最近よく耳にする「中野アセットマネジメント」。名前は知っているけれど、「どこで買えるの？」「どうやって投資できるの？」という疑問を持っている人も多いと思います。この記事では、中野アセットマネジメントのファンドを購入できる場所や手続き、注意点をわかりやすく解説します。
中野アセットマネジメントとは？
まずは会社の概要から。
中野アセットマネジメント（通称：なかのアセット）は、投資家の中野晴啓さんが立ち上げた運用会社です。2023年に設立され、2024年4月に最初の投資信託を設定しました。
同社が運用する主なファンドは次の2つです。
- なかの日本成長ファンド（国内の成長企業に投資）
- なかの世界成長ファンド（海外の成長企業に投資）
どちらも「アクティブ運用型」で、運用チームが自ら銘柄を選んで投資先を決定するスタイル。中長期的に企業の成長を応援し、その成果を投資家に還元していくという理念が掲げられています。
中野アセットマネジメントのファンドはどこで買える？
実は、中野アセットマネジメントは「直販」を行っていません。つまり、公式サイトから直接購入することはできず、提携している金融機関を通じて投資します。
2025年現在、取り扱っている証券会社は以下の通りです。
- 楽天証券（2024年4月25日〜）
- マネックス証券（2024年5月31日〜）
- 三菱UFJ eスマート証券（旧auカブコム証券、2024年6月28日〜）
- 松井証券（2025年4月28日〜）
- SBI証券（2025年10月8日〜）
主要なネット証券5社すべてで購入できるようになったため、ネット投資環境が整っている人にとっては非常にアクセスしやすい状況です。
また、楽天証券やマネックス証券のようなオンライン型だけでなく、北國銀行や第一生命などの一部地方銀行・証券会社でも取り扱いが始まっています。店舗で相談しながら購入したい人には、こちらのルートも選択肢になります。
購入の流れと口座の種類
中野アセットマネジメントのファンドを買うには、販売している証券会社で口座を持つ必要があります。
すでに口座を持っている人は、ログインしてファンド名を検索すれば購入手続きが可能です。
新規の場合は、次のような流れになります。
- 取扱証券会社を選ぶ
- 口座開設（オンラインで最短即日可能な場合も）
- 銀行口座を連携し、入金する
- 「なかの日本成長ファンド」または「なかの世界成長ファンド」を検索して購入
ほとんどのネット証券では100円から購入でき、積立投資も設定できます。
購入単位が小さいので、初めて投資信託を買う人にもハードルが低い点が特徴です。
NISA口座での購入はできる？
結論から言うと、新NISAの「成長投資枠」では購入可能です。
ただし、「つみたて投資枠」は対象外なので注意が必要です。
すでに別の金融機関でNISA口座を使っている場合は、取扱証券会社でNISAを使いたいときに「口座移管手続き」が必要になります。
この手続きには2〜4週間ほどかかることが多いので、NISAで投資したい人は早めの準備がおすすめです。
どの証券会社を選ぶのがおすすめ？
中野アセットマネジメントのファンドは複数の証券会社で取り扱いがありますが、それぞれに特徴があります。自分の投資スタイルに合うところを選ぶとよいでしょう。
楽天証券
投信積立でポイントが貯まる仕組みがあり、楽天経済圏のユーザーに人気。
SBI証券
取扱本数が業界最多クラス。TポイントやVポイントを投資に使える点が魅力。
マネックス証券
外国株や暗号資産も含め、幅広い投資先をまとめて管理したい人に向く。
松井証券
100円から購入でき、信託報酬以外の手数料は無料。少額投資をコツコツ続けたい人におすすめ。
三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ銀行と連携しやすく、口座間の資金移動がスムーズ。銀行系サービスをよく使う人に便利。
どの証券会社を選んでも購入できるファンド自体は同じですが、ポイント還元率やアプリの使いやすさ、積立機能の柔軟さなどに違いがあるので、使い勝手を比較して選ぶのがコツです。
注意しておきたいポイント
購入する際に注意しておきたい点もあります。
- 中野アセットマネジメントのファンドは直販では買えない
必ず証券会社や銀行を通じて取引する必要があります。 - 販売会社によって最低投資金額や取り扱い開始日が異なる
同じファンドでも、販売開始タイミングがずれている場合があるため確認が必要です。 - NISA枠を使う場合は金融機関の変更手続きに時間がかかる
投資時期を決めている場合は、早めに準備しておくことが大切です。 - 信託報酬などのコストは必ず事前に確認
アクティブファンドのため、インデックス型よりもコストがやや高め。長期運用を前提に考えることが重要です。
中野アセットマネジメントの運用方針と特徴
なかのアセットが掲げるのは「クオリティ・グロース投資」。
これは、短期的な値動きではなく、長期で成長を続ける企業に焦点を当てて投資する考え方です。
特徴的なのは、少数精鋭の銘柄に集中投資を行うスタイル。インデックス型のように市場全体をまんべんなく買うのではなく、「本当に応援したい企業」「成長力が高いと判断した企業」に絞り込むのが特徴です。
そのため、市場平均と比べて値動きが大きくなる可能性もありますが、長期的に企業の成長に伴うリターンを狙う姿勢が明確です。
投資家としても、値上がり益だけでなく「応援投資」という視点で向き合うと、このファンドの意義がより理解しやすくなります。
長期投資を考える人に向いている理由
中野アセットマネジメントのファンドは、短期的な売買で利益を狙うよりも、長期的に企業の価値を見守りたい人に向いています。
- 運用方針が長期志向
- 少額から始められる
- 主要ネット証券で購入可能
- NISA（成長投資枠）対応
これらの条件が揃っているため、投資初心者でも「少しずつ積立してみよう」というスタイルに適しています。
中野アセットマネジメントはどこで買える？購入前に確認したいまとめ
最後にもう一度整理しましょう。
- 中野アセットマネジメントのファンドは、証券会社を通してのみ購入可能。
- 取扱証券会社は、楽天証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券・SBI証券など。
- NISAの成長投資枠で購入できるが、つみたて投資枠は対象外。
- 直販ではないため、購入には証券口座が必須。
- 少額（100円〜）から購入できるため、初心者でも始めやすい。
中野アセットマネジメントのファンドは、運用哲学や投資スタイルに共感できる人にとって、長期的に成長を共に歩むパートナーになり得ます。
興味を持ったら、自分が使いやすい証券会社の口座から「なかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」を検索してみてください。
長期的な視点で投資を考える人にとって、中野アセットマネジメントは新しい選択肢のひとつとなるでしょう。
