「最近、自分のiPhoneが古くなってきたけど、まだ使えるのかな？」
そんな疑問を持つ人、意外と多いですよね。
Appleは毎年新しいモデルを発表していますが、その裏では古い機種の販売終了やサポート終了も静かに進んでいます。
この記事では、歴代のiPhoneがいつ販売を終了したのか、そして今後どの機種が使えなくなる可能性があるのかを、時系列でわかりやすく解説します。
- iPhoneの「販売終了」と「サポート終了」は別もの
- 初代〜iPhone 5sシリーズ：すでに完全終了した世代
- iPhone 6s・iPhone 6s Plus・iPhone SE（第1世代）世代：サポート終了ラインの象徴
- iPhone 7〜iPhone Xシリーズ：サポート終了が近い世代
- iPhone XR・iPhone XSシリーズ：2025年以降に終了の波が到来か
- iPhone 11〜iPhone 13シリーズ：まだ現役だが「中堅」ポジションに
- iPhone 14〜iPhone 16シリーズ：販売継続中の最新モデル
- iPhoneが販売終了した後も使えるのか？
- 買い替えタイミングの目安は「発売から6〜7年」
- まとめ：iPhone販売終了機種一覧を知って賢く買い替えを
iPhoneの「販売終了」と「サポート終了」は別もの
まず最初に押さえておきたいのが、「販売終了＝使えなくなる」ではないということ。
Apple公式ストアやキャリアで新品の販売が終わっても、中古市場や在庫品ではしばらく購入できることがあります。
また、販売終了と同時にサポートが打ち切られるわけではありません。
iPhoneには大きく分けて次の3つの段階があります。
- 販売終了：Apple公式サイトやキャリアで新規販売が停止された時期。
- iOSサポート終了：最新のiOSバージョンが対象外になるタイミング。
- 修理サポート終了（オブソリート）：Appleの部品供給・修理受付が完全終了する時期。
この3段階を知っておくと、自分のiPhoneが「まだ現役」なのか「そろそろ買い替え時期」なのかが分かりやすくなります。
初代〜iPhone 5sシリーズ：すでに完全終了した世代
最初期のiPhone 2GやiPhone 3Gは、もはや博物館レベルの存在。
日本ではiPhone 3G以降から本格的に普及しましたが、これらの機種はすでに販売・修理ともに完全終了しています。
iPhone 4／iPhone 4S／iPhone 5／iPhone 5C／iPhone 5sといった2010年代前半のモデルも同様で、iOSのサポートはすでに打ち切られ、Apple公式でも「オブソリート製品」に分類されています。
これらの機種は最新アプリも動作せず、セキュリティ更新も行われないため、今使うのはリスクが大きい状態です。
iPhone 6s・iPhone 6s Plus・iPhone SE（第1世代）世代：サポート終了ラインの象徴
iPhone 6とiPhone 6 Plusは2014年発売。
長く人気を集めましたが、iOS12.5.7が最終バージョンとなり、サポートはすでに終了。
一方、iPhone 6sと初代iPhone SE（第1世代）は2015〜2016年発売で、iOS15.7.9が最終対応でした。
このあたりの世代が「長年頑張ったけど、ついにアップデートが止まった」代表格です。
Apple製品は耐久性がありますが、発売から7〜8年も経つとバッテリー劣化やアプリ互換の問題も増えてきます。
いま使っている人は、データ移行を検討しておくのが安心です。
iPhone 7〜iPhone Xシリーズ：サポート終了が近い世代
iPhone 7／iPhone 7 Plus（2016年発売）は、長らく愛されてきたモデル。
しかし、すでにiOS15系が最終となり、新機能の追加は止まっています。
Apple Payやカメラ性能など、当時は画期的でしたが、現行アプリの対応が徐々に難しくなりつつあります。
続くiPhone 8／iPhone 8 Plus／iPhone X（2017年発売）も、そろそろサポートの終了が見えてきました。
iOS17以降の対象外になるという予測もあり、2025年頃にはアップデート提供が終わる可能性が高いといわれています。
つまり、今がまさに“最後の現役世代”。
使い続けることは可能ですが、セキュリティ更新が止まるとリスクも増します。
そろそろ買い替えを検討してもいいタイミングでしょう。
iPhone XR・iPhone XSシリーズ：2025年以降に終了の波が到来か
2018年に登場したiPhone XR／iPhone XS／iPhone XS Maxは、デザインも性能も現代的。
ただし、登場からすでに7年近くが経過し、今後のiOS対応打ち切り候補として注目されています。
Appleは通常、発売から約5〜6年でiOSアップデートを終了する傾向にあります。
そのため、iPhone XRやiPhone XSシリーズは2025〜2026年頃にサポート対象外となる可能性が高いと見られています。
特にiPhone XRを使っているユーザーは多いため、「使えるうちは使いたい」という声もありますが、アプリが動かなくなるリスクを考えると、早めのバックアップと買い替え検討が安心です。
iPhone 11〜iPhone 13シリーズ：まだ現役だが「中堅」ポジションに
2019年以降に発売されたiPhone 11シリーズは、現在も多くの人が使っているモデル。
iOS18でも対応が続いており、現役として十分に通用します。
しかし、サポート期間を逆算すると、2026〜2027年ごろにiOSアップデートの対象外になる見込み。
つまり、今から2〜3年後には“次の買い替え検討期”に入ると考えられます。
iPhone 12（2020年発売）、iPhone 13（2021年発売）もまだ安心して使えますが、販売終了モデルが出始めており、Apple Storeではラインナップ整理が進んでいます。
特にiPhone 13シリーズはiPhone SE（第3世代）と置き換わる形で段階的に販売終了へ移行しており、「次のステージへ移る前夜」といえる存在です。
iPhone 14〜iPhone 16シリーズ：販売継続中の最新モデル
2022年発売のiPhone 14、2023年発売のiPhone 15、そして2024年登場のiPhone 16シリーズは、まだまだ販売の中心。
現時点では販売終了の心配はありません。
ただ、過去の傾向から見て、iPhone 14あたりは2026〜2027年にApple公式で販売終了、2030年前後にサポート終了を迎える可能性があります。
つまり、「あと5年は余裕をもって使える世代」です。
長く使いたい人は、この世代以降のモデルを選ぶと安心でしょう。
また、iPhone SE（第3世代）も現行モデルとして並行販売されていますが、SEシリーズはサイクルが早い傾向にあるため、次世代モデル登場とともに早期販売終了となることもあります。
iPhoneが販売終了した後も使えるのか？
結論から言うと、「すぐには使えなくならない」です。
電話・メール・SNS・ブラウジングなどの基本機能は継続利用できます。
ただし、次の点には注意が必要です。
- セキュリティアップデートが止まる：脆弱性に対処できなくなる。
- アプリが非対応になる：最新版アプリが動作しない。
- 修理が難しくなる：部品供給終了によりAppleでの修理受付不可。
特に「iOSサポート終了」は見逃せません。
OSが古くなると、アプリ開発側が対応をやめるため、突然アプリが起動しなくなるケースもあります。
実用面だけでなく、安全面でも注意が必要です。
買い替えタイミングの目安は「発売から6〜7年」
Apple公式では、販売終了から5年以上7年未満を「ビンテージ製品」、7年以上を「オブソリート製品」と定義しています。
ビンテージになると修理可能なケースもありますが、オブソリートになると完全にサポート終了。
これを踏まえると、発売からおよそ6〜7年経過した時点が「買い替えのベストタイミング」といえます。
たとえば、2017年発売のiPhone 8／iPhone Xシリーズは、2024〜2025年がまさにその時期です。
性能的にも限界が近く、アプリやバッテリーの劣化も進んでいるため、今のうちに新機種を検討しておくと安心です。
まとめ：iPhone販売終了機種一覧を知って賢く買い替えを
ここまで、歴代iPhoneの販売終了時期やサポート終了の流れを整理してきました。
まとめると次のような傾向があります。
- 販売から約3年でApple公式販売が終了
- 発売から約6年でiOSサポートが終了
- 発売から約7年で修理も不可になる
つまり、「販売終了＝寿命」ではありませんが、「販売終了後3〜4年で寿命が近づく」という意識を持つとちょうど良いでしょう。
いま手元のiPhoneが6年以上前のモデルなら、バッテリー交換よりも買い替えを検討する価値があります。
逆に、iPhone 12以降の世代ならまだまだ現役。
次の数年間は安心して使えるはずです。
これからもiPhoneは毎年進化していきます。
販売終了機種の動きを知っておくことで、「買い替え時期を逃さない」「長く安心して使う」ことができるようになります。
あなたのiPhoneも、そろそろ次の世代にバトンを渡すタイミングかもしれません。
