「たけのこの里が売ってない」「スーパーで見かけなくなった」——そんな声を最近よく耳にします。子どものころから慣れ親しんだ定番お菓子がもし販売終了していたら、ちょっとショックですよね。実際のところ、たけのこの里は本当に販売終了してしまったのでしょうか？この記事では、その真相や理由、そして今後の再販や仕様変更の可能性まで、最新の情報をもとにわかりやすく解説します。
「販売終了」は本当？明治の公式情報を確認
まず結論から言うと、**たけのこの里**というブランド自体は販売終了していません。
メーカーである明治の公式サイトを見ると、「販売終了商品」一覧には一部のフレーバーや内容量違いの製品が掲載されています。例えば「たけのこの里70g」「たけのこの里 西尾抹茶61g」などが2025年春ごろに製造終了となっており、これが「販売終了」として話題になったきっかけのようです。
ただし、これは「シリーズ全体の終売」ではなく、特定のパッケージや期間限定バージョンが生産を終えたということ。つまり、「もうどこにも売ってない」という意味ではありません。実際には、今でもスーパーやコンビニ、通販サイトなどで新しい仕様のたけのこの里が購入できます。
なぜ「売ってない」と言われる？誤解の背景にある3つの要因
ではなぜ、「たけのこの里が販売終了した」という噂が広まったのでしょうか？その背景にはいくつかの理由が考えられます。
1. 見慣れたパッケージが変わった
明治は2025年春から、内容量やパッケージデザインを順次リニューアルしています。旧仕様の「70g」や「88g」などのパッケージが店頭から姿を消し、新しい63g版に切り替わったため、「見かけなくなった」と感じる人が増えたようです。
2. 内容量が減った「シュリンクフレーション」
近年、食品業界では原材料価格の高騰やエネルギーコスト上昇により、内容量を減らして価格を据え置く“実質値上げ”が相次いでいます。たけのこの里も例外ではなく、70gから63gへと約10%の減量が実施されました。この「量が減った」という印象が、「販売終了＝なくなった」と誤解されやすくなっています。
3. 期間限定フレーバーの終了
「西尾抹茶」や「きなこ味」など、過去に登場した限定フレーバーは一定期間で製造終了となります。SNS上では「お気に入りの味がもうない＝販売終了」と捉える投稿も多く、これも噂を広げた一因といえるでしょう。
明治が販売終了した理由：製造コストの上昇と需要変化
実際に終了した一部商品について、理由として明治は「製造コストの上昇」を挙げています。
チョコレートに使われるカカオや砂糖、小麦粉、乳製品などの価格が世界的に上昇しており、それに加えて包装資材や物流費、人件費なども年々高騰しています。こうしたコスト増をすべて価格転嫁するのは難しく、内容量の見直しや製造ラインの合理化が進められているのです。
また、需要の変化も無視できません。消費者の間では「小分け」「軽め」「食べきりサイズ」といったニーズが高まっており、メーカー側も少量パッケージへと切り替える傾向があります。たけのこの里も時代の流れに合わせて、「より手軽に」「気軽に買える」形へリニューアルされているのです。
旧仕様と新仕様の違いは？内容量・価格・味を比較
旧モデルと新モデルのたけのこの里を比べてみると、次のような違いがあります。
- 内容量：70g → 63gへ減量（約10%減）
- 価格：メーカー希望小売価格265円（税抜）で据え置き
- 味や形状：基本は従来どおり。サクサクのクッキーとチョコのバランスは変わらず
味自体は変わっていないものの、袋を開けたときの「少なっ！」という印象は否めません。SNSでは「たけのこの里が5粒しか入ってなかった」「開けたら底が見えてびっくり」といった投稿も話題になっています。
しかしこれは品質低下ではなく、原材料高騰を受けた全体的なコスト調整の結果といえます。
海外では販売終了している国もある
一方で、海外では実際に「販売終了」となったケースがあります。
たとえばアメリカでは、2010年代後半にたけのこの里（およびきのこの山）の現地販売が終了し、現在は日系スーパーや輸入食品店でのみ入手できる状況です。これは現地での知名度や販売戦略の問題であり、日本国内の販売継続とは無関係です。
「きのこの山」との関係は？兄弟ブランドの現状
「きのこの山」と「たけのこの里」は、1979年から続く明治の看板シリーズ。
どちらも根強いファンが多く、ネット上では“きのこ派vsたけのこ派”という永遠の論争が繰り広げられています。今回、たけのこの里の内容量変更が話題になりましたが、きのこの山も同時にリニューアルされており、どちらか一方が「打ち切り」になるという心配はありません。
むしろ、定期的なパッケージ刷新やコラボ展開を通して、ブランド価値を保ち続けているといえるでしょう。
今後の再販・新展開の可能性
過去の例を振り返ると、たけのこの里シリーズでは定期的に新フレーバーや期間限定パッケージが登場しています。特に「いちご味」「抹茶味」「焦がしキャラメル」などの人気フレーバーは、数年おきに復活する傾向があります。
そのため、「お気に入りの味がなくなった」としても、再販されるチャンスは十分にあります。
また、季節限定の「いちごの里」「ホワイトたけのこの里」なども定番化しつつあり、今後も多様なラインナップが展開される可能性が高いです。近年では小袋タイプやファミリーパックも人気を集めており、シーンに合わせた購入スタイルが選べるようになっています。
消費者が注意すべきポイント
- 「販売終了」と「製造終了」は別物
製造が終わっただけで、在庫がある限りは購入できる場合もあります。公式サイトで正確な情報を確認しましょう。 - 旧パッケージ＝在庫限りの場合がある
通販サイトや一部店舗では旧仕様が「販売終了」と表示されることがありますが、これは新パッケージへの切り替えを意味します。 - 情報の出どころを確認する
SNSの投稿は誤情報も多く、必ず公式発表や信頼できるニュースソースを確認するのがおすすめです。
たけのこの里はこれからも続く定番お菓子
今回の「販売終了騒動」は、実際には一部の製品リニューアルや内容量変更による誤解が中心でした。
確かに、昔に比べると少し小さくなったり、価格が上がったりと変化はあります。しかし、チョコとクッキーの絶妙なバランス、懐かしい味わいは今も健在。
これからもたけのこの里は、私たちのお菓子タイムを支える定番として続いていくでしょう。
まとめ：たけのこの里の販売終了は誤解。今後もお店で出会える
・たけのこの里はブランドとして販売継続中
・一部のフレーバーや旧仕様が製造終了
・内容量やパッケージ変更により「売ってない」と誤解されやすい
・再販・限定フレーバーの登場も今後に期待できる
見慣れたお菓子が少しずつ姿を変えていくのは時代の流れですが、変わらないおいしさがあるのもたけのこの里の魅力です。次にスーパーで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。きっと変わらない“あの味”に、ほっとするはずです。
