車のスピーカーを交換すると、驚くほど音が変わることがあります。その中でも注目されているのが、パイオニアのカロッツェリアブランドが手がける「TS-C1740S」。今回はこのモデルを実際の評判やスペックをもとに、性能と使い勝手をじっくり分析していきます。純正スピーカーからのアップグレードを検討している方には、特に参考になる内容です。
TS-C1740Sとは?パイオニアのCシリーズ中核モデル
TS-C1740Sは、カロッツェリアのカスタムフィットスピーカー「Cシリーズ」に属する17cmセパレート2ウェイスピーカーです。セパレートタイプというのは、ウーファー(低音担当)とトゥイーター(高音担当)が独立している構造のこと。これによって、音の定位感や解像度が大幅に向上します。
価格帯はおよそ3万円前後。エントリーモデルより一歩上のクラスで、純正スピーカーでは物足りない人が“最初のアップグレード”として選ぶことが多いモデルです。再生周波数帯域は33Hz〜64kHzと広く、最大入力180W。これだけ見ると、単なる純正交換用というより「本格的に音を楽しむ人向け」の仕様です。
音質の印象:クリアで厚みのあるサウンド
実際の使用者レビューを読むと、多くの人が「純正とは明らかに違う」と感じています。
まず特徴的なのが低音の存在感。ウーファーの剛性と振動板の素材設計が良く、ベースラインがしっかり聴こえるという声が多いです。ドラムのアタック感が自然で、耳に刺さらず、それでいてキレがある。特にロックやポップスをよく聴く人から好評です。
次に中高域の明瞭さ。トゥイーターが独立しているおかげでボーカルやギターの音が前に出て、音場の奥行きが感じられます。ツィーターの角度を調整すれば、運転席を中心にした定位感も作りやすく、「まるでライブ会場のような臨場感」と評する人も。
総じて言えば、TS-C1740Sは“クセがなく、聴き疲れしにくい高解像サウンド”。バランス重視で、長時間のドライブでも耳に優しいチューニングになっています。
スペックを見ても納得の仕上がり
音の印象を裏づけるのが、パイオニアらしい緻密な設計です。
- ウーファー口径:17cm
- トゥイーター:φ30mmバランスドドーム型
- 定格入力:50W
- 最大入力:180W
- 出力音圧レベル:90dB
- 再生周波数帯域:33Hz〜64,000Hz
- インピーダンス:4Ω
低域から高域までのカバー範囲が非常に広く、特に64kHzという超高域までの再生は高音の透明感に直結します。トゥイーターの構造は繊細な金属ドームタイプとは異なり、やわらかく自然な音を目指した設計。音楽のジャンルを選ばず、ポップス、ジャズ、クラシック、EDMとどんな曲にも対応できる万能型です。
取り付けやすさも魅力のひとつ
音の良さだけでなく、取り付けやすさもTS-C1740Sの強みです。カロッツェリアのCシリーズは“カスタムフィット”をコンセプトにしており、国産車の多くに対応。ブラケットやネジ類、パッキン、アダプターなどの付属品も豊富で、DIYでも取り付けやすい構造になっています。
また、トゥイーターにはロータリー機構が採用されており、上下左右の角度を微調整できます。これにより、車内空間に合わせて最適な音の広がりを作り出すことが可能です。取り付け後に微調整をすることで、音の定位がさらに安定するのもポイント。
もちろん、ドア内部のデッドニングやインナーバッフルの追加などを行えば、さらに性能を引き出すことができます。音質を最大限活かしたい人は、専門店での施工も検討する価値があります。
実際のユーザー評価:満足度は高め
レビューサイトを中心に見ると、TS-C1740Sはおおむね4.5〜5.0の高評価が多く見られます。
ポジティブな感想としては、
- 「純正から交換して世界が変わった」
- 「ボーカルがクリアに浮かび上がる」
- 「低音がしっかりしていてドライブが楽しくなった」
- 「コスパが非常に良い」
など、満足度の高いコメントが並びます。
一方でネガティブな意見も少しあり、
- 「取付環境によっては低音がこもる」
- 「アンプがないと実力を出しきれない」
- 「価格の割に個性が薄い」
といった声も。スピーカーの特性上、車種やドア構造、取付位置によって音の印象が変わるため、このあたりはセッティングの工夫が必要です。
他モデルとの比較で見える立ち位置
TS-C1740Sを選ぶ上で比較対象になるのが、同じカロッツェリアの他シリーズです。
たとえば「TS-F1740-2」はより安価なコアキシャルタイプで、トゥイーターとウーファーが一体構造。その分取り付けは簡単ですが、音の立体感や解像度はTS-C1740Sのほうが上です。
一方、上位モデルの「TS-V174S」はさらに高解像で音の艶や広がりが際立ちますが、価格が倍近くなります。TS-C1740Sはこの中間に位置する“バランス重視モデル”として、コスパを求める層に最適です。
「音質を良くしたいけど、予算はほどほどに」という人にとって、非常に魅力的なポジションにあります。
取り付け後の変化:音楽が車内で生まれ変わる
実際にTS-C1740Sへ交換したドライバーの多くが、「音が前に出てくるようになった」と感じています。純正スピーカーでは曖昧だったボーカルの位置が明確になり、ドラムやベースの躍動感が増す。つまり、音楽の“輪郭”がくっきりしてくるのです。
特に長時間のドライブでは、耳が疲れにくいのもポイント。高域の刺さりが少なく、低音がタイトに締まるため、聴き心地が非常に良い。BGM感覚で流しても、自然とリズムに体が乗るような快適さがあります。
この“自然な心地よさ”こそが、TS-C1740Sの真価。派手なチューニングではなく、原音のニュアンスを忠実に再現する方向性です。
注意点とおすすめの活用法
TS-C1740Sを最大限活かすためには、いくつかのポイントがあります。
- アンプ併用で真価を発揮する
純正オーディオユニットでも使えますが、外部アンプを導入すると低音の制御力やダイナミクスがさらに向上します。 - デッドニングで音の抜けを改善
ドア内部の防振を行うことで、音のこもりや共振が減り、透明感が増します。 - トゥイーターの角度調整を丁寧に
ほんの数度の角度で定位感が変化します。自分の耳の位置を意識して微調整するのがおすすめです。
これらを意識すれば、同じスピーカーでもワンランク上の音が楽しめます。
総評:TS-C1740Sは“バランス型の完成度高い選択肢”
TS-C1740Sは、派手さはないものの「聴いていて気持ちいい」スピーカー。低音から高音までのつながりが自然で、どんなジャンルの音楽にも対応できるバランスの良さがあります。純正スピーカーからのステップアップとしても最適で、初めての交換でも失敗しにくいモデルといえるでしょう。
音質・取り付けやすさ・価格のバランスが取れた優秀な一台。車内で音楽をじっくり楽しみたい人には、間違いなく満足度の高い選択肢です。
ts c1740s レビューのまとめ
TS-C1740Sは、価格以上の完成度を誇るカロッツェリアの良心的モデルです。クリアで広がりのある音、しっかりした低音、使いやすい設計。どれを取っても「ちょうどいい」バランスが光ります。派手さではなく“心地よさ”を重視したい人にこそおすすめの一台です。
以上、TS-C1740Sのレビューとして性能と使い勝手を詳しく紹介しました。スピーカー交換で車の音環境を変えたいなら、このモデルは有力な選択肢になるはずです。
