最近、「メンソレータム ヒビプロαをどこにも見かけない」「ドラッグストアで探しても売ってない」という声が増えています。冬場のひび・あかぎれ対策に欠かせない定番アイテムだっただけに、急に姿を消したことで困っている方も多いはず。この記事では、ヒビプロαがなぜ売っていないのか、販売終了の有無や再販予定、さらに代替品までを詳しく解説します。
ヒビプロαとは?どんな薬だったのか
「ヒビプロα」は、ロート製薬が販売していた第3類医薬品で、手や指、かかと、ひじなどの「ひび」「あかぎれ」に効果を発揮する外用軟膏です。
最大の特徴は、密封カバー力のあるワセリン系軟膏がしっかり患部を覆い、外部刺激や水仕事から肌を守る点。さらに、以下のような6つの有効成分を配合していました。
- ビタミンA油
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)
- アラントイン
- グリチルレチン酸
- イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)
- ジフェンヒドラミン(かゆみ止め)
このバランスの良い処方によって、「しみない」「落ちにくい」「密着して守る」という実感を得られた人も多く、長年愛用していたユーザーも多い製品でした。
ヒビプロαが売ってないのはなぜ?販売終了の事実
結論から言うと、「ヒビプロα」はすでに製造終了しています。
ロート製薬の公式サイト内「製造終了品一覧(2024年)」にて、次のように明記されています。
メンソレータム ヒビプロα 16g(JANコード:4987241140473)
製造終了日:2024年1月
つまり、メーカーが正式に製造を終了しており、今後の再生産予定は現時点で発表されていません。
これにより、店頭や通販サイトで見かけなくなっているのは当然の流れです。
実際、ヨドバシカメラ・クリエイトSD・アスクルなどの大手通販サイトでも「販売終了」「取扱い終了」の表示が確認されています。Amazonや楽天市場などでは検索結果に表示されるものの、「在庫なし」や「プレミア価格」になっているケースも増えています。
「売ってない」と感じる理由はどこにある?
ヒビプロαが「どこにも売ってない」と感じる理由は、単純な品切れではなく、製造終了による流通在庫の枯渇が主な原因です。
一般的に、医薬品が製造終了になると、次のような流れをたどります。
- メーカーが出荷を停止
- 卸業者・小売店の在庫のみで販売が続く
- 店舗在庫が尽きると、順次「取扱終了」となる
つまり、今残っている商品は「最後の在庫」です。店頭で見つからなくなるのも当然の状況といえます。
また、ヒビプロαは16g入りの小容量タイプだったため、流通量そのものが多くなかった可能性もあります。販売終了後は供給が止まり、在庫が一気に減った結果、「どこにもない」と感じやすくなったのでしょう。
なぜ製造終了になったのか?考えられる背景
メーカーは明確な理由を公表していませんが、いくつかの要因が考えられます。
1. 市場環境の変化と需要減少
ひび・あかぎれ用の医薬品市場では、保湿系クリームや薬用ハンドクリームなどが増え、選択肢が多様化しています。そのため、従来の「医薬品軟膏タイプ」の需要が相対的に減少している可能性があります。
2. 製品ライン整理によるコスト削減
医薬品は製造管理・添付文書改定・流通コストなどがかかります。採算の合わない小規模製品は、他ブランドへの統合や終売の対象になりやすい傾向があります。
3. 後継品またはリニューアルの可能性
ロート製薬では「メンソレータム」シリーズの他製品(例:ヒビプロLPなど)を展開しており、カテゴリー整理の一環でヒビプロαを終売にした可能性もあります。名称や処方を変えたリニューアル版が今後出る可能性もゼロではありません。
再販の可能性はある?
現時点では、ロート製薬から「再販予定」や「後継品」の公式発表はありません。
過去には、人気製品がユーザーの要望で復活した例もありますが、医薬品の場合は製造ライン再稼働や再承認にコストがかかるため、簡単には再販できません。
一方で、同社の「メンソレータム」ブランドには多くのスキンケア製品が存在します。そのため、将来的に「改良版」「後継処方」として別製品が出る可能性は残されています。
ただし、現時点ではあくまで未定であり、確実に入手したい場合は流通在庫を探すしかありません。
ヒビプロαの在庫を見つけるコツ
もしどうしてもヒビプロαを探したい場合は、以下の方法が有効です。
- ECモールの複数店舗を検索
楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonなどで「ヒビプロα 16g」と検索し、在庫が残っている店舗を探す。 - 地域のドラッグストアを直接確認
地方店や小規模薬局に在庫が残っている場合があります。 - 転売価格に注意
終売品は価格が高騰することが多く、通常価格の倍以上で販売されるケースもあるため注意が必要です。
なお、賞味期限(使用期限)にも気をつけましょう。終売から1年以上経過した製品は、品質や成分の安定性に影響が出ている可能性があります。
ヒビプロαの代わりに使えるおすすめ代替品
ヒビプロαが入手できない場合、同じような効能を持つ製品を選ぶのが現実的です。
以下は、代替候補として検討できる代表的な製品です。
メンソレータム ヒビプロLP
同じロート製薬のシリーズで、唇のひび割れや口角炎に特化した製品。
成分構成が近く、肌修復成分やビタミンE誘導体を含む点が共通しています。口元専用ですが、乾燥によるひび対策の一助となります。
ユースキンA
手・指・かかとなどの乾燥やひび割れに定番の医薬部外品。
ビタミンE・グリチルレチン酸などを含み、血行促進・抗炎症・保湿効果を兼ね備えています。刺激が少なく、日常使いにも適しています。
ニベアメディカルリペアクリーム
薬用成分を配合し、乾燥やあかぎれを防ぐタイプ。
しっとりした質感で、手だけでなく全身にも使用可能。薬局でも手に入りやすいのが魅力です。
アトリックス メディケイティッドクリーム
抗炎症成分を含むハンドケア製品で、荒れた手やひびにも対応。
「薬用ハンドクリーム」カテゴリーに属するため、治療と保湿を両立したい人におすすめです。
今後の対策とおすすめの使い分け
冬場や水仕事が多い人は、手肌のひび・あかぎれ対策として、次のような工夫が効果的です。
- 家事や水仕事の際はゴム手袋・綿手袋を活用する
- 就寝前に油性クリームを厚めに塗り、手袋を着用して保湿する
- 症状がひどい場合は、医薬品の外用軟膏を短期間集中で使用する
ヒビプロαのような「保護+治療」タイプの薬がなくても、正しいケア方法と保湿の重ね塗りで代替可能です。
ヒビプロαが売ってない?販売終了や代替品のまとめ
ヒビプロαが売ってない理由は、メーカーによる製造終了(2024年1月)によるものです。
すでにロート製薬が出荷を止めており、今後の再販予定も現時点ではありません。
通販で見つかる場合もありますが、それは在庫限りであり、再入荷は期待できません。
愛用者にとっては残念なニュースですが、同じような効能を持つ医薬品・薬用クリームは多く存在します。ユースキンAやアトリックス メディケイティッドクリームなど、手軽に入手できる製品を試して、自分の肌に合ったものを見つけていきましょう。
乾燥シーズンを乗り切るためには、保湿と保護を意識したケアが重要です。
ヒビプロαが手に入らなくても、正しい知識と代替品選びで、手肌をしっかり守っていきましょう。

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