ビザ・マスター・JCBはどれがいい?まずは違いを理解しよう
「クレジットカードを作りたいけど、ビザとマスターとJCBって何が違うの?」
誰もが一度は迷うポイントですよね。実はこの3つは「カード会社」ではなく「国際ブランド」と呼ばれるもので、カードの決済ネットワークを担っています。つまり、「どこで使えるか」「どんなサポートがあるか」を決めるのがブランドです。
ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、JCBは、いずれも日本で広く使えるブランドですが、得意分野や利用できる場所には少しずつ違いがあります。ここから、それぞれの特徴を見ていきましょう。
世界シェアNo.1のビザ:とにかく使える場所が多い安心感
ビザは世界最大の決済ネットワークを持つブランド。
加盟店数は1億5,000万店舗以上、利用できる国と地域は200を超えています。とにかく「どこでも使える」ことが最大の強みです。
海外旅行や留学、海外通販など、国境をまたいで使う予定がある人には特におすすめです。
為替手数料も比較的安定しており、海外利用時の利便性が非常に高いのが特徴。Apple PayやGoogle Payなどの非接触決済にも対応しているため、スマホひとつでスムーズに支払いできます。
また、ビザの「Visa Secure」では本人認証が導入されており、不正利用対策も強化されています。セキュリティ面でも安心です。
マスターカード:特典・優待が豊富で海外にも強い
マスターカードはビザに次ぐ世界シェアを持つブランドで、こちらも利用できる国は210以上。ビザ同様、海外での使いやすさは抜群です。
マスターカードの特徴は、ブランド独自の優待やキャンペーンが多いこと。
たとえばレストランやホテルの割引、エンタメ施設の優待、空港ラウンジサービスなど、外食や旅行が好きな人にはうれしい特典が揃っています。
また、会員制スーパー「コストコ」で使えるのはマスターカードだけという点も見逃せません。
海外利用に加え、国内でも「ちょっと得したい」「外食やおでかけに使いたい」という人に向いているブランドです。
セキュリティ面では「Mastercard ID Check」で本人認証を強化。ビザと同様、安心してネットショッピングができます。
JCB:日本発ブランドならではの安心感とサポート
JCBは日本で唯一の国際ブランド。
国内では加盟店が非常に多く、日本国内の利用なら困ることはほとんどありません。SuicaやQUICPay、モバイル決済との相性も良く、日常生活にぴったりのブランドです。
さらに、JCBは日本人向けサービスが充実しています。
海外では「JCB PLAZA」や「JCB PLAZA ラウンジ」といった日本語対応の窓口があり、トラブル時にサポートを受けられるのが大きな安心ポイント。特にハワイや台湾、グアムなど日本人観光客が多い地域では重宝します。
ただし、欧米など一部の地域では加盟店が少ないため、海外旅行メインの人はビザやマスターと併用するのがおすすめです。
どこで使える?加盟店の広さを比較
国内では3ブランドとも大手チェーン・ネットショップ・交通機関などで問題なく使えます。
しかし、海外に目を向けると差が出てきます。
つまり、国内メインならJCBでも十分。
海外利用を考えるならビザかマスターをメインに持つのが安心です。
また、複数ブランドのカードを持つと「使えない店」を減らせるという利点もあります。
例えば、メインをJCB、サブをビザにしておけば、ほぼすべての店舗で対応できます。
サービス・特典・セキュリティを比較
ブランドごとに提供しているサービスや安全対策も異なります。
ここでは、代表的なポイントを整理します。
- Visa Secure/Mastercard ID Check/J/Secure:オンライン決済時の本人認証サービス。不正利用を防ぐ。
- タッチ決済対応:3ブランドとも非接触決済に対応。スマホやカードをかざすだけで支払いが完了。
- 海外サポート:JCBは日本語対応が強み。ビザ・マスターは世界各地にサポート窓口あり。
- 優待特典:マスターは外食・旅行系に強く、JCBは日本国内の提携店舗が多い。ビザは旅行・ショッピング補償が充実。
いずれもセキュリティ対策は進んでおり、「ブランドによって安全性が極端に違う」ということはありません。
自分が重視するのが「国内の利便性」か「海外の安心感」かによって、ブランドを選ぶのがポイントです。
国内利用派?海外利用派?タイプ別おすすめブランド
クレジットカードは「どこで使うか」によって最適解が変わります。
ここではタイプ別におすすめのブランドを紹介します。
国内中心で使う人
・普段の買い物、公共料金、ネットショッピングなどがメイン
→ JCBが最も使いやすく、サポートも安心。日本企業の対応や特典が充実。
海外旅行・出張が多い人
・海外のレストランやホテル、ECサイトなどでも使いたい
→ ビザまたはマスターが最適。加盟店数・対応地域・為替の安定性すべてに強い。
特典・優待を重視する人
・外食・旅行・エンタメをお得に楽しみたい
→ マスターがおすすめ。提携キャンペーンや割引が豊富。
安心・安全を第一にしたい人
・日本語サポートや国内対応の手厚さを重視
→ JCB。日本人向けのカスタマーサポートがあるため、初めてのカードにも最適。
ブランドだけでなく「カード会社」もチェックしよう
同じブランドでも、発行会社(例:三井住友カード、楽天カード、イオンカードなど)によって内容が大きく異なります。
たとえば、同じビザカードでも「年会費無料」「ポイント高還元」「旅行保険付き」など特徴はさまざまです。
ブランドはあくまで「使える場所」を決める要素であり、実際のお得さはカード会社が決める部分が大きいのです。
選ぶときは以下のポイントもあわせてチェックしましょう。
- 年会費の有無
- ポイント還元率
- 付帯保険(旅行・ショッピング)
- 海外事務手数料
- スマホ決済対応(Apple Pay、Google Payなど)
- 優待やキャンペーンの有無
「ブランド×発行会社×カードの種類」で、自分に最適な1枚が見つかります。
複数ブランドを持つのもおすすめ
「一枚に決められない」「使える店を増やしたい」という人は、複数ブランドのカードを持つのも賢い方法です。
たとえば、
・メインカード:JCB(国内用)
・サブカード:ビザ(海外・ネット通販用)
このように使い分ければ、ほぼどんなシーンでも対応できます。
また、ブランドごとのキャンペーンを活用すれば、ポイントや特典をより多く獲得することも可能です。
まとめ:ビザ・マスター・JCBはどれがいい?自分の使い方で決めよう
最後にもう一度整理しましょう。
どのブランドにも強みがあり、「これが絶対に一番」とは言い切れません。
重要なのは、自分がどこで・どんな目的でカードを使うかを明確にすること。
日常の買い物中心ならJCB、海外旅行が多いならビザ、外食やエンタメを楽しみたいならマスターというように、使い方に合わせて選ぶのが正解です。
そして、できれば2枚以上の異なるブランドを持っておくと、万が一どこかで使えない時にも安心。
自分のライフスタイルに合った1枚(または2枚)を見つけて、スマートにキャッシュレス生活を楽しんでください。
