「次亜塩素酸ナトリウムってどこで買えるの？」――掃除や除菌に役立つと聞いても、いざ購入しようとすると意外と迷うものですよね。ドラッグストアにあるのか、ネット通販で買った方がいいのか、業務用と家庭用の違いは？
この記事では、次亜塩素酸ナトリウムの購入場所をわかりやすく整理しつつ、選び方や安全に使うためのポイントも紹介します。
次亜塩素酸ナトリウムとは？まずは基本を確認
まず知っておきたいのは、「次亜塩素酸ナトリウム」という言葉が指すものです。
これは塩素系漂白剤などに含まれている成分で、強い漂白・除菌作用を持つ化学物質です。家庭では「キッチンハイター」「ピューラックス」などの商品名で販売されており、台所のまな板やシンク、浴室掃除などに広く使われています。
一方で、同じ“次亜塩素酸”でも「次亜塩素酸水」とは別物。こちらは食品添加物にも使われる弱酸性～中性の除菌水で、アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムとは性質が異なります。混同しないよう注意が必要です。
ドラッグストアで買える定番製品
日常的に少量を使うだけなら、最も手軽なのはドラッグストアです。
ウエルシア、マツモトキヨシ、ツルハドラッグ、ココカラファインなど多くの薬局チェーンで「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤を扱っています。家庭用の漂白・除菌用途なら、このタイプで十分です。
ドラッグストアのメリットは、成分や使い方がパッケージに明記されている点。初めて使う人でも、用量や希釈方法を確認しながら安全に使えます。また、特売時期に買えばコスパも悪くありません。
ただし、店舗によっては在庫が限られている場合もあるので、まとめ買いしたい人はネット通販のほうが便利です。
ホームセンターなら業務用サイズも豊富
大量に使う予定があるなら、ホームセンターをチェックしてみましょう。
カインズ、コーナン、コメリ、DCMなどでは、家庭用だけでなく 業務用の大容量（5～20L） の次亜塩素酸ナトリウム溶液を販売しています。飲食店や清掃業、介護施設などでの利用を想定した製品も多く、コスパ重視ならこちらが有力候補です。
業務用は濃度が高いものも多いので、使用前にラベルを確認し、用途に応じて正しく希釈しましょう。目安として、一般的な除菌用途では0.05％（家庭用ハイターを水で100倍程度に薄めた濃度）で十分な効果があります。
ホームセンターでは店員に相談できるのも安心ポイント。用途を伝えれば、どの製品が向いているか教えてもらえる場合もあります。
スーパーや量販店でも購入できる
スーパーの洗剤コーナーにも、実は次亜塩素酸ナトリウムを含む製品があります。
イオン、イトーヨーカドー、西友などでは、台所用漂白剤として販売されていることが多いです。日用品ついでに買える気軽さが魅力で、急ぎで欲しい時にも助かります。
また、ドン・キホーテなどのディスカウントストアでは、同様の商品をまとめ買いしやすい価格で扱っていることがあります。100円ショップでは、希釈済みスプレーや除菌用クリーナーなど関連商品を見つけることもありますが、全店舗にあるわけではないため、取り扱い状況の確認は必須です。
ネット通販なら選択肢が最も広い
手軽さと種類の豊富さで言えば、ネット通販が圧倒的に便利です。
Amazonや楽天市場、LOHACO、モノタロウなどでは、家庭用から業務用まで多彩なラインナップが揃っています。
- Amazon.co.jp：レビューが豊富で比較しやすく、即日配送にも対応。
- 楽天市場：複数店舗を比較でき、ポイント還元も魅力。
- LOHACO：日用品中心の取り扱いで、オフィスや家庭用に便利。
- モノタロウ：業務用の大容量タイプが充実。法人や店舗向けにも最適。
ネット通販を利用する際は、成分表示・濃度・容量をしっかり確認しましょう。特に「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」が混同されている商品ページもあるため、商品説明欄で有効成分を必ずチェックするのがおすすめです。
化学品・業務用資材の専門サイトもある
研究や施設管理などで本格的に使う場合は、化学品専門の販売サイトを利用する方法もあります。
ナカライテスク、関東化学、サンプラスチックなどのサイトでは、実験・産業用途の次亜塩素酸ナトリウム溶液を販売しています。一般家庭ではあまりなじみがないルートですが、高純度品や濃度指定タイプを探している人には有力な選択肢です。
こうしたサイトでは法人登録が必要な場合もあるため、購入条件を確認しておくと安心です。
購入時に気をつけたいポイント
「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」の違い
前述の通り、この2つは似て非なるものです。
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤の主成分でアルカリ性。強い除菌・漂白力を持ちますが、金属や布を傷めやすいという特徴もあります。
一方、次亜塩素酸水は弱酸性～中性で、食品工場や医療現場などでの除菌に使われることが多いです。
購入時には「成分」「pH」「濃度」を必ずチェックし、用途に合ったものを選びましょう。
濃度と希釈の目安
家庭で使う場合、濃度が高いまま使うのは危険です。
掃除や除菌用途では、水で薄めて0.05％程度に希釈するのが一般的です。
たとえば家庭用ハイター（約6％）なら、水で100倍に薄めるとちょうど良い濃度になります。ドアノブや床などの除菌に使うときは、換気をしながら作業し、使い終わったら水拭きで仕上げましょう。
保管と使用期限にも注意
次亜塩素酸ナトリウムは光や熱で分解されやすく、時間が経つと有効成分が減少します。
直射日光を避け、冷暗所で保管するのが基本です。特に開封後は早めに使い切ることが推奨されます。
また、酸性洗剤やアルコールとの混合は厳禁。危険なガス（塩素ガス）が発生する恐れがあります。
安全に使うためのポイント
- 換気を十分に行う
- 手袋やマスクを着用する
- 子どもの手の届かない場所に保管する
- 他の洗剤と混ぜない
- 使用後はしっかり水拭きする
これらを守れば、安全に除菌・漂白効果を活かすことができます。
法規制や表示の確認も大切
市販の次亜塩素酸ナトリウム製品は、医薬品ではなく一般の家庭用雑貨や洗剤として販売されています。そのため「除菌」「漂白」などの表記は可能ですが、「殺菌」や「病気を予防」などの効果をうたう表現は薬機法に抵触するおそれがあります。
また、広告や販売ページで誇大な効果を示す表現は景品表示法の観点からも注意が必要です。信頼できるメーカー・販売店を選び、成分と用途が明確な商品を選ぶことが安心につながります。
まとめ：次亜塩素酸ナトリウムはどこで買える？
最後に改めてまとめましょう。
- ドラッグストア：家庭用漂白剤タイプがすぐ手に入る
- ホームセンター：業務用・大容量タイプが充実
- スーパー・量販店：日用品売り場で手軽に購入可能
- ネット通販：種類・価格を比較しやすく、最も便利
- 化学品専門サイト：業務・研究用途に対応
購入時は「濃度」「用途」「安全性」を必ずチェックし、正しい希釈と使い方を守ることが大切です。
強力な洗浄力を持つ次亜塩素酸ナトリウムですが、正しく扱えば家庭でも安心して使えます。
これで、「次亜塩素酸ナトリウムはどこで買える？」という疑問はすっきり解消できたはずです。掃除や除菌の頼れる味方として、上手に取り入れていきましょう。
