PlayStation 4で長年親しまれてきた純正コントローラー「DualShock 4」。
最近になって「販売終了したらしい」「もう新品が買えない」といった声がSNSや掲示板で増えています。実際のところ、DualShock 4は本当に販売終了してしまったのでしょうか?
この記事では、その理由や現状の在庫状況、さらに後継モデルについても詳しく整理していきます。
DualShock 4の販売終了は本当?公式の発表はある?
まず最初に結論から言うと、「DualShock 4が正式に生産終了した」という公式発表は出ていません。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2025年11月時点でもDualShock 4について明確な終了声明を出していません。
ただし、実質的には販売終了状態とみられています。
というのも、ソニーストア公式サイトや大手家電量販店ではすでに在庫がなく、「販売終了」「取り扱い終了」などの表記が目立つからです。Amazonや楽天市場でも、以前より価格が高騰しており、入荷が不安定な状況が続いています。
このように、公式には「生産終了」とは明言されていないものの、流通や販売の終息に向けた動きが進んでいるといえるでしょう。
販売終了といわれる理由:PS5時代への移行
DualShock 4が販売終了状態になりつつある背景には、PlayStation 5(PS5)への世代交代があります。
PlayStation 5では、後継モデルとして「DualSense(デュアルセンス)」という新型コントローラーが採用されています。
DualSenseは、ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーといった新機能を搭載しており、DualShock 4では体験できなかったより繊細な操作感が楽しめる仕様です。
PS5の普及が進むにつれて、メーカーとしても生産リソースを次世代モデルへ集中させる流れが自然です。
実際、PS4本体自体もすでにほとんどのモデルが出荷終了となっており、PS5を中心にした体制へ完全にシフトしています。
その結果として、DualShock 4の供給量が徐々に減少し、「販売終了状態」に見えているのが現状といえるでしょう。
公式ストアと量販店での販売状況
ここで、現在の販売状況を整理しておきます。
ソニーストア
ソニー公式の通販サイトでは、DualShock 4の各カラーともに「販売終了」「取り扱い終了」と表示されています。
特に人気色だった「ミッドナイト・ブルー」「マグマ・レッド」「グレイシャー・ホワイト」などはすでに購入ボタン自体が消えている状態です。
家電量販店
ビックカメラやヨドバシカメラなどの主要店舗でも、オンライン在庫はほぼ完売。
一部の店舗では「在庫限り」や「展示品のみ」といった形で残っている場合もありますが、すぐに売り切れることが多いようです。
ネット通販(Amazon・楽天市場など)
Amazonや楽天市場などのECサイトでは、現在も出品があるものの、価格が上昇傾向にあります。
標準価格6,000〜7,000円台だった時期に比べ、現在は1万円を超えるものも見られます。
また、「メーカー生産終了品」と明記された出品も多く、残り在庫が限られていることがうかがえます。
中古・リファービッシュ品の流通状況
新品のDualShock 4が入手困難になりつつある今、中古市場や**整備済み品(リファービッシュ品)**が注目されています。
中古ショップやフリマアプリでは、使用感のあるコントローラーが多く出回っています。
ただし、非純正パーツを使った修理品や、互換品を純正のように見せて販売する出品も見かけるため注意が必要です。
購入時には「純正品(CUH-ZCT2J〜)」などの型番をしっかり確認しておくと安心です。
リファービッシュ品は、メーカーや専門業者が整備・動作確認をした再生品のことで、新品よりは安価に入手できる場合もあります。
こちらも「整備済み品」「保証付き」といった記載をチェックすると良いでしょう。
DualShock 4はまだ使える?PS5での互換性
「DualShock 4はPS5でも使えるの?」という疑問を持つ人も多いと思います。
結論としては、PS5でPS4用ゲームを遊ぶ場合のみ使用可能です。
ただし、PS5専用ソフトをプレイする際にはDualShock 4は使えず、DualSenseが必須になります。
つまり、PS4ゲームを継続して遊ぶ予定がある人や、PS4本体をまだ使っている人にとっては、DualShock 4は依然として現役の存在です。
そのため、予備としてもう1台確保しておくというユーザーも少なくありません。
DualShock 4の後継モデル「DualSense」との違い
後継モデルである「DualSense」は、PS5と同時に登場したコントローラーで、デザイン・機能ともに大きく進化しています。
主な違いを挙げると、以下の通りです。
- ハプティックフィードバック搭載:より細かい振動表現で臨場感が向上
- アダプティブトリガー:ゲーム内の動作に合わせてトリガーの抵抗力が変化
- マイク内蔵:ヘッドセットなしでも音声チャットが可能
- サイズ・形状の改良:グリップ部分が大きくなり、持ちやすさが向上
- USB-C端子対応:充電効率や接続安定性が改善
DualShock 4はシンプルで軽量、扱いやすいという利点がありますが、機能面ではDualSenseが完全に上位互換となっています。
これからPS5で長く遊びたい人にとっては、DualSenseを選ぶ方が自然でしょう。
在庫が残っている店舗やカラーを探すコツ
「それでもDualShock 4が欲しい!」という人に向けて、在庫を探すときのポイントを紹介します。
- カラーや限定版を絞らない
ブラック以外の色や限定モデルの方が残っている場合もあります。
どの色でもよければ、意外と見つかることがあります。 - 中古品・再整備品も候補に入れる
新品にこだわらず、動作保証付きの中古を探すと入手しやすくなります。
「整備済み」「保証あり」と記載されている出品を中心にチェックしましょう。 - 家電量販店の地方店舗を確認する
都市部では売り切れでも、地方店舗に残っているケースもあります。
ネット注文で店舗受け取りにできる場合もあるので、在庫検索を活用するのがおすすめです。 - 早めに確保する
在庫数は日に日に減っています。
「欲しいと思った時が買い時」という声も多く、迷っているうちに値上がりする可能性があります。
DualShock 4の人気が続く理由
PS5が登場してからも、DualShock 4が根強い人気を持つのには理由があります。
- 手になじむサイズ感と軽さ
- 長年使ってきた安心感
- PS4ゲームとの高い互換性
- PC接続でも使いやすい(Bluetooth対応)
特にPCゲーマーの間では、DualShock 4をSteamなどで使う人も多く、純正品の信頼性を理由に探し続けているユーザーも少なくありません。
DualShock 4が販売終了?理由と今後の入手方法まとめ
ここまで見てきたように、DualShock 4は公式には生産終了が発表されていないものの、実質的には販売終了状態となっています。
PS5時代の本格到来により、DualSenseへの移行が進んでいるため、今後新品を定価で入手するのはますます難しくなるでしょう。
もし今もPS4で遊んでいる、または予備コントローラーが欲しいという場合は、早めの確保がおすすめです。
中古品や整備済み品も選択肢に入れつつ、信頼できる販売元を選ぶことがポイントです。
DualShock 4が築いた操作感やデザインは、多くのゲーマーにとって思い出深いもの。
たとえ世代が移り変わっても、その魅力は色あせません。
販売終了という言葉に少し寂しさを感じつつも、今後はDualSenseへと進化したPlayStation 5の新しい体験に期待したいですね。
