イヤホンやヘッドホンは、もはや毎日の生活に欠かせないガジェットになりました。そんな中で注目を集めているのが、日本発のブランド「nwm（ヌーム）」が手がける NWM One です。耳を塞がないという独自のスタイルで、「ながら聴き」でも高音質を楽しめる新しい体験を提供してくれます。この記事では、実際のレビューやスペック情報をもとに、NWM Oneの魅力を徹底的に掘り下げていきます。
NWM Oneとは？耳を塞がないオープンイヤー型の新体験
NWM Oneは、nwmブランドが展開する「オープンイヤー型」のオーバーヘッドタイプのヘッドホン。最大の特徴は、耳を完全に塞がない構造にあります。
骨伝導とは異なり、空気の振動を利用して音を届ける「空気伝導」方式を採用しているため、自然な音の響きを楽しめるのがポイントです。
NTTの研究から生まれた音響技術「PSZ（Personalized Sound Zone）」を搭載しており、耳元にだけ音を集中させ、外には漏れにくい設計になっています。つまり、オープン型なのに音漏れを最小限に抑え、周囲への配慮もできる革新的な仕組みです。
スペックと基本性能
NWM OneはBluetooth接続に対応し、Bluetooth 5.3を採用。
対応コーデックはSBC／AAC／LC3で、最新機器との相性も良好です。
主な特徴をまとめると以下の通りです。
- 最大20時間の連続再生（充電時間：約2時間）
- マルチペアリング・マルチポイント対応（スマホとPCを同時接続可能）
- USB-C接続による有線利用も可能
- 重量：約185gの軽量設計
- 音漏れを抑えるPSZ技術搭載
これだけ見ると、ワイヤレスイヤホンとヘッドホンの中間のような存在。
軽さと装着感の良さを両立しつつ、在宅ワークから音楽鑑賞、動画視聴まで幅広く使える万能モデルです。
音質レビュー：自然で広がりのあるサウンド
NWM Oneの音質は、多くのレビューで「オープン型としては非常に高音質」と評価されています。
空気伝導ながら、低音がしっかりと感じられ、中高音もクリア。特にボーカルやアコースティック系の楽曲では、立体感と自然な広がりが際立ちます。
音の傾向としては、過度な迫力や強調感はなく、長時間聴いても耳が疲れにくいチューニング。
「聴き疲れしない」「耳に優しい音」というレビューが多く、集中したい作業中のBGMにも向いています。
もちろん密閉型のような没入感や重低音の迫力は控えめですが、外の環境音と共存しながら快適に聴けるという点に価値を感じる人が多い印象です。
装着感とデザイン：驚くほど軽くて快適
NWM Oneを実際に装着すると、まず感じるのは「軽い」ということ。
185gという重量はヘッドホンとしては非常に軽く、側圧も弱めなので長時間つけても疲れません。メガネやマスクとの干渉も少なく、日常使いしやすい設計です。
耳を塞がない構造のおかげで、装着したままでも会話や周囲の音が自然に聞こえるのも大きなメリット。
在宅ワークで家族の声を聞き逃したくない人や、屋外で安全に使いたい人にも向いています。
デザインはミニマルで、近未来的な印象。ヘッドバンド部分はしなやかで丈夫、イヤーカップは小型で耳の上に軽く乗るような形状になっています。
見た目にも圧迫感がなく、「装着しているのを忘れるほど自然」と評するユーザーもいました。
利便性：マルチポイントと長時間バッテリーが便利
ワークスタイルが多様化する今、複数デバイスを使い分ける人も多いはず。
NWM Oneはマルチポイントに対応しており、PCで音楽を聴いている途中にスマホに着信があっても、ワンタッチで自動的に切り替わります。
また、最大20時間という長時間バッテリーも頼もしいポイント。
1日中オンライン会議をしても、充電切れの心配がほとんどありません。USB-C接続で充電しながらの使用も可能なので、ビジネス用途にもぴったりです。
さらに有線接続にも対応しているため、Bluetoothが使えない機器や遅延を避けたい場面でも柔軟に対応できます。
ワイヤレスの手軽さと有線の安定性を両立している点も、nwmブランドのこだわりが感じられます。
デメリットと注意点
もちろん、完璧な製品というわけではありません。
NWM Oneの弱点として多く挙げられているのが、「持ち運びのしにくさ」。
折りたたみ機構がなく、専用ケースも付属していないため、外出時にカバンへ入れる際は少し扱いに注意が必要です。
また、耳を塞がない構造ゆえに、外の音がそのまま入ってくるという点も理解しておく必要があります。
静かな環境では快適ですが、電車内や騒がしいカフェなどでは音量を上げたくなることも。外音を完全に遮断して没入したいタイプの人には不向きです。
デザインに関しても、やや個性的な見た目が好みを分ける要因になっています。
とはいえ、実用性や快適さを重視する人にとっては、見た目以上の価値を感じられるでしょう。
NWM Oneの口コミと実際の使用感
ユーザーのレビューを見てみると、評価の傾向は明確です。
良いレビューでは、次のような声が多く見られます。
- 耳を塞がないから、仕事中でも会話しやすい
- 音が自然で疲れにくい
- 長時間つけても蒸れない
- 音漏れが意外と少ない
- マルチポイントが便利
一方で、やや否定的なレビューには以下の意見があります。
- 折りたためないので収納が不便
- 騒がしい場所では聞こえづらい
- 没入感が足りない
総合すると、「快適さと開放感を求める人にはベストチョイス」「集中して聴き込みたい人には不向き」といった住み分けが明確なモデルです。
特にリモートワークやBGM用途での評価が高く、作業中に装着している時間が長い人ほど満足度が高い傾向があります。
競合との比較：Nothing Headphones 1や骨伝導イヤホンとどう違う？
オープンイヤー型といえば、骨伝導イヤホンを思い浮かべる人も多いでしょう。
NWM Oneは骨伝導ではなく空気伝導なので、音質の自然さと聴き心地の良さが圧倒的に上です。骨伝導特有の「振動感」や「こもり」がなく、音のディテールを損なわないのが特徴。
また、Nothing Headphones 1などのオープンタイプとも比較されますが、NWM Oneは「耳元に音を閉じ込めるPSZ技術」によって、音漏れを最小限に抑えながら開放感を維持している点で差別化されています。
つまり、オープンイヤー型の中でも、音質と快適性のバランスが非常に高い位置にある製品といえます。
まとめ：NWM Oneは「ながら聴きの理想形」
NWM Oneは、これまでのヘッドホンやイヤホンの常識を変える存在です。
耳を塞がず、外の音を感じながら音楽を楽しむという新しい体験を提供してくれます。
軽くて快適、音漏れを抑え、長時間使える。日常のあらゆるシーンに自然に溶け込むのがこのモデルの魅力です。
もちろん、静寂な空間で没入感を求める人には向きません。
しかし、「環境音と共に音楽を楽しむ」「人との会話を邪魔しない」「耳への負担を減らしたい」──そんな現代のライフスタイルにぴったりな選択肢です。
これまでにない自然なリスニング体験を求めるなら、NWM One は間違いなく一度試す価値のある一台です。
