最近、「レモン・ザ・リッチを見かけなくなった」「コンビニにない」「もう販売終了したの？」という声を多く見かけます。レモンサワー好きにとっては気になる話題ですよね。ここでは、サッポロビールの人気チューハイ「レモン・ザ・リッチ」がなぜ売っていないのか、販売終了の真相と再販の可能性について詳しく見ていきます。
レモン・ザ・リッチとは？サッポロビールが贈る“濃いレモンサワー”
「レモン・ザ・リッチ」は、サッポロビールが手掛けたレモンサワーブランドの一つ。2019年に登場し、“レモンのいいところだけを凝縮した贅沢な味わい”をコンセプトに展開されました。
特徴的なのは、果皮・オイル・パルプを含む“まるごとレモン果汁”を使用していた点。これにより、他のチューハイにはない濃厚なレモン感と、リッチで奥行きのある香りが楽しめました。
シリーズには、「濃い味レモン」「神レモン」「塩レモン」「スパイシーレモン」「ジンジャーレモン」など、多彩なバリエーションが存在。アルコール度数も5％〜7％まで幅広く、好みに合わせて選べるシリーズとして人気を集めていました。
販売終了？公式サイトに「製造・販売を終了しました」の文字
実際にサッポロビール公式サイトを確認すると、「レモン・ザ・リッチ 濃い味レモン」や「神レモン」のページには明確にこう記載されています。
「製造、販売を終了いたしました。ご愛飲ありがとうございました。」
つまり、これらのバリエーションはすでに製造が終了している状態です。
また、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの通販サイトでも「メーカー製造中止」「在庫限りで販売終了」といった注意書きが目立ちます。
一方で、シリーズ全体の終了については公式発表がなく、すべてのフレーバーが同時に終売になったわけではないようです。ただ、主要ラインが相次いで生産終了となっていることから、実質的にはシリーズ全体が終売または休止状態に近いと考えられます。
店頭で「売ってない」と言われる理由
SNSやレビューサイトでも、「イオンやコンビニで見かけなくなった」「業務スーパーでも在庫が消えた」という声が多く見られます。
この“売ってない現象”には、いくつかの要因が重なっています。
1. 明確な終売による流通停止
製造が終われば出荷も止まり、在庫が尽き次第、自然と店頭から姿を消します。通販での在庫も徐々に減少しており、「見かけなくなった」と感じるのは当然の流れです。
2. リニューアルやラインナップ整理
2021年12月、サッポロビールはレモン・ザ・リッチシリーズの3商品をリニューアルすると発表しました。味わいやパッケージの刷新により、旧モデルは生産終了。
リニューアルの過渡期には旧商品が一時的に市場から消えることがあり、「売ってない」と誤解されることもあります。
3. レモンサワー市場の競争激化
ここ数年、檸檬堂（コカ・コーラ）やこだわり酒場のレモンサワー（サントリー）など、強力なライバルが台頭。市場が飽和し、各メーカーが生き残りをかけてブランド再編を進めています。
その中で、コストや販売戦略の見直しにより、一部商品の撤退や再構築が行われたと見られます。
4. 原材料コストの高騰
レモン果汁や果皮・オイルといった素材は輸入に頼る部分が大きく、近年の原材料高騰・物流費上昇は無視できません。特に“濃い味”や“リッチ仕様”は原価が高く、コスト面で採算が難しくなった可能性もあります。
販売終了の背景にある「市場とブランドの事情」
終売の背景には、単なる人気低下ではなく、複数の戦略的要因が絡んでいます。
売れ行きとコストのバランス
リニューアル時のリリースでは「前年比二桁増」と発表されていたものの、それが長期的に続かなかった可能性があります。
市場競争の中で広告費や販促費が増加し、利益率が下がった結果、ブランド整理の対象になったと考えられます。
ポジショニングの変化
“濃い”“リッチ”という価値が、レモンサワーブームの後期になると他社商品と差別化しづらくなりました。消費者の嗜好も「甘くない」「糖質オフ」「高アルコール」といった方向にシフトし、甘みのあるレモン・ザ・リッチはトレンドからやや外れた印象もあります。
ブランド再構築の兆し
サッポロビールは過去にも「キレートレモンサワー」「男梅サワー」など多彩な商品を展開しており、その時々のトレンドに合わせてブランドを更新しています。
レモン・ザ・リッチも、完全終了ではなく、リニューアルや派生ブランドへの移行という形で再生される可能性があります。
再販・復活の可能性はある？
完全に姿を消してしまったように見えるレモン・ザ・リッチですが、再販の可能性はゼロではありません。
1. リニューアル実績がある
実際に2021年にリニューアルが行われていることから、ブランド再構築の意志は確認されています。
今後、市場動向や消費者ニーズに応じて、味やアルコール度数、パッケージを刷新した新バージョンが登場する可能性は十分あります。
2. レモンサワー市場自体は依然好調
レモンサワーは依然として人気カテゴリ。家飲み需要や健康志向の影響で、低糖質や果汁感の強い商品が求められています。
その中で“濃厚でリッチ”な味を求める層は一定数存在しており、再販を期待する声もSNS上で見られます。
3. 別ブランドとしての再登場もあり得る
サッポロビールはブランドを横断的に再利用する傾向があり、「レモン・ザ・リッチ」という名称ではなく、まったく新しいシリーズとして復活する可能性もあります。
例えば、“The Rich Lemon”の要素を引き継いだ新ブランドや、限定復刻版などの形で再登場することも考えられます。
代わりになるレモンサワーは？
もしレモン・ザ・リッチが手に入らない場合、似た味わいのレモンサワーを探すのも一つの方法です。
- 檸檬堂（コカ・コーラ）：果汁とレモンピールの香りが濃く、飲みやすさと本格感を両立。
- こだわり酒場のレモンサワー（サントリー）：レモンの苦みとアルコール感が強く、食中酒として人気。
- 氷結ストロング レモン（キリン）：スッキリとした爽快感重視の方向性で、飲みごたえも十分。
これらはそれぞれ方向性が異なりますが、“濃い味系レモンサワー”を求めているなら、比較的満足できるラインナップです。
まだ買える？在庫や入手方法のチェックポイント
完全に終売になったとはいえ、いまでも一部の通販や地方スーパーで在庫が残っている場合があります。
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング：在庫限りの商品が残っていることがあります。検索時は「レモン・ザ・リッチ 在庫あり」で探すのがおすすめ。
- 業務スーパー・イオン・イトーヨーカドー：一部地域では旧ロットが残っている場合も。
- ネットオークションやフリマアプリ：価格が高騰していることが多いため、購入時は注意が必要です。
ただし、再入荷予定はないため、見つけたら早めに購入しておくのが賢明です。
レモン・ザ・リッチが売ってない理由と再販の行方【まとめ】
レモン・ザ・リッチが“売ってない”理由は、公式に販売終了したフレーバーが複数存在すること、そしてブランドのリニューアルや市場競争の影響による流通縮小が重なっているためです。
製造停止により店頭から消え、在庫限りでの販売が続いている状況です。
一方で、サッポロビールは過去に同シリーズをリニューアルした実績があり、今後トレンドに合わせて再販や派生ブランドとして復活する可能性も残されています。
もし「もう一度飲みたい」と思う人は、今のうちに通販在庫をチェックしておくと良いでしょう。そして、レモンサワー市場全体が活況である以上、“あの濃厚な味わい”が再び戻ってくる日も、そう遠くないかもしれません。
