最近、「乾燥させた生ハムが売ってない」と感じる人が増えています。セブンプレミアムなどで人気を集めた商品ですが、いつの間にか店頭から姿を消し、「もう販売終了?」「どこにも売ってない」という声がSNSでも多く見られます。
この記事では、その理由や販売状況、代替商品、そして再販の可能性について詳しく解説していきます。
乾燥させた生ハムが売ってない?現在の販売状況
かつてコンビニやスーパーで手軽に買えた「乾燥させた生ハム」。しかし現在は「見かけない」「入荷していない」という声が相次いでいます。
特にセブン‐イレブンの「セブンプレミアム 乾燥させた生ハム」は人気が高かったため、店頭から消えたことに気づいた人も多いでしょう。
実際、公式サイトやレビュー情報を確認すると、以下のような状況がわかります。
- 販売地域が「関東・東海・福島県の一部店舗」に限定されている
- 取り扱い店舗が少なく、地方や小規模店舗では販売していない
- 入荷が不定期で、売り切れるとしばらく入荷しない場合がある
つまり、「販売終了」ではなく「流通や販売地域が限定されているために見かけない」というのが実情です。とはいえ、供給量が少ないため、全国的に見ると“ほぼ入手困難”な状態と言えます。
販売中止・品薄といわれる理由
では、なぜ「乾燥させた生ハム」が店頭で見られなくなったのでしょうか。背景には、いくつかの要因が重なっています。
1. 原料供給の制約と輸入制限
生ハムの多くは輸入品や輸入原料を使用しており、イタリアやスペインなどの豚肉が原料です。
しかし、近年ではアフリカ豚熱(ASF)の影響で、イタリア産の豚肉・加工品が日本への輸入停止となった時期がありました。
これにより、イタリア産プロシュートを中心に在庫が減少。国内メーカーも一時的に原料の調達が難しくなり、供給が不安定になったと考えられます。
生ハムは製造から熟成までに長い時間を要するため、原料が途絶えると再生産に時間がかかります。このタイムラグが、「売ってない」という状態を長引かせているのです。
2. 製造と在庫管理の難しさ
「乾燥させた生ハム」は、通常のしっとりした生ハムとは異なり、乾燥工程を経た特殊な製法の商品です。
この工程に時間と管理コストがかかり、気温や湿度によって品質が変わりやすいという課題があります。
特に大量生産や長期在庫管理が難しく、店舗ごとの発注・保管リスクを考慮すると、取り扱いを限定せざるを得ない面があります。
さらに、コンビニなどでは常に新商品が入れ替わるため、製造が追いつかない商品は自然と棚から外される傾向もあります。
3. 流通コストと販売戦略の影響
コンビニ各社は、地域や店舗の売上データをもとに「限定販売」や「エリアテスト販売」を行うことがあります。
「乾燥させた生ハム」もその一例で、関東や東海など大都市圏で需要が高かったため、そこで重点販売されているとみられます。
地方では物流コストが高く、売上規模に見合わないため、取り扱いを終了した店舗もあるようです。
このように、販売エリアが絞られた結果、「見かけない=販売中止?」と感じてしまう人が増えたのです。
実際にまだ買える?入手可能な場所と方法
完全に手に入らないわけではありません。探し方を工夫すれば、今でも購入できるケースがあります。
1. コンビニ・スーパーの大型店舗を狙う
セブン‐イレブンの中でも都市部や大型店舗では、在庫が残っている可能性があります。
ただし、地域によって取り扱いが異なるため、店舗に直接確認するか、公式アプリで商品検索を利用するのが確実です。
2. 通販サイトで探す
Amazonや楽天市場などの通販では、メーカー直送の「日本ハム 乾燥させた生ハム 20g×10袋」などが販売されています。
まとめ買い形式が多いですが、在庫があるうちは購入可能です。賞味期限が比較的長い商品も多く、常温保存できるタイプも存在します。
3. 輸入食品専門店・高級スーパーをチェック
成城石井やカルディなどの輸入食品を扱う店舗では、乾燥タイプの生ハムや類似品が販売されている場合があります。
ただし、メーカーや風味が異なる場合も多いため、食感や塩味の違いを確認するのがおすすめです。
代替品・類似商品のおすすめ
「乾燥させた生ハム」とまったく同じ味を再現するのは難しいですが、近い風味・用途の代替商品は存在します。
国産生ハムスライス
しっとり系の食感ながら、塩味や香りのバランスがよく、サラダやおつまみに向いています。日本ハムや伊藤ハムから販売されており、スーパーでも比較的入手しやすいです。
スペイン産ハモン・セラーノ
イタリア産プロシュートの代替として注目される生ハム。香りが強く、少し硬めの食感が特徴です。ワインとの相性も抜群で、通販や輸入食材店で購入可能です。
フランス産ジャンボン・セック
芳醇な香りと濃厚な旨味が特徴の乾燥生ハム。厚めにカットすれば噛むほどに旨味が広がり、おつまみとしても満足感があります。
このように、代替品を上手に活用すれば、「乾燥させた生ハム」がなくても似た味わいや用途を再現できます。
再販の可能性と今後の展望
では、「乾燥させた生ハム」は今後再販されるのでしょうか。
現在、メーカー公式から「終売」との明確な発表はありません。そのため「販売中止」ではなく「地域限定販売中」の可能性が高いと見られます。
今後、原料調達が安定すれば、生産量が増えて再び全国展開される可能性もあります。
特にSNS上では再販を望む声が多く、需要が高いことから、メーカーが再投入を検討する余地は十分にあります。
ただし、再販される場合も「数量限定」「期間限定」となる可能性が高く、定常的に全国で購入できるようになるまでには時間がかかると予想されます。
「乾燥させた生ハムが売ってない」ときのまとめ
・全国的に品薄で、販売地域が限られている
・輸入制限や製造コストの影響で供給が不安定
・一部の大型店舗や通販ではまだ入手可能
・代替品として国産生ハムやハモン・セラーノもおすすめ
・再販の可能性はあるが、時期や規模は未定
「乾燥させた生ハム」は、その独特な風味と食感で多くのファンを持つ商品です。
販売地域の限定や原料事情によって一時的に入手しづらい状況ではありますが、今後の再販や通販の活用によって、また手軽に味わえる日が来るかもしれません。
気になる人は、通販サイトや取り扱い店舗をこまめにチェックしておくと良いでしょう。
