最近、「ハウス印度カレーが売ってない」「どこにも置いてない」という声をよく耳にします。スーパーを何軒も回っても見つからず、「もしかして販売終了?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハウス印度カレーの販売状況や店頭で見かけなくなった理由、再販や代替商品について分かりやすく解説していきます。
ハウス印度カレーとは?長年愛されてきたスパイシーな定番ルウ
まず、ハウス印度カレーとはどんな商品なのかをおさらいしておきましょう。
ハウス食品が1960年に発売した「ハウス印度カレー」は、同社初の固形ルウタイプのカレーとして登場しました。当時はまだ粉末タイプが主流だった時代に、手軽に本格的な味を楽しめる画期的な商品だったのです。
“印度”という名前の通り、20種類以上のスパイスをブレンドした深い香りと、チキンや野菜の旨みを生かしたコクが特徴。バーモントカレーやジャワカレーと並ぶ、ハウス食品の看板ルウシリーズの一つとして長く家庭の味を支えてきました。
「売ってない」と言われる理由は?実は販売終了ではない
SNSや質問サイトなどでは、「ハウス印度カレーがどこにも売ってない」「販売終了になったの?」という投稿が相次いでいます。
しかし、メーカー公式サイトを確認すると、ハウス印度カレーは現在もラインナップに掲載されています。つまり、シリーズ全体としては販売終了していません。
では、なぜ“売ってない”と感じる人が増えているのでしょうか。その理由はいくつか考えられます。
理由①:一部仕様やサイズが終売になった
まず最も大きな理由が、一部のサイズや味のバリエーションが終売になっている点です。
ハウス食品の「販売終了製品一覧」には、「ハウス印度カレー辛口 115g」などの一部仕様が2024年に終売と記載されています。つまり、“シリーズ全体の販売終了”ではなく、“特定サイズの製造終了”なのです。
115gは少量タイプで、主に単身者や少人数世帯向けに販売されていました。しかし、市場全体でルウカレーの需要が減少している中、小容量タイプは特に売れ行きが鈍化していたと考えられます。そのため、生産効率の観点からラインナップ整理が行われた可能性が高いです。
理由②:スーパーの棚から姿を消した
次に、小売店での取り扱いが減っていることも大きな要因です。
ルウカレー市場では、バーモントカレーやジャワカレー、こくまろカレーなどの主力商品が圧倒的にシェアを占めています。スーパーの棚は限られているため、売れ行きの良い商品が優先的に並び、販売数が少ないハウス印度カレーは次第に置かれなくなっていったとみられます。
特に関東エリアでは「全く見かけなくなった」という声が多く、地域による流通の偏りもあるようです。一方で、地方の大型スーパーや業務用スーパーでは今でも販売されていることがあります。つまり、“販売は続いているが店頭での露出が少なくなった”のが実態です。
理由③:ルウよりもレトルトカレーが人気に
近年、カレー市場全体ではレトルトカレーの需要が急増しています。
「温めるだけ」「洗い物が少ない」「1人分から作れる」などの利便性から、特に単身世帯を中心に人気が高まっています。これに対し、ルウタイプは一度に多く作る前提の商品であり、調理の手間もかかるため、家庭での使用頻度が減っているのです。
こうした消費トレンドの変化によって、メーカー側も人気の高いシリーズに生産を集中させる傾向があります。その結果、販売量が比較的少ないハウス印度カレーが店舗から外れるケースが増えていると考えられます。
現在も購入できる?ハウス印度カレーの入手方法
「もう買えないの?」と思った方もご安心を。
ハウス印度カレーは今でも通販を中心に購入可能です。
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイト
- 業務用スーパーや大型ディスカウントストア(トライアル、イオンなど)
これらでは、「ハウス印度カレー 中辛 230g」などの定番サイズが今も販売されています。また、飲食店向けの「業務用1kgタイプ」も一部の通販で取り扱いがあります。
ただし、人気の辛口・小容量タイプは終売となっているため、探す際は商品名・サイズを確認しましょう。店舗によっては在庫限りで終了している場合もあります。
もし見つからないときは?代替商品の候補
「どうしてもハウス印度カレーが見つからない」という場合は、同系統の味わいを持つ他のルウを試してみるのもおすすめです。
ハウス食品の中で比較的スパイシーな味を求めるならジャワカレーが近い存在です。ジャワカレーはハウス印度カレーと同じく辛さと香りに特徴があり、深みのある味わいが人気。全国どこでも手に入りやすく、安定して購入できます。
また、マイルドでコクのある味を好む方にはバーモントカレーも候補になります。りんごとハチミツの甘みが特徴で、家族向けに最も支持されている定番商品です。
一方、手軽さを重視するならレトルトタイプのカリー屋カレーシリーズもおすすめです。同じハウス食品ブランドの中で、ルウに近い風味を楽しめます。
再販の可能性はある?
では、「終売になった一部仕様(115g辛口など)」が今後再販される可能性はあるのでしょうか。
現時点では、メーカーから正式な再販発表は出ていません。ただし、ハウス食品は過去にも一時的に販売を休止した商品の再リニューアルを行った事例があります。たとえば、アレルゲン対応やパッケージ刷新を伴うリニューアルを2014年に実施しており、今後も市場動向を見ながら調整される可能性はあります。
消費者の間で“復活してほしい”という声が増えれば、再販や限定復刻の動きが出る可能性もゼロではありません。
これからのハウス印度カレーとカレールウ市場の行方
日本の家庭用カレールウ市場は、少子高齢化や食の多様化によって年々縮小しています。その中で、メーカーは限られた需要に対し、効率的なラインナップ構成を模索しています。
ハウス印度カレーは60年以上続く老舗ブランドですが、今後は“レトロな名品”として愛好家向けに細く長く継続される可能性が高いでしょう。
もしお気に入りの商品がいつの間にか見当たらなくなっていたら、
「終売ではなく、単に流通が限られているだけ」
というケースが多いので、まずはネット通販をチェックしてみるのが賢明です。
ハウス印度カレーが売ってないときのまとめ
- シリーズ全体は販売終了していない
- 一部サイズ・仕様(例:115g辛口)は終売済み
- 店舗で見つからないのは取扱店の減少・地域差によるもの
- 通販では現在も購入可能(中辛230g、業務用タイプなど)
- 代替にはジャワカレー・バーモントカレー・カリー屋カレーなどが候補
長年愛されてきた「ハウス印度カレー」は、完全な終売ではなく、形を変えて今も販売されています。
もし店頭で見つからなくても、ネットを利用すれば手に入るチャンスは十分あります。スパイスの香り豊かなあの味を、ぜひまた自宅で楽しんでみてください。

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