飛行機をよく利用する人にとって、ANAカードは「どうせ使うならマイルを貯めたい」「旅行をもっとお得にしたい」という願いを叶えてくれる便利な1枚。でも、種類が多すぎて「結局どれを選べばいいの？」と迷う方も多いはず。
そこで今回は、2025年最新版として、ANAカードの代表的なラインナップを比較しながら、それぞれの違いとおすすめポイントをわかりやすく解説していきます。
ANAカードの基本をおさらい
まずは、ANAカードの仕組みを簡単に整理しておきましょう。
ANAカードは、ANAと各カード会社（JCB、VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレスなど）が提携して発行しているクレジットカードです。
主な特徴は以下の3つです。
- クレジットカード利用でマイルが貯まる
- ANAのフライトや提携サービス利用でボーナスマイルがもらえる
- 旅行保険や空港ラウンジなど、旅行者向け特典が付いている
つまり、普段の買い物から出張・旅行まで、あらゆるシーンでマイルを効率的に貯められるのがANAカードの魅力です。
ANAカードの選び方の基本軸
ANAカードは大きく「一般カード」「ワイドカード」「ゴールドカード」「プレミアムカード」の4段階に分かれています。
違いを一言でまとめると、年会費が高いほど特典や還元率がアップするという仕組みです。
ただし、「年会費が高ければ良い」というわけではなく、自分の利用スタイルに合わせて選ぶのが大切です。
選ぶときの主なポイントは次の3つです。
- マイル還元率：カード利用1,000円あたり何マイル貯まるか
- 年会費：コストに見合ったリターンがあるか
- 特典：ボーナスマイル、旅行保険、空港ラウンジ、優待など
それでは、各ランクの特徴を順に見ていきましょう。
年会費を抑えてマイルを貯めたい人に｜ANA一般カード
最初のステップとして人気なのが「ANA一般カード」。
年会費はおおむね2,200円（税込）前後で、初年度無料のケースもあります。
マイル還元率は通常0.5％（1,000円＝5マイル）ですが、**有料の10マイルコース（年間5,500円）**を選ぶと還元率1.0％にアップします。
入会時・継続時にはそれぞれ1,000マイルのボーナスがもらえ、搭乗時はフライトマイルに10％上乗せされます。
旅行傷害保険やショッピング保険も付帯していますが、補償額は控えめ。空港ラウンジの利用は対象外です。
「飛行機にたまに乗る」「まずはマイルを貯める感覚をつかみたい」という人には、コスパの良い入門カードと言えます。
搭乗ボーナスを重視する人に｜ANAワイドカード
年会費7,975円（税込）ほどで、ANA一般カードより一段上のスペックを持つのが「ANAワイドカード」です。
マイル還元率は同じく0.5～1.0％ですが、ボーナスマイルが増え、入会・継続で2,000マイル、搭乗時はフライトマイルに25％上乗せされます。
さらに、旅行保険の補償額も上がり、海外旅行傷害保険は最高5,000万円。
搭乗頻度が中程度の人にとっては、年会費と特典のバランスが良い選択肢です。
「ANA便に年に数回乗るけれど、ゴールドカードまではいらない」という層に人気があります。
マイルも特典も欲しい人に｜ANAワイドゴールドカード
ANAカードの中で最も人気が高いのが「ANAワイドゴールドカード」です。
年会費は15,400円（税込）前後と少し高めですが、マイル還元率は1.0％が標準。
入会・継続でそれぞれ2,000マイル、搭乗時ボーナスは25％と、ANAワイドカードよりもさらにお得です。
海外旅行傷害保険は最高1億円、国内空港ラウンジの利用も無料。
ANAマイルプラス加盟店（ANA公式通販、ホテル、レンタカーなど）での利用では、さらにマイルが加算されるため、日常使いでも効率よくマイルを貯められます。
また、マイル移行手数料が無料のケースも多く、総合的なコストパフォーマンスが非常に高いのが特徴。
「普段の支払いでどんどんマイルを貯めたい」「出張や旅行が多い」という人に最もおすすめです。
最高クラスのサービスを求める人に｜ANAプレミアムカード（プラチナ）
ANAカードの最上位に位置するのが「ANAプレミアムカード」や「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」など。
年会費は77,000～88,000円（税込）と高額ですが、その分サービス内容も圧倒的です。
マイル還元率は1.3～1.5％とトップクラス。
搭乗ボーナスはなんと50％、継続ボーナスは毎年10,000マイルという豪華仕様です。
さらに、ANAラウンジやプライオリティ・パスの利用、24時間対応のコンシェルジュサービスなど、上級会員にふさわしい特典が揃っています。
出張・海外旅行が多いビジネスパーソン、ANAの上級会員を目指す方には理想的な1枚と言えるでしょう。
還元率・特典・年会費をざっくり比較
文章でまとめると以下の通りです。
- 一般カード：年会費2,200円／還元率0.5～1.0％／搭乗ボーナス10％
- ワイドカード：年会費7,975円／還元率0.5～1.0％／搭乗ボーナス25％
- ワイドゴールドカード：年会費15,400円／還元率1.0％／搭乗ボーナス25％＋ラウンジ利用
- プレミアムカード：年会費77,000円～／還元率1.3～1.5％／搭乗ボーナス50％＋ANAラウンジ＋コンシェルジュ
年会費が高いほどボーナスマイルや特典が手厚くなりますが、普段の利用額や飛行機搭乗回数次第で「元が取れるか」は変わってきます。
どのANAカードが自分に合っているか？
ここで、自分のタイプ別におすすめを整理してみましょう。
- ライトユーザー（年1～2回旅行）
→ ANA一般カード
年会費が安く、気軽にマイルを貯められる。まずはお試しに最適。 - 中間層（年3～5回搭乗）
→ ANAワイドカード
ボーナスマイルと保険が強化され、コスパが良い。 - 出張・旅行が多い人
→ ANAワイドゴールドカード
マイル移行手数料無料・ラウンジ利用可で、最も人気が高い。 - 上級志向・ステータス重視
→ ANAプレミアムカード
マイル還元率最強。空港での優遇や手厚い特典をフル活用できる。
このように、利用頻度やライフスタイルに合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
マイルをもっと貯めたい人が知っておくべきポイント
ANAカードを最大限活かすためには、いくつかのコツがあります。
- ANAマイルプラス加盟店を活用する
ANA公式サイトや提携ホテル・レストランなどでANAカードを使うと、カード決済ポイントに加えてマイルが二重で貯まります。 - 定期的にキャンペーンをチェックする
入会・利用キャンペーンでは数万マイル相当がもらえることも。特に春や秋は大型キャンペーンが多い時期です。 - 家族カード・マイレージクラブの連携
家族でマイルを合算できる「ANAファミリーマイル」を活用すれば、特典航空券への近道に。 - マイルの使い方を工夫する
国際線特典航空券やアップグレードに使うと、1マイルあたりの価値が2～5円に跳ね上がるケースもあります。
このあたりを意識するだけでも、年間で獲得できるマイル数は大きく変わります。
ANAカードの注意点
一方で、注意しておきたい点もあります。
- 還元率を1.0％にするには移行手数料が必要なカードもある
- マイルの有効期限は通常3年で、期限切れに注意
- 年会費が高いカードは、使いこなせないと割高になる
- 旅行保険は自動付帯と利用付帯があるため、条件を確認すること
「年会費分の価値を出せるか」「マイルを使い切れるか」をしっかり考えたうえで選ぶのがポイントです。
ANAカードはどれがいい？まとめ【2025年最新版】
最後にもう一度まとめましょう。
- まずは「ANA一般カード」で気軽にマイルデビュー
- 搭乗回数が増えたら「ANAワイドカード」または「ANAワイドゴールドカード」へステップアップ
- 出張や旅行が多い人は「ANAプレミアムカード」や「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」で快適さを追求
2025年現在、ANAカードはラインナップが豊富で、それぞれのライフスタイルに合った1枚が必ず見つかります。
「マイルを効率よく貯めたい」「特典を最大限に使いたい」という人は、まず自分の利用スタイルを振り返り、最適なANAカードを選んでみてください。
