長年使っていたコンタクトレンズが突然「販売終了」と聞くと、不安になりますよね。今回は、ボシュロムの人気シリーズ「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」がなぜ販売終了になったのか、いつまで買えるのか、そして代わりにどのレンズを選べばよいのかを詳しくまとめました。これまで愛用してきた方はもちろん、これから代替レンズを探したい方にも役立つ内容です。
メダリストフレッシュフィットコンフォートモイストとはどんなレンズ?
まずは、販売終了が発表された「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」の基本情報からおさらいしておきましょう。
この製品は、ボシュロムが展開していた2週間交換タイプ(2ウィーク)のシリコーンハイドロゲルレンズです。特徴は次のとおり。
- 酸素透過率が高く、目の健康を保ちやすい
- 含水率36%の低含水タイプで乾きにくい
- 非球面デザインでにじみやぼやけを軽減
- 保存液にうるおい成分「ポロキサミン」を配合
- 薄型設計でつけ心地が軽く、長時間装用に向いている
「フレッシュフィット」という名前の通り、裸眼のような自然なつけ心地を追求したレンズでした。2ウィーク派のユーザーから根強い人気があり、快適さとコスパのバランスが高く評価されていました。
突然の販売終了、その理由は?
ボシュロム公式サイトや販売店の告知によると、「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」はメーカー都合により製造終了が決定し、2025年3月末で生産を終了。流通在庫がなくなり次第、販売も終了するとのことです。販売店によっては、2025年11月ごろをもって取り扱いを終了すると案内しています。
では、なぜ人気のレンズが終売となるのでしょうか。公表されているのは「製造上の理由」とだけですが、背景にはいくつかの要因があると考えられます。
- 製造ライン・素材の切り替え
シリコーンハイドロゲル素材は技術の進化が早く、新しい世代の素材に切り替わる時期が訪れています。旧設計の製品を維持するより、最新技術の新製品へ生産を集中する方が合理的と判断された可能性があります。 - 2ウィーク市場の縮小
コンタクトレンズ市場全体では、1日使い捨て(ワンデー)タイプの人気が年々高まっています。衛生面の安心感や手入れ不要の手軽さから、2ウィークユーザーが減少傾向にあるのも背景の一つです。 - 品質・安全面のリニューアル
過去に一部ロットで不具合報告があったこともあり、製品ラインを整理してより安定した品質管理を行う狙いも考えられます。
これらの要素が重なり、「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」は惜しまれながらも販売終了を迎えることになったようです。
販売終了時期と在庫状況は?
公式発表によると、生産は2025年3月末で終了。販売店によって在庫がなくなり次第、順次販売終了となります。
アイシティ、メガネの田中、メガネスーパーなどの大手販売店でも「2025年11月末まで」または「在庫限り」との告知があり、すでに一部度数で欠品が出ています。
つまり、今後も一時的には購入可能ですが、欲しい度数が手に入らなくなるリスクが高まっています。愛用者の方は、早めに在庫を確認しておくのが安心です。ただし、まとめ買いする際は使用期限や度数の変化に注意し、定期的な眼科検診を忘れないようにしましょう。
代替レンズ・後継モデルの候補
販売終了後の最大の悩みは「次に何を使えばいいのか」ではないでしょうか。ここでは、同シリーズを使用していた人が違和感なく切り替えやすい代替モデルを紹介します。
ボシュロム「アクアロックス 2ウィーク」
もっとも推奨されているのが、同じボシュロム製の「アクアロックス 2ウィーク」。
「ボシュロム史上、最も酸素を通す2weekレンズ」として登場し、Dk/t値は163(-3.00D時)と非常に高い酸素透過性を誇ります。乾燥に強く、うるおいを長時間キープする素材が採用されています。フレッシュフィットシリーズからの乗り換え先として公式でも案内されています。
ピュアビジョン2
もう一つの選択肢として、「ピュアビジョン2」も注目されています。こちらも同じくボシュロム製の2週間交換タイプ。非球面デザインで視界のクリアさを重視しており、構造的にもフレッシュフィットシリーズと似たコンセプトを持ちます。
「できるだけ装用感を変えたくない」という人には試す価値があるでしょう。
他社製2ウィークレンズ
もし同ブランド以外も検討する場合は、次のような選択肢もあります。
- アキュビューオアシス(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
- エアオプティクスプラスハイドラグライド(アルコン)
- 2ウィークメニコンプレミオ(メニコン)
いずれもシリコーンハイドロゲル素材で、快適さと酸素透過性を両立したモデルです。ただし、BC(ベースカーブ)やDIA(レンズ径)が異なる場合があるため、乗り換えの際は必ず眼科でフィッティングを確認してください。
レンズを切り替える際の注意点
新しいレンズに変えるときは、いくつかの注意が必要です。
- 装用感の違いを確認する
素材や厚み、エッジ形状の違いでつけ心地が変わる場合があります。最初の数日は装着時間を短くして慣らすのがおすすめです。 - ベースカーブと直径を確認する
同じブランドでもモデルによってカーブや直径が微妙に違うことがあります。合わないとズレやすくなるため、眼科で試着をしてから選ぶのが安全です。 - 保存液・ケア方法を見直す
レンズの素材により相性のよいケア用品が異なります。シリコーンハイドロゲル素材の場合は、たんぱく除去機能付きの洗浄液を選ぶと清潔に保てます。 - 安易なまとめ買いは避ける
販売終了で焦って大量購入する人もいますが、視力や度数は変わることがあります。定期検査を受け、必要な分だけ購入しましょう。
販売終了後に慌てないための行動ステップ
- 今の在庫を確認する
自宅のストックをチェックし、残り枚数と使用期限をメモしておきましょう。 - 販売店に在庫確認
オンラインショップや店舗に問い合わせて、自分の度数がまだ購入可能かを確認します。 - 眼科で相談
同等スペックのレンズを提案してもらうのが安心です。医師が個人の目の状態に合う代替品を選んでくれます。 - 代替レンズを試す
トライアルレンズやお試しキャンペーンを活用して、実際のつけ心地を確認してから乗り換えると失敗しません。
まとめ:メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト販売終了と今後の選択肢
「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」は、2025年春に生産終了、同年秋頃までに販売終了となる予定です。理由は製造上の都合や技術更新によるもので、愛用者が多い中での惜しまれる終売となりました。
今後は在庫が減少していくため、早めの乗り換え準備が重要です。ボシュロムの「アクアロックス 2ウィーク」や「ピュアビジョン2」は、装用感や品質面でスムーズに移行できる可能性があります。
レンズは医療機器です。販売終了をきっかけに、目の健康を見直すチャンスと捉え、眼科で相談しながら自分に合ったレンズを選びましょう。
これまで快適に過ごせた「メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト」に感謝しつつ、新しいレンズでも快適な視界を手に入れてください。
