「ノートPCみたいに使えるタブレットが欲しい。でも、価格はできるだけ抑えたい。」
そんな人に注目されているのが、**Chuwi Hi10 Max**です。
この記事では、実際に使ったレビューやユーザーの声をもとに、性能・コスパ・使い心地を徹底的に掘り下げていきます。
Chuwi Hi10 Maxとは？どんなタブレットなのか
Chuwi（チェイウィ）は中国のPCメーカーで、低価格ながら高性能なノートPCやタブレットを数多く展開しています。
その中でもHi10 Maxは、12.96インチの大画面とWindows 11 Homeを搭載した2in1タブレットです。
特徴を簡単にまとめるとこんな感じです。
- 12.96インチ IPSディスプレイ（2880×1920の高解像度）
- Intel N100／Intel N150 CPU
- 12GBメモリ + 512GB SSD
- Wi-Fi 6・Bluetooth 5対応
- Windows 11 Home搭載
- 重量約780g前後
つまり、「Surfaceシリーズのように使えるけど価格はぐっと安い」ことが魅力なんですね。
それでは、実際の使い心地を順番に見ていきましょう。
デザインとサイズ感：思ったより“ちゃんとしてる”
開封してまず感じるのは、想像以上にしっかりした質感です。
金属ボディのひんやりした感触と、薄型のフォルム。格安タブレット特有のチープさはあまりありません。
ベゼル（画面のフチ）も細く、12.96インチの大画面ながら見た目はスッキリ。
重量は約780gで、片手で持つとずっしり感はあるものの、バッグに入れて持ち歩く分には問題ありません。
キーボードを装着するとノートPCのような見た目になりますが、キーボード自体はややプラスチック感が強く、**タイピング音や打鍵感は“価格相応”**と感じる人も多いです。
ただ、マグネット式で簡単に脱着できるため、タブレット⇔ノートPCの切り替えはスムーズです。
ディスプレイの美しさ：高解像度がもたらす満足感
Hi10 Maxの最大の魅力は、やはりこの12.96インチ・3Kクラスの高解像度ディスプレイ。
2880×1920の解像度は、同価格帯のタブレットではまず見られません。
発色も自然で、写真や動画を見ると細部までくっきり。
広い視野角のIPSパネルなので、どの角度から見ても色の変化が少なく、動画視聴にもぴったりです。
一方でリフレッシュレートは60Hzのため、滑らかさを重視するゲーム用途には向きません。
とはいえ、Webブラウジングや映画鑑賞、資料閲覧といった用途では十分すぎるクオリティです。
性能：普段使いには快適、重作業は苦手
搭載されているCPUはIntel N100またはIntel N150。いわゆる“省電力系チップ”ですが、これが意外とよく動きます。
ブラウザでの調べ物、WordやExcelでの文書作成、YouTubeの視聴、Zoomでの会議など。
日常的な作業ならストレスなくこなせます。
12GBのメモリと512GB SSDという構成も、同価格帯では珍しいほど余裕があります。
ただし、動画編集や3Dゲーム、画像の大量処理など重い作業になると、やはり限界が見えてきます。
ファンレス構造のため、長時間高負荷をかけると熱でパフォーマンスが落ちるケースも。
つまり、“日常＋ちょっと仕事”には最適だけど、“プロ用途”には不向きという立ち位置です。
Windows 11 Homeの快適さ：タブレットでもPCのように使える
Hi10 MaxはAndroidではなく、**Windows 11 Home**を搭載しています。
これが非常に大きな強みです。
一般的なタブレットでは使えないフル機能のOffice、Chrome、Zoom、Adobe系アプリなどがそのまま動作します。
つまり、「軽作業ならこれ1台で完結できる」レベルです。
タッチ操作もスムーズで、指やスタイラスペンでの操作も良好。
オプションの「HiPen」スタイラスを使えば、手書きメモやスケッチも可能です。
ただし、ペンの筆圧感知や遅延面ではiPadやSurfaceに劣るため、絵描き用としては物足りないかもしれません。
それでも、「ノート＋メモ」用途には十分な精度があります。
バッテリーと発熱：日常使いには合格点
Hi10 Maxのバッテリーは約36Wh。
動画視聴やブラウジングなどの軽作業なら4〜6時間程度の稼働が目安です。
モバイル用途としてはもう少し長く持ってほしい気もしますが、ディスプレイの明るさとサイズを考えれば妥当なところ。
USB-Cポートから急速充電にも対応しているので、1〜2時間で7〜8割まで回復します。
発熱も軽作業ではほとんど感じません。
ただし、高負荷をかけ続けると背面がほんのり温かくなるため、膝上での長時間作業では注意が必要です。
音質とカメラ：必要十分なレベル
スピーカーはステレオ構成で、音量はしっかり出ます。
音質はフラット寄りで、映画やYouTubeを見る分には十分。
低音の厚みは少ないですが、ノートPCクラスのサウンドと考えれば悪くありません。
カメラはフロント5MP・リア8MP。
オンライン会議では問題ない解像度で、明るい場所ならきれいに映ります。
ただし、暗所ではノイズが出やすいので、照明環境を整えるとより快適です。
周辺機器との相性：キーボードとスタイラスで真価を発揮
本体単体でもタブレットとして十分ですが、キーボードとスタイラスをセットで使うと格段に便利です。
キーボードはマグネット式で、ノートPCのような姿勢で作業できます。
配列にややクセがあるものの、慣れれば打鍵スピードも安定。
スタイラスを使えば、手書きメモやPDFへの注釈もサッと取れるため、学生やビジネスユーザーにも好相性です。
USB-Cポートが2つあり、片方を充電しながらもう片方で外部デバイスを接続できるのもポイント。
マウスや外付けSSDとの接続も問題なく、モバイルPC的な使い方ができます。
コスパの高さ：競合より圧倒的に手頃
Chuwi Hi10 Maxの最大の魅力は、やはりその価格と性能のバランスです。
海外公式ストアなどでは7万円前後（時期により変動）で販売されており、
同等スペックのSurfaceシリーズが10万円を超えることを考えると、コスパは抜群。
12GBメモリ・512GB SSDという構成を考えれば、価格以上の価値を感じられるでしょう。
「そこそこ動くWindows機が欲しい」「サブPCとして使いたい」という人にはかなりおすすめです。
Chuwi Hi10 Maxはどんな人に向いているか
実際に使ってみて、このタブレットは以下のような人に特に向いています。
- オフィスソフトやブラウザ中心の作業をしたい人
- ノートPC代わりになる軽量デバイスを探している人
- 動画視聴・資料閲覧を快適にしたい人
- コスパ重視でWindows機を選びたい人
- 手書きメモや軽いイラストも楽しみたい人
逆に、動画編集やゲームなど高負荷作業を重視する人には不向きです。
あくまで「軽量PCの代わりとして快適に使えるタブレット」という位置づけで考えるのが良いでしょう。
まとめ：Chuwi Hi10 Maxの性能とコスパを総評
最後にもう一度、Chuwi Hi10 Maxの魅力を整理しておきます。
- 12.96インチの高解像度ディスプレイで作業効率が高い
- 12GBメモリと512GB SSDで動作が安定
- Windows 11 Home搭載でアプリの自由度が高い
- キーボード・スタイラス対応で使い方が広がる
- 価格に対して性能が非常に高い
もちろん完璧ではなく、CPU性能やバッテリー持ちなど課題もあります。
しかし、7万円前後でこの完成度を実現しているのは見事。
「安くてもきちんと動くWindowsタブレットを探している人」には最適な一台といえるでしょう。
Chuwi Hi10 Maxは、日常を少しだけ便利に、そしてコスパ良くしてくれる相棒です。
