子どもの通学やおでかけに便利な「こどもICOCA」。でも、「どこで買えるの?」「何が必要なの?」「どうやって発行するの?」と、初めての人には少しわかりづらいですよね。この記事では、こどもICOCAの購入方法をわかりやすく解説します。実際に買う前に知っておくべきポイントを一つずつ整理していきましょう。
そもそも「こどもICOCA」ってどんなカード?
こどもICOCAは、JR西日本が発行している交通系ICカード「ICOCA」の子ども用バージョンです。対象は小児運賃が適用される12歳以下の子ども。カードを改札機にタッチするだけで自動的に小児運賃が引き落とされるので、切符を買う手間がなくとても便利です。
デザインは通常のICOCA(青色)と似ていますが、黄色いカードになっているのが特徴。名前が印字された「記名式」カードで、利用できるのは本人のみです。兄弟で共有することはできません。
利用期限は「12歳となる年度の3月31日まで」。小学校を卒業するタイミングで利用が終了する仕組みになっています。
こどもICOCAはどこで買える?
ここが一番気になるポイントですよね。こどもICOCAは、大人用ICOCAのようにどの駅でも買えるわけではありません。購入できるのは、以下のような「窓口対応」の駅のみです。
- JR西日本エリア内の駅の「みどりの窓口」
- 「みどりの券売機プラス」(オペレーター対応券売機)
- 一部の定期券発売所
自動券売機では大人用ICOCAしか買えない場合が多いため、必ず窓口での手続きが必要です。
また、JRだけでなく、ICOCAが使える私鉄・地下鉄・モノレールなどの事業者でも取り扱いがあります。たとえば以下の鉄道会社で購入できます。
- Osaka Metro(大阪メトロ)
- 近鉄(近畿日本鉄道)
- 京阪電気鉄道
- 阪急電鉄
- 阪神電気鉄道
- 南海電鉄
- 神戸市営地下鉄
- 京都市営地下鉄
- 大阪モノレール
ただし、どの駅でも販売しているとは限りません。行く前に「こどもICOCAの取り扱いはありますか?」と駅に確認しておくと安心です。
購入に必要なものは?
こどもICOCAは、子どもの本人確認ができる書類の提示が必要です。これが大人用との大きな違いです。購入時には、次のような書類を持って行きましょう。
- 健康保険証
- パスポート
- 住民票の写し
- マイナンバーカード(顔写真付き)
- 生徒手帳(写真付き)
代理で親が購入する場合は、子どもの本人確認書類に加えて、親の身分証明書も必要になることがあります。駅によっては、親子関係を証明する書類(健康保険証などに両者の名前が載っているもの)を求められることもあります。
また、購入時には「こどもICOCA申込書」の記入が必要です。これは駅でもらえますが、内容としては子どもの名前・生年月日・住所などを記入する簡単な用紙です。
購入時の料金はいくら?
こどもICOCAの発売金額は 2,000円 です。このうち内訳は以下の通り。
- デポジット(預かり金):500円
- チャージ(利用可能額):1,500円
つまり、受け取った時点で1,500円分がチャージ済みの状態です。デポジットはカードを返却すると返金されます。
支払いは現金のみの駅が多く、クレジットカードや電子マネーでは支払えない場合があります。特に地方の駅では現金対応のみのケースがほとんどなので、2,000円を現金で用意しておきましょう。
発行の流れをわかりやすく紹介
こどもICOCAを実際に購入する手順を、初めての人向けにまとめました。
- 駅の窓口へ行く
ICOCAエリアのJR駅や私鉄の定期券発売所に行きます。窓口で「こどもICOCAを作りたい」と伝えましょう。 - 申込書を記入する
その場で渡される申込書に、子どもの名前や生年月日を記入します。 - 本人確認書類を提示する
子どもの健康保険証などの身分証明書を見せます。代理購入なら親の身分証もあわせて提示。 - 代金を支払う
2,000円を現金で支払います。 - こどもICOCAを受け取る
その場で発行してもらえます。すぐに使える状態なので、帰りの電車から利用可能です。
この流れを一度経験すれば、次に兄弟の分を作るときもスムーズに手続きできます。
発行後に気をつけたいこと
こどもICOCAは「記名式」です。つまり、カードに印字された本人しか使えません。兄弟や友達と貸し借りするのはNGです。改札でエラーになるだけでなく、不正使用とみなされる可能性もあるので注意しましょう。
また、12歳を迎えた年の3月31日で自動的に利用できなくなります。その後は大人用ICOCAを新たに購入する必要があります。子どもが中学生になるタイミングで切り替えるのが一般的です。
紛失した場合は、発行元の鉄道会社で再発行が可能です。ただし、再発行には手数料がかかり、本人確認書類の提示が再び必要になります。購入した鉄道会社によって再発行の手順が異なるため、駅の窓口で確認しておくと安心です。
こどもICOCAが便利な理由
一番のメリットは、改札でタッチするだけで小児運賃が自動的に適用されること。切符を買う時間も手間も省けます。子どもが一人でバスや電車に乗るようになった時期には特に役立ちます。
さらに、ICOCAは全国の交通系ICカードと相互利用が可能。Suica、PASMO、TOICAなどのエリアでも使えるので、旅行や帰省でも便利です。関西以外のエリアでもスムーズに使えるのが大きな強みです。
チャージも簡単で、駅の券売機やコンビニで現金チャージができます。定期的にチャージ金額を確認しておけば、子どもが安心して使えます。
よくある質問
Q:ネットで買えますか?
A:いいえ。こどもICOCAは本人確認が必要なため、インターネットや自動券売機では購入できません。必ず駅の窓口での手続きになります。
Q:親が代わりに買っても大丈夫?
A:可能です。ただし、子どもの本人確認書類の提示が必要になります。親の身分証も持って行きましょう。
Q:有効期限が切れたらどうなる?
A:中学校に進学する年度末で利用できなくなります。その後は大人用ICOCAを新たに作る形になります。
Q:デポジットは返金されますか?
A:カードを返却すると500円のデポジットは返金されます。
こどもICOCAはどこで買える?迷ったら駅の窓口で相談を
こどもICOCAは、子どもの移動をスムーズにしてくれる便利なカードです。購入できるのは「みどりの窓口」や「定期券発売所」といった有人窓口のみ。必要な書類を揃えて行けば、その場ですぐに発行してもらえます。
こどもICOCAを持たせることで、通学やおでかけがぐっとラクになります。購入の際は、必ず本人確認書類と現金2,000円を持って、ICOCA対応の駅窓口へ。駅員さんに「こどもICOCAを作りたい」と伝えれば、スムーズに案内してもらえます。
子どもの成長に合わせた交通カード、こどもICOCA。どこで買えるのかを押さえて、安心してデビューさせてあげましょう。
