「DHC海洋深層水、販売終了」のニュースを見て驚いた人も多いのではないでしょうか。長年、DHCの健康イメージを象徴する定番アイテムとして親しまれてきた飲料水だけに、「なぜ?」「もう買えないの?」と気になる声が広がっています。この記事では、DHC海洋深層水がなぜ販売終了となったのか、その背景や今後の展開について詳しく見ていきます。
長年親しまれた「DHC海洋深層水」とは
「DHC海洋深層水」は、伊豆赤沢沖の水深約800メートルから汲み上げた清らかな海洋深層水を使用した飲料水。カルシウムやマグネシウムなどの天然ミネラルをバランスよく含み、クセがなく飲みやすいと人気でした。
2リットルボトルや500ミリリットルのペットボトルが販売され、通販や一部店舗でも定期的に購入できる商品として、多くのリピーターを持っていました。
DHCのブランドイメージは「健康・美・自然」。その中でも海洋深層水は、「美容や健康を意識する生活のベース」として位置づけられていた製品です。そんな定番商品が販売終了となるのは、ファンにとって大きなニュースでした。
DHC公式による販売終了の案内
DHC公式サイトでは、2025年2月に「販売終了のお知らせ」が掲載されました。そこでは「長らくご愛顧いただきありがとうございました」とのメッセージとともに、「お水定期便の新規受付は終了」と明記されています。
その後、5月には「DHC海洋深層水は販売終了いたしました」と正式にアナウンスが出され、すでに定期購入の受付も停止。つまり、在庫がなくなり次第完全に終了という流れです。
このように公式発表が明確に出ているため、今後の再販やリニューアルの予定は現時点では確認されていません。
なぜ販売終了となったのか?4つの背景
では、なぜDHC海洋深層水が販売終了になったのでしょうか。公式では明確な理由は示されていませんが、関連する事業情報や業界の動向から、主な要因を4つに整理できます。
1. 海洋深層水事業そのものの終了・移行
DHCは、かつて静岡県伊豆の赤沢エリアで海洋深層水の取水・加工事業を行っていました。しかし、2023年ごろに「海洋深層水事業を終了(株式会社赤沢温泉郷に移行)」との記述が確認されています。
つまり、製品の原水供給や設備管理を含む事業体制自体が整理され、DHC本体としての運営を終えたことが販売終了の大きな理由と考えられます。
2. 市場の変化と競争の激化
2000年代には「深海の恵み」「ミネラル豊富」といった訴求で話題を集めた海洋深層水ですが、ここ数年は機能性飲料やミネラルウォーター市場の競争が一段と激化しています。
「軟水・硬水」「アルカリイオン水」「天然水」など、ブランドの多様化が進み、価格競争も厳しい状況に。DHCが得意とする美容・健康分野とは少し離れたカテゴリであることもあり、ブランド戦略上の優先度が下がったと見られます。
3. コスト構造の見直し
海洋深層水の取水には、深海からのポンプアップや設備維持など高コストな運用が伴います。特に近年のエネルギー価格や物流コストの上昇が影響し、採算性を保つのが難しくなった可能性があります。
DHCは多岐にわたる事業を展開していますが、コア事業である化粧品・サプリメントに集中する動きの中で、飲料事業の整理が進められたとも考えられます。
4. ブランドの方向性転換
DHCは近年、スキンケアや健康食品の領域に注力する傾向が強まっています。DHC海洋深層水はDHCの健康志向イメージに合致する一方で、収益性や話題性という点では限定的だったかもしれません。
商品ポートフォリオの再構築という観点から、販売終了という決断が下されたと見るのが自然です。
ユーザーからは惜しむ声も
SNSや口コミサイトでは、「ずっと飲んでいたのに残念」「どの水を代わりに選べばいいの?」といった声が多く見られます。特に、長年定期購入していた人にとっては日常の一部になっていた製品だけに、突然の終了に戸惑う人も少なくありません。
中には「まとめ買いしておけばよかった」「DHCの水が一番口当たりが良かった」という投稿もあり、リピーター層の厚さをうかがわせます。
一方で、同様の特徴を持つ他社の海洋深層水ブランドを探す動きも見られ、消費者の関心は「次にどれを選ぶか」へ移りつつあります。
DHC海洋深層水の代替候補は?
DHC海洋深層水に慣れ親しんだユーザーにとって、「次に何を飲めばいいのか」は重要なポイントです。以下のようなタイプのミネラルウォーターが代替の候補として考えられます。
- 他社の海洋深層水ブランド:高知県室戸沖や富山湾の深層水など、同様の原理で製造されている水があります。
- 硬度が近い天然水:DHC海洋深層水は中程度の硬度で飲みやすいバランス型。軟水寄りのミネラルウォーターを選ぶと違和感が少ないでしょう。
- 機能性表示のある飲料水:最近では「水分補給+健康サポート」など、特定機能をうたう飲料も増えています。
もちろん、これらは味覚や体質の好みがあるため、いくつか試して自分に合うものを見つけるのが良さそうです。
今後の展開とDHCの方向性
DHCがDHC海洋深層水を完全に終売したことで、「海洋資源の活用」というテーマがDHCブランドの中でどのように位置づけられるのかにも注目が集まります。
実は、DHCの関連事業には今も「赤沢温泉郷」という施設があり、海洋深層水を活用した温泉やスパが運営されています。飲料としての販売は終わっても、海洋深層水自体は美容・健康の要素として引き続き利用されているのです。
また、海洋深層水由来の成分を化粧品やサプリメントに応用する研究も一部で行われており、「飲む」から「使う・感じる」方向へと転換していく流れも見えます。
つまり、DHCにとって海洋深層水は“完全撤退”ではなく、“用途のシフト”として捉えることができそうです。
消費者にできること
すでに流通在庫は限られていますが、通販サイトや一部の店舗ではまだ購入できる場合もあるようです。とはいえ、公式販売が終了しているため、購入時には賞味期限や保存状態をしっかり確認することが大切です。
また、もし代替品を探すなら、「味」「ミネラルバランス」「採水地」など、DHC海洋深層水の特徴を基準に比較すると良いでしょう。
無理に同じ味を求めるよりも、新しいブランドを試すことで、新たなお気に入りが見つかるかもしれません。
DHC海洋深層水販売終了まとめ:惜しまれつつも新たな展開へ
改めて整理すると、DHC海洋深層水の販売終了は、
- 海洋深層水事業の終了・移行
- 市場環境の変化
- コスト面の課題
- ブランド戦略の見直し
といった複合的な要因が関係しています。
長年愛された商品が姿を消すのは残念ですが、DHCが次にどのような形で「海の恵み」を活かすのか、新しい展開にも注目です。
飲料としてのDHC海洋深層水は幕を下ろしましたが、その理念――自然の力で健康を支えるという発想――はこれからもブランドの中に生き続けていくでしょう。
