楽しめます。
ただし、ワンタンのもちもち感や松茸風味の独特な香りは代替が難しく、「あの味を再現するのは無理」と感じるファンも少なくありません。
今後の展望と再販の見込み
エースコックはリニューアル後の販売を「全国発売」と明示しており、ワンタンメンブランドを引き続き展開する方針です。
リニューアル直後は店頭在庫が安定せず、地域によって入荷が遅れる可能性はありますが、時間が経つにつれ流通は戻っていくと考えられます。
今後はSNSなどで消費者の声が広がることで、全国のスーパーが再び仕入れを強化する動きも期待できそうです。
「売ってない」と感じたら、焦らずに大型店やネット通販をチェックしてみましょう。
まとめ:エースコックワンタンメンは販売継続中。見つからないのは流通の問題
調査の結果、エースコックワンタンメンは販売終了ではなく、現在も製造・販売が続いていることがわかりました。
ただし、販売地域や店舗による取り扱いの差が大きいため、「売ってない」と感じる人が多いのが実情です。
リニューアルを経て再び注目されつつあるこの商品。
今後、全国のスーパーで再び見かける機会が増えるかもしれません。
もし店頭で出会えたら、懐かしの味をぜひもう一度楽しんでみてください。

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