「最近テキーラローズを見かけないけど、もしかして販売終了したの？」
そんな声がSNSでもちらほら聞こえるようになりました。あのピンクのボトルと甘いストロベリーの香りが特徴的なリキュール――テキーラローズが、なぜ売っていないのか。本当に販売終了なのか。この記事では、販売終了の真偽や理由、そして再販・入手の可能性を丁寧に解説していきます。
テキーラローズとは？その人気の理由
まず、テキーラローズとはどんなお酒なのかを簡単におさらいしましょう。
テキーラローズは、アメリカ発祥のストロベリークリームリキュールで、ベースとなるテキーラに甘い苺クリームを加えたもの。アルコール度数は約15度と比較的低めで、まろやかな飲み口と可愛いピンクの見た目から、特に若い女性を中心に人気を集めました。
そのままロックで飲むのはもちろん、ミルクやアイスにかけたり、カクテルベースとして楽しんだりと、アレンジの幅も広いのが魅力。見た目の可愛さもあって「女子会」「誕生日」「バレンタイン」など、特別な日の乾杯酒としても愛されてきました。
「販売終了」の噂はどこから？
そんなテキーラローズですが、2024年頃からSNS上では「どこにも売っていない」「廃盤らしい」といった声が増え始めました。
特に、
- ドン・キホーテやリカーマウンテンなどの店頭から姿を消した
- 家電量販店（ヨドバシなど）では「販売終了商品」と表示されている
- 一部通販サイトでも「終売」「在庫限り」と書かれている
といった事例が、噂をさらに加速させたようです。
ただし、メーカーや輸入代理店から「販売終了」の正式な発表は現時点で確認されていません。実際、米国の公式サイトでも通常通り商品の紹介ページが存在しており、世界的には生産・販売が続いていることが分かります。
実際にはどうなっているの？現状を整理
では、現実的に日本ではどうなっているのでしょうか。
結論から言えば、「完全な販売終了ではないが、国内での流通が大幅に減っている」という状態です。
楽天市場やYahoo!ショッピングでは、2025年現在も「テキーラローズ ストロベリークリーム 700ml 正規品」「並行輸入品」として販売されているページがあります。ただし、価格は以前より高騰傾向にあり、在庫数も少ない店舗が多いのが実情です。
一方で、ヨドバシやビックカメラなどの大手量販店では「販売終了」と明記されており、一般の実店舗で見かける機会はほとんどなくなりました。
つまり、日本国内での正規流通が縮小しており、現在は主に並行輸入や在庫販売という形で流通している状態だと考えられます。
なぜテキーラローズは入手困難になったのか？
ここでは、販売終了と誤解されるほど入手が難しくなっている理由を整理してみましょう。
1. 輸入・流通コストの高騰
海外リキュールは輸入コストの影響を受けやすく、為替変動や輸送費の上昇によって採算が悪化しやすい傾向があります。特に2023年以降、円安や物流コスト上昇の影響で、輸入酒の取り扱いを減らす企業が増えています。テキーラローズもその流れに巻き込まれた可能性が高いです。
2. 酒類市場のトレンド変化
ここ数年、日本ではウイスキーやクラフトジン、メスカルなど“大人向けの本格スピリッツ”が人気を伸ばしており、甘い系のリキュールはやや影を潜めています。
特に「見た目が可愛い」「スイーツ感覚で飲める」タイプのお酒は、需要が一時より減少。販売優先度が下がり、結果的に仕入れが縮小された可能性があります。
3. 取扱店の再編
一部の販売店では「売上が安定しない商品」「輸入が不安定な商品」をラインナップから外す動きがあります。特にテキーラローズのように若年層中心のターゲット商品は、リカーショップよりもSNSやECを通じた販売が中心になっており、実店舗での需要が減少しています。
4. 消費者の誤解による拡散
「店頭で見かけない＝終売」という認識がSNSで拡散され、結果的に“販売終了説”が強化されたという側面もあります。実際は流通縮小であっても、消費者にとっては“売ってない＝終わった”と感じやすいのです。
販売終了ではない？公式情報と今後の展望
ここで注目したいのは、テキーラローズの公式サイトでは「Discontinued（販売終了）」という表記が一切ない点です。
米国では引き続き販売が行われており、商品の公式SNSも稼働中です。
このことから、製造自体は継続されており、日本市場から撤退したというよりは「輸入・流通が一時的に縮小している」可能性が高いと考えられます。
では、今後の再販や流通回復の見込みはあるのでしょうか？
● 再販の可能性は十分ある
輸入元が再び契約を結んだり、需要が高まれば再流通する可能性はあります。過去にも一時的に姿を消した海外リキュールが、数年後に復活した例は少なくありません。
● 並行輸入ルートは今も生きている
公式の再販を待たずとも、並行輸入業者を通じて購入できる場合があります。実際に通販サイトでは並行品として流通しており、2025年現在でも入手は可能です。ただし、価格が高くなる点や、在庫が不安定な点には注意が必要です。
今買うならどこ？購入時の注意点
もし「今すぐ手に入れたい」という方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 通販サイトをチェック
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどでは、在庫がある店舗を探せます。「並行輸入」「正規品」などの表記を確認し、信頼できるショップを選びましょう。 - 価格の上昇に注意
以前は2,000円台で購入できた商品が、現在は4,000円近くまで上がっていることもあります。極端に安い商品は偽物や古い在庫の可能性もあるため注意が必要です。 - 賞味期限や保管状態も確認
クリーム系リキュールは保存状態で品質が変化しやすいため、購入前に賞味期限やボトルの状態をチェックしましょう。 - 代替リキュールを検討するのもアリ
似た味わいの「ベイリーズ ストロベリー＆クリーム」などを試すのもおすすめ。甘い苺風味のクリーム系リキュールとして、カクテル用途にも相性が良いです。
テキーラローズの再注目に期待
一度人気を集めたブランドは、時代の流れとともに再び注目されることがあります。
たとえば「SNS映え」や「デザートカクテル」の再ブームが起これば、テキーラローズのような可愛い系リキュールが再び脚光を浴びる可能性も十分あります。
特に、若年層や女性層を中心に「かわいくて飲みやすいお酒」を求めるニーズは常に存在しており、マーケットの動き次第では再販のチャンスもありそうです。
テキーラローズ販売終了の真相まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
- テキーラローズは「販売終了」ではなく、国内流通が縮小している状態
- 公式サイトでは販売継続中で、生産自体は続いている
- 並行輸入品や在庫販売で購入可能
- 入手困難の背景には、輸入コスト・市場トレンド・取扱店減少が関係
- 再販・流通回復の可能性はある
つまり、「もう二度と手に入らない」というわけではなく、「日本ではややレアになったお酒」と考えるのが現実的です。
テキーラローズが好きな方は、今のうちに通販で探してみるのが良いでしょう。再び店頭で見かける日を楽しみにしたいですね。
