最近、「ビオリスシャンプーがどこにも売ってない」「店頭から消えた」という声を多く見かけます。SNSや口コミサイトでも「お気に入りだったのに突然見かけなくなった」と嘆くユーザーが目立ちますが、実際にはブランド全体がなくなったわけではありません。ここでは、ビオリスシャンプーが“売ってない”と感じられる理由や販売終了の真相、そして今後の再販や代替商品の情報をわかりやすくまとめます。
ビオリスとは?人気の理由とブランドの特徴
ビオリスはコーセーコスメポートが展開するヘアケアブランドで、植物由来の成分にこだわった「ビオリス ボタニカル シャンプー ディープモイスト」シリーズが代表的です。ナチュラル志向のシャンプーとして知られ、「ツルンとまとまる」「香りが好き」という評価で長く支持を集めてきました。
シリーズには「ビオリス ボタニカル シャンプー スムース&スリーク」「ビオリス ヴィーガニー」「ビオリス ピュアレタッチ」など複数のラインが存在し、それぞれが髪質や仕上がりに合わせた構成になっていました。特にボタニカルシリーズは、しっとりまとまる“ディープモイスト”タイプやさらさらの“スムース&スリーク”など、使用感の違いで選べる点が人気でした。
「売ってない」と言われるようになったきっかけ
ここ数年、ビオリスシャンプーを探しても見つからないという声が急増しています。その背景には、いくつかの要因が重なっています。
1. 店頭から旧シリーズが消えた
多くのユーザーが「売ってない」と感じた一番の理由は、旧シリーズの生産終了です。ビオリス ボタニカル シャンプー スムース&スリークシリーズの一部商品はすでに製造が終了しており、ドラッグストアやスーパーでは在庫がなくなり次第、棚から撤去されています。とくに「ディープモイスト」や「スムース&スリーク」などの旧仕様は、公式の“生産終了リスト”にも掲載されています。
2. リニューアルによる入れ替え時期の空白
ブランドがリニューアルを行う際、旧商品から新商品への切り替えの間に「販売空白期間」が生まれることがあります。このタイミングでは、旧商品が消え、新商品がまだ入荷していない状態になり、「どこにも売ってない」と感じやすくなります。実際、ビオリスでも2024年〜2025年にかけて大規模なリニューアルがあり、その時期に混乱が生じたようです。
3. 小売店ごとの取り扱い縮小
ビオリスは全国のドラッグストアや量販店で販売されてきましたが、全店舗がすべてのシリーズを扱っているわけではありません。人気シリーズの切り替えや棚の入れ替えにより、一部店舗では旧商品の取り扱いを終了しています。そのため、地域や店舗によって「もう売ってない」と感じる差が出ているのです。
販売終了したのはどのシリーズ?
「ビオリスシャンプーが販売終了した」と言われる場合、すべての製品が対象ではありません。実際に終売になったのは、以下の旧シリーズです。
これらは公式発表でも生産終了が確認されており、今後の再生産予定も発表されていません。通販サイトでは「在庫限り」として販売されているものもありますが、徐々に姿を消しつつあります。
一方で、ビオリスというブランド自体は続いています。2025年現在、主力となっているのが「ビオリス ピュアレタッチ」シリーズです。こちらは最新の処方・香り・パッケージに刷新され、ブランドの新しい顔として展開されています。
新シリーズ「ビオリス ピュアレタッチ」が登場
旧シリーズが終売になった代わりに、コーセーコスメポートは「ビオリス ピュアレタッチ」シリーズを発表しました。
このシリーズは、髪の悩みに合わせて選べる3タイプを展開しています。
- うねり・くせ毛をケアする「ビオリス ピュアレタッチ うねさぁら」
- ボリュームダウンを抑える「ビオリス ピュアレタッチ ぺたふぅわ」
- ツヤを与える「ビオリス ピュアレタッチ ぱやとぅや」
成分には植物由来の保湿オイルを配合し、従来のボタニカルシリーズの特徴を受け継ぎつつ、さらに軽やかで指通りのよい仕上がりを目指しています。
公式通販サイトやドラッグストアの一部店舗では、すでに販売中です。リニューアル後のデザインはパステルカラーを基調とし、見た目にも清潔感があり、若年層からの人気も高まっています。
なぜ旧シリーズは終了したのか?
では、なぜ人気のあった旧シリーズが生産終了になったのでしょうか。背景には、ブランド戦略と市場環境の変化が関係しています。
成分・処方のアップデート
旧シリーズから新シリーズへの切り替えは、処方を見直すためのリニューアルが主な目的でした。
ヘアケア市場では、「サステナブル」「ヴィーガン」「クリーンビューティー」といったトレンドが急速に広がっています。ビオリスもその流れに合わせて、より環境に配慮した成分やボトル素材に変更を行いました。
コストや流通の最適化
ビオリス ボタニカル シャンプー ディープモイスト・ビオリス ヴィーガニーシリーズは人気こそありましたが、製造コストや原料確保の負担が大きかったと考えられます。また、ラインナップが多すぎると流通コストも増すため、シリーズ統合によって効率化を図った可能性があります。
販売戦略の刷新
ブランドとしてのイメージを若年層向けに再構築する狙いもあります。旧シリーズはやや落ち着いたデザインでしたが、新シリーズはSNS映えを意識したカラフルなボトルに変更されています。こうした刷新は、ブランドの長期的な存続を見据えたものといえるでしょう。
現在どこで買える?店頭とネットの販売状況
「売ってない」と感じても、実は購入できる場所はあります。
店頭販売
大型ドラッグストア(ウエルシア、ツルハ、マツキヨなど)では、リニューアル後のビオリス ピュアレタッチシリーズを中心に取り扱いが再開されています。ただし旧シリーズを探している場合、すでに在庫が切れている店舗が多く、地域によっては入手困難になっています。
通販・オンラインショップ
Amazonや楽天市場、公式通販サイト「Maison KOSÉ」では、新シリーズが安定して販売中です。旧シリーズも一部ショップで在庫品を扱っていますが、価格が上昇している傾向があります。購入する際は「ボタニカル」や「ヴィーガニー」と記載されているかを確認すると良いでしょう。
再販や復刻の可能性はある?
現時点で、旧シリーズの再販情報は公式から発表されていません。
ただし、ビオリスブランド自体は継続しており、今後コラボデザインや限定復刻などの形で登場する可能性はあります。実際、2025年11月には人気クリエイターとの限定パッケージコラボが登場しており、ブランドが積極的に展開していることがわかります。
旧シリーズそのものが再販される可能性は低いものの、「香りや使用感を受け継いだ新商品」が出る可能性は十分にあるでしょう。
まとめ:ビオリスシャンプーが売ってない理由と今後の選び方
ビオリスシャンプーが売ってないと感じるのは、主に旧シリーズの終売とリニューアルによる流通切り替えが原因です。
ブランド自体は現在も継続しており、「ビオリス ピュアレタッチ」が新たな主力ラインとして登場しています。
もし以前のボタニカルシリーズを愛用していたなら、現行シリーズを試してみるのもおすすめです。軽やかな仕上がりで、植物由来成分の良さをそのままに、時代に合った使い心地へと進化しています。
今後もブランドの新作や限定品が登場する可能性はあります。ビオリスシャンプーを長年愛用してきた方も、新しく興味を持った方も、自分の髪質に合うシリーズを見つけて楽しんでみてください。
ビオリスシャンプーが売ってない理由は、ブランドの終わりではなく“進化の途中”。これからもリニューアルや新企画を通して、新しい魅力を発信し続けていくはずです。

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