ソニーのコンパクトハイエンドスマートフォン「Xperia 5 IV」。
発売から時間が経った今でも根強い人気を持ち、手のひらサイズでありながら本格的な撮影・音響体験を楽しめる機種として注目されています。
今回はその音質や発熱問題に焦点を当て、実際に使って感じたリアルな印象をレビューします。
Xperia 5 IVの基本性能と特徴
Xperia 5 IVは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載したフラッグシップモデル。
21:9というシネマライクな縦長比率は、映画やドラマの視聴にぴったりです。リフレッシュレートは120Hzで、スクロールやゲームの動きも非常に滑らか。
Snapdragon 8 Gen 1を採用し、メモリ8GB・ストレージ128GBという構成。
スペック的には十分な性能を持ちますが、ハイエンドチップ特有の発熱傾向は気になるところ。後述の実使用レビューでも触れます。
バッテリーは5000mAhと大容量で、ワイヤレス充電にも対応。
USB PDの急速充電も使えるため、1日しっかり使っても電池残量に余裕を持てる印象です。
手に馴染むコンパクト設計とディスプレイの美しさ
最近のスマートフォンは大型化が進んでいますが、Xperia 5 IVは片手操作がしやすい貴重な存在です。
横幅が67mmとスリムで、手の小さい人でも自然にホールドできるのが魅力。軽量でありながら、ガラスとメタルの質感が上質で「持っていて心地よい」感覚があります。
ディスプレイはFHD+解像度の有機EL。解像度は4K対応の上位機種「Xperia 1」シリーズより控えめですが、映像の発色やコントラストは非常に高く、HDRコンテンツの再現も優秀。
色の自然さや明暗の表現力はソニーらしいバランスで、目に優しい印象です。
パフォーマンスと発熱のリアルなところ
搭載されているSnapdragon 8 Gen 1は、処理性能自体はトップクラス。
SNSやブラウジング、動画編集など日常の操作で不満を感じることはまずありません。アプリの起動もスムーズで、レスポンスは非常に良好です。
ただし、長時間の高負荷作業を行うと発熱が顕著に現れるのが実際のところ。
3Dゲームを30分以上プレイしたり、4K動画を連続撮影したりすると、本体がじんわり熱くなります。背面の中央や側面が特に熱を持ちやすく、夏場はパフォーマンス低下が体感できる場面もありました。
とはいえ、日常使いではそこまで問題にはなりません。SNS閲覧や動画視聴、ブラウジングなどではほぼ熱を感じないレベル。
ソニー独自の「HSパワーコントロール」を活用すれば、充電しながらでも発熱を抑えつつ安定した動作が可能です。
ゲームや撮影を長時間行うユーザーは、冷却ファンや冷却ケースを併用するのもおすすめです。
Xperia 5 IVの音質はスマホ随一
Xperiaシリーズが長年こだわってきたポイントの一つが音質。
Xperia 5 IVも例外ではなく、スピーカー・イヤホンの両面で非常に高い完成度を誇ります。
まずスピーカー。上下対称のステレオ構成で、音の広がりと定位感が優秀です。
スマートフォン内蔵スピーカーとしてはトップクラスのクオリティで、映画や音楽をスマホ単体で楽しめるレベル。低音の量感もしっかりあり、高音の抜けも自然。Dolby Atmos対応により、立体的な音場表現も感じられます。
また、3.5mmイヤホンジャックを搭載している数少ないハイエンド機というのも大きな特徴。
高音質DACを内蔵し、ハイレゾ音源にも対応しているため、音楽を本格的に楽しみたい人にとって理想的です。Bluetooth接続時もLDACやaptX Adaptiveに対応し、無線でも音質劣化が少ない点が好印象。
有線イヤホン使用時の音質は非常にクリアで、ボーカルの定位が安定。
一部レビューでは「高音がやや強め」との意見もありますが、DSEE Ultimateなどの補正を使えばバランス良く仕上がります。
全体として、Xperia 5 IVは“音で選ぶスマホ”といっても過言ではありません。
カメラ性能は実用性重視の万能型
背面には12MPの3眼カメラを搭載。超広角・広角・望遠の構成で、オートフォーカス性能が高く、素早く被写体を捉えます。
色味はナチュラルで、他社スマホのように過度な補正がかからないのがソニーらしいポイント。
写真撮影に加え、動画性能も強力です。
「Videography Pro」や「Photo Pro」アプリを使えば、ISOやシャッタースピードなど細かい設定が可能で、一眼カメラのような撮影体験ができます。
4K HDR撮影にも対応しており、映像制作やVlogにも十分活用可能です。
夜景撮影ではノイズを抑えつつ自然な色味を再現。望遠は最大2.5倍と控えめですが、手ブレ補正が優秀で実用的。
総合的には「安定感のある万能カメラ」という印象です。
バッテリー持ちと充電の印象
Xperia 5 IVの5000mAhバッテリーは、コンパクトモデルとしては非常に優秀。
120Hz表示をオンにしても、朝から夜まで安心して使えます。動画視聴や音楽再生中心なら1日半ほど持つケースもあり、電力効率の良さが光ります。
さらにワイヤレス充電とリバース充電にも対応。
外出先でイヤホンやスマートウォッチを軽く充電できるのは便利です。急速充電も最大30W対応で、30分で約50%ほどまで回復できます。
ただし発熱を抑えるため、充電中のゲームや動画撮影は避けた方が安心です。
実際に使って感じたポイントまとめ
良かった点をまとめると以下の通りです。
- コンパクトで持ちやすいデザイン
- 有機ELの発色とコントラストが素晴らしい
- スマホとしては最高クラスの音質
- バッテリー持ちが良く、ワイヤレス充電も便利
- ナチュラルで使いやすいカメラ画質
一方で注意点もあります。
- 高負荷時の発熱は明確に感じる
- 解像度はFHD+止まりで、4Kほどの緻密さはない
- ゲームを長時間遊ぶとパフォーマンス低下が起きることがある
総じて、Xperia 5 IVは「快適さ」と「ソニーらしい体験」を両立させた完成度の高い一台。
特に音にこだわる人や、手の小さい人、動画・写真を自然な色で残したい人におすすめです。
Xperia 5 IVの音質や発熱問題を総括してみて
Xperia 5 IVは、音にこだわりたい人には間違いなく魅力的な機種です。
ステレオスピーカーの解像感、イヤホンジャックからの出力品質、どれを取っても「スマホでここまでできるのか」と感じさせる完成度。
発熱に関しては使い方次第で印象が変わりますが、日常使用ではほぼ問題なし。重い処理を行う際は、設定や周辺機器で対策すれば十分に快適です。
カメラ・音・デザインの三拍子が揃い、派手さよりも「使うほどに心地よいスマホ」という言葉がぴったり。
ハイエンドモデルの中でも独自の存在感を放つ、長く愛用できる一台です。
Xperia 5 IVの音質や発熱問題を検証してみると、弱点もある一方で、ソニーらしい強みがしっかり詰まった完成度の高いモデルであることが分かります。
手に取りやすいサイズと高い質感、そして音に包まれるような体験。
「持つ楽しさ」と「聴く快感」を両立したスマートフォンを求めている人には、Xperia 5 IVは間違いなくおすすめの選択肢です。
