富士フイルムの新しいミラーレスカメラ「fujifilm x m5」は、軽量コンパクトなボディと高画質を両立した注目のモデルです。発売以来、SNSやレビューサイトでも「持ち歩きやすい」「画質がすごく良い」といった声が多く、初心者から中級者まで幅広い層に人気が高まっています。この記事では、実際の使用感をもとに「fujifilm x m5」の性能や操作性、撮影体験を詳しく紹介します。
コンパクトながら本格派のスペック
「fujifilm x m5」は、富士フイルム独自のX-Trans CMOS 4センサー（約2610万画素）と最新のX-Processor 5を搭載。APS-Cサイズのセンサーとしては非常に高い描写力を誇り、細部のディテールや階調表現がとても滑らかです。
レンズキットに付属する「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」と組み合わせれば、日常のスナップから旅行写真、ポートレートまで幅広く対応できます。
このカメラの特徴は、何と言ってもその軽さ。ボディ単体で約355gと、Xシリーズの中でも最軽量クラス。街歩きや旅先での撮影にストレスを感じないサイズ感です。
EVF（電子ビューファインダー）は搭載されていませんが、そのぶん軽量化に貢献しており、「常に持ち出せるカメラ」というコンセプトがしっかり形になっています。
富士フイルムらしい色再現とフィルムシミュレーション
富士フイルムのカメラといえば、独自の「フィルムシミュレーション」が代名詞。fujifilm x m5でも豊富なカラーモードを搭載し、クラシックネガやPROVIA、ACROSなどを簡単に切り替えられます。
撮って出しでも十分美しい仕上がりになるため、現像や編集をあまりしない人でも満足度が高いです。
特にクラシッククロームの落ち着いたトーンやETERNAのシネマライクな質感は、光の表現に深みを与えてくれます。SNSにそのままアップしても“映える”のは、富士フイルムならではの魅力。
空や肌の階調表現が柔らかく、自然光の撮影では他社APS-C機との差がはっきり感じられました。
オートフォーカスの性能と被写体追従
fujifilm x m5は、上位機と同等の被写体検出AFを搭載。人物、動物、乗り物などを自動で認識し、しっかりと追従してくれます。
実際にポートレート撮影を行ってみると、目や顔に自然にピントが合い、背景ボケを活かした立体感のある写真が簡単に撮れました。
ただし、動画撮影中に動きの速い被写体を追う際は、わずかにピントが遅れることもあります。とはいえ、静止画メインで使う分には十分すぎる精度。AF速度も速く、ストリートスナップや子どもの撮影などにも安心して使えます。
動画機能の充実ぶり
fujifilm x m5は静止画だけでなく、動画性能もかなりの実力派。
6.2K/30pの10bit内部記録や4K/60p対応など、上位モデルに迫るスペックを備えています。
さらに1080p/240fpsのスローモーション撮影も可能で、Vlogやショートムービー制作にも十分対応できるレベルです。
マイク入力端子やUSB-C経由の給電もサポートしており、長時間撮影にも対応。内蔵マイクは指向性を選べる3つのモードを搭載しているため、周囲の音を自然に録れるのもポイントです。
ただしボディ内手ブレ補正（IBIS）は非搭載。歩き撮りのVlogなどでは、ジンバルや手ブレ補正付きレンズの併用が安心です。
操作性とデザインの印象
デザインはクラシックな外観で、富士フイルムらしい上質な仕上げ。手のひらサイズながらも剛性感があり、金属質なダイヤルの操作感も心地いいです。
モードダイヤルには「フィルムシミュレーション」専用ポジションがあり、撮影中でも色味を即座に変更できます。
操作性は全体的にシンプルで直感的。ただしボタン数が少なく、カスタマイズ性はやや控えめ。Qボタンの位置が少し押しづらいという声もあります。
グリップも小ぶりで、手の大きい人は長時間の撮影で疲れを感じるかもしれません。
それでも、軽さとデザイン性を重視する人にとっては魅力的なバランスです。
実際の撮影体験と描写力
晴れた日の屋外で撮影すると、色の抜けがよく、光の階調が非常に自然。逆光シーンでも白飛びや黒潰れが少なく、センサーのダイナミックレンジの広さを感じます。
特にポートレートでは、肌の質感が滑らかで透明感があり、レタッチを最小限にしても完成度の高い仕上がりになります。
風景撮影でも、細部の描写力は非常に高く、樹木や建物の質感がしっかり残る印象。JPEG撮って出しでも解像感が高く、RAW現像すればさらに奥行きのある絵作りが可能です。
このあたりはX-Trans CMOS 4センサーの実力を実感できる部分です。
携帯性と日常使いの快適さ
fujifilm x m5は、日常使いに最適なカメラといえます。
ボディが軽いので、バッグやポーチに入れて気軽に持ち出せる。旅行や散歩中、ふとした瞬間の光景を逃さず撮れるという点で、スマホ以上・一眼未満の絶妙な立ち位置です。
USB給電にも対応しており、モバイルバッテリーから充電しながらの撮影も可能です。
バッテリー持ちは標準的で、1回の充電で300枚前後。長時間撮影には予備バッテリーがあると安心です。
また、Bluetooth・Wi-Fiによるスマホ連携がスムーズで、撮った写真をすぐ転送してSNSに投稿できるのも便利です。
fujifilm x m5はどんな人におすすめか
・軽量でスタイリッシュなカメラを探している人
・富士フイルムの色味を楽しみたい人
・スマホから一歩ステップアップしたい初心者
・旅行や日常のスナップを高画質で残したい人
・Vlogや動画制作を始めたいクリエイター
こうした人たちにとって、fujifilm x m5は最適な選択肢になります。
一方で、EVFや手ブレ補正が必要な人は、上位モデルの「X-S20」や「X-T30 II」を検討してもいいでしょう。
まとめ：fujifilm x m5の性能や操作性を実機レビューで紹介
fujifilm x m5は、小型・軽量でありながら、写真表現をしっかり楽しめる本格派ミラーレス。
美しい色再現、軽快な操作感、そして持ち歩きたくなるデザイン性が特徴です。
被写体検出AFや6.2K動画など、性能面も十分充実しており、「日常を丁寧に撮りたい」という人にぴったりの一台です。
スマホで撮るのが当たり前になった今だからこそ、カメラを持って“撮る喜び”を味わえる。
fujifilm x m5は、その感覚をもう一度思い出させてくれるカメラです。
