セブンイレブンの人気スイーツ、「きみだけのプリン」。名前を聞いただけで、あの濃厚でなめらかな味わいを思い出す人も多いのではないでしょうか。ところが最近、「店頭で見かけなくなった」「販売終了したの?」という声がSNSで相次いでいます。この記事では、実際に販売終了しているのか、なぜ姿を消したのか、そして再販の可能性はあるのかを徹底的に調べてみました。
「きみだけのプリン」とは?黄身にこだわった贅沢スイーツ
「きみだけのプリン」は、セブンプレミアムから2020年に登場した焼きプリン。名前の通り“黄身(きみ)”だけを使ったという、卵の濃厚さが売りのプリンです。
実はこの商品、前身である「きみのプリン」からリニューアルして誕生したもの。担当者のコメントでは「卵の黄身だけを贅沢に使うことで、より素材の味を引き出したい」という想いが込められていたそうです。
スチームオーブンでじっくり焼き上げることで、まるで専門店のようななめらか食感に仕上がっており、コンビニスイーツの中でも「専門店超え」とまで評されたこともありました。価格は税込159円と手に取りやすく、デザートコーナーでは定番人気の一角を占めていました。
「販売終了」の噂が広がったきっかけ
ここ最近、「きみだけのプリンが販売終了した」という声が急増しています。原因をたどると、口コミサイトやレビューサイトで「製造終了」との表記が見られるようになったことが発端のようです。
たとえば食品口コミサイト「もぐナビ」では、「きみだけのプリン(カップ95g/製造終了)」という記載があり、実際に一部店舗から姿を消しています。この表記がSNSで拡散され、「もう買えないのでは?」という不安が広がったようです。
ただし、セブンイレブンの公式サイトやプレスリリースでは「販売終了」と明言された情報は現時点で確認されていません。つまり、“完全に終売した”というよりは、供給調整やリニューアルによる一時的な製造停止の可能性が高いと考えられます。
なぜ販売終了や品薄状態になったのか?考えられる理由
1. 原材料・コストの高騰
プリンに欠かせない卵や牛乳は、ここ数年で大幅に価格が上昇しています。特に2022年〜2023年にかけては「鳥インフルエンザ」の影響もあり、卵の供給が不安定に。
セブンプレミアムのスイーツラインでも、原材料価格の高騰による価格改定がたびたび行われており、「きみだけのプリン」も例外ではありません。
実際、2022年には159円から192円へと値上げされた時期があり、その後2024年には容器の見直しを行って再び159円に戻すなど、コスト管理に苦慮していた様子がうかがえます。原材料とパッケージコストの影響で、一時的に製造を見直した可能性は十分にありそうです。
2. 人気による供給不足
一方で、人気が高すぎたことも理由の一つと考えられます。発売当初から「どこの店舗にもない」「売り切れ続出」といった口コミが多く、SNSでも「ようやく買えた!」という報告が相次いでいました。
セブンイレブン公式の注意書きには、「予想を上回る売れ行きで原材料供給が追いつかない場合、販売を終了していることがあります」と明記されています。つまり、供給体制が追いつかず、一時的に棚から姿を消すというケースもあり得るのです。
3. リニューアル・仕様変更の準備
「きみだけのプリン」は過去にもリニューアルを経験しています。
「きみのプリン」から改良された際には、素材・製法・ネーミングまで大きく変化しました。セブンプレミアムの商品は定期的に「見直し」や「再設計」が行われるため、今回も次期モデルへの切り替えを控えている可能性があります。
容器やパッケージの変更は製造ラインの調整を伴うため、その間は一時的に出荷が止まることもあるのです。
4. 環境対応のパッケージ変更
2024年11月の報道によると、セブンプレミアムのスイーツシリーズでは「環境配慮のために容器の蓋を廃止し、価格を159円に据え置き」といった取り組みが行われています。
この施策が「きみだけのプリン」にも適用された場合、容器の変更に合わせて在庫調整や販売停止期間が発生していた可能性があります。
現在の販売状況と再販の兆し
実際の販売状況を調べてみると、「きみだけのプリン」は完全に姿を消したわけではありません。
2024年秋以降、地域や店舗によっては再び陳列されているケースが確認されています。一部ニュースメディアでは「蓋をなくして価格を据え置き、再販された」との報道も出ています。
つまり、全国的な終売ではなく、一時的な製造休止からの再開という可能性が高いと考えられます。セブンイレブンの商品は店舗ごとに取り扱いが異なるため、「売っていない=販売終了」とは限りません。
見つからない場合は、セブンの公式アプリや商品検索機能を使って近隣店舗の在庫をチェックするのが確実です。
「きみだけのプリン」が愛された理由
このプリンがこれほど人気を集めた理由は、素材と味への徹底したこだわりにあります。
卵の黄身だけを使うことで、甘さ控えめでもしっかりとしたコクが生まれ、後味はすっきり。スチームオーブンでじっくり焼くことで、家庭では再現しにくい“とろけるような食感”を実現しています。
また、「きみ(黄身)だけのプリン」というネーミングも可愛らしく、「自分だけの特別なデザート」というコンセプトがSNS映えしたことも人気の一因です。
再販が期待される今でも、「あの味が忘れられない」「また食べたい」と投稿するファンが絶えません。まさにセブンイレブンを代表するスイーツのひとつと言えるでしょう。
今後の再販・リニューアルの可能性
現時点では公式から再販発表はありませんが、前述のように再流通の兆しがあること、そしてセブンプレミアムが人気スイーツをリニューアル再登場させる傾向があることを考えると、「きみだけのプリン」も再び登場する可能性は十分あります。
過去にも、「イタリアンプリン」「なめらか濃厚プリン」などの人気商品が一時的に姿を消したあと、改良版として再登場しています。その流れを踏まえると、今後「新きみだけのプリン」や「きみだけのプリン プレミアム」といった形で復活する日が来ても不思議ではありません。
もし再登場した際には、公式サイトやセブンアプリでの告知が行われる可能性が高いため、定期的にチェックしておくとよいでしょう。
類似商品や代替スイーツを探すなら
「どうしてもあの味が恋しい…」という人は、代わりになるプリンを探してみるのもおすすめです。
セブンプレミアムでは、「たまごの口どけプリン」や「なめらかカスタードプリン」など、卵感の強いスイーツがいくつかあります。また、コンビニ以外でも、森永の「焼プリン」やオハヨー乳業の「新鮮卵のこんがり焼プリン」など、黄身のコクを活かした商品が多数販売されています。
味の系統としては「きみだけのプリン」に近いものが多いため、しばらくは代替として楽しめるでしょう。
まとめ:きみだけのプリンが販売終了した理由と再販の可能性
まとめると、「きみだけのプリン」は一部で製造終了とされているものの、公式に終売とは発表されていません。
人気が高すぎたことによる供給不足、原材料価格の上昇、パッケージリニューアルなど、さまざまな要因が重なって一時的に店頭から消えていた可能性が高いです。
そして2024年には環境配慮のための新仕様で再販されたとの報道もあり、再び購入できる店舗が増えてきています。
セブンイレブンのスイーツは定期的にリニューアルを繰り返しており、今後も「きみだけのプリン」が新しい姿で戻ってくる可能性は十分にあります。
もし再登場した際には、またあの濃厚な黄身の味を楽しめる日が来るでしょう。今はその再会を楽しみに、情報をチェックしながら待つのが一番かもしれません。
