ソニーのVLOGCAMシリーズの中でも、特に注目を集めているのが「ZV-1 II」。
初代ZV-1から進化したこのモデルは、動画撮影やVlog撮影における快適さを追求した一台です。
この記事では、実機をもとにその性能や使い勝手を詳しくレビューしていきます。
Vlogカメラを探している人、スマホからステップアップしたい人にとっても必見の内容です。
ZV-1 IIとは?ソニーのVlog特化コンパクトカメラ
ZV-1 IIは、ソニーが「撮るよりも“話す”を中心にした映像体験」を目指して開発したVlogカメラです。
1.0型Exmor RS CMOSセンサーとZEISS Vario-Sonnar T*レンズを搭載しながら、重量はわずか約292g。
ポケットに入るサイズ感ながら、4K動画から写真撮影まで幅広くこなせます。
焦点距離は35mm換算で18〜50mm。
初代ZV-1が24〜70mmだったことを考えると、ZV-1 IIはより広角寄りになりました。
自撮り時に背景を広く取り込みやすくなり、旅行や街歩きのVlogにピッタリな設計です。
広角レンズが生み出す新しい撮影体験
ZV-1 II最大の特徴は、やはりこの「広角レンズ」。
自分を中心にしながらも、背景をしっかり映し出すことで臨場感のある映像を撮ることができます。
特に自撮りVlogでは、顔がアップになりすぎず自然な距離感を保てるのが魅力です。
また、被写体と背景の距離感を演出しやすいので、スマホ動画では難しい立体感ある映像表現も可能。
18mmという焦点距離は、室内撮影や狭い空間でも撮りやすく、被写体をしっかりフレームに収められます。
シネマティックVlog設定で“映画っぽい”映像を簡単に
ZV-1 IIには、新たに「シネマティックVlog設定」というモードが搭載されています。
これは、撮影するだけで映画のようなルックに仕上がるプリセット機能。
色味やトーン、フレームレートが自動的に最適化され、映像に奥行きと雰囲気をプラスします。
カラーはS-Cinetoneベースの柔らかい階調で、肌の質感も自然。
難しい編集知識がなくても“雰囲気のある動画”を作れるため、初心者Vloggerから高評価を得ています。
撮って出しでSNSに投稿しても映える仕上がりになるのは、大きな魅力です。
高速・高精度なオートフォーカスが撮影をサポート
ソニーの得意分野であるオートフォーカス技術は、ZV-1 IIでもしっかり継承されています。
人物の瞳を正確に追う「リアルタイム瞳AF」、動く被写体を逃さない「リアルタイムトラッキング」に対応。
しかも今回は動画でも「動物瞳AF」が利用可能になりました。
これにより、ペットとの日常動画や動きのあるシーンでもピントが安定。
フォーカスの迷いが少なく、撮影に集中できる点がプロ・アマ問わず好評です。
タッチ操作中心のスムーズなUI
ZV-1 IIの操作系は、スマホユーザーにも馴染みやすいタッチ中心のUIに刷新されました。
液晶はバリアングル式で、自撮り時にも画面を確認しながら操作可能。
タッチでフォーカスを合わせたり、メニュー切り替えができたりと、直感的に使えます。
また、撮影モードの変更も簡単で、「動画」「写真」「スロー&クイック」などをワンタッチで切り替え可能。
物理ボタンを極力減らし、スムーズな操作を実現しています。
動画撮影の実力をチェック
ZV-1 IIは、Vlog用途においてバランスの取れた動画性能を持っています。
- 4K 30p対応(フルピクセル読み出し)
- フルHD 120pでスローモーション撮影
- 電子式手ブレ補正「アクティブモード」搭載
- 3カプセル指向性マイク内蔵(風防付属)
4K動画は非常にクリアで、ディテール表現も十分。
ただし、電子式手ブレ補正のため激しい動きではブレが残ることもあり、歩き撮りでは注意が必要です。
一方で、定点撮影や軽い動きのあるVlogでは十分安定しており、軽量な三脚やジンバルと組み合わせるとさらに効果的です。
音声収録のクオリティと実用性
Vlogカメラとして、音質は動画の印象を大きく左右する要素です。
ZV-1 IIは、3カプセルマイクとウインドスクリーン(モフモフ)を標準装備。
環境に応じて「前方」「後方」「全指向性」を切り替えることができ、撮影スタイルに合わせて柔軟に対応します。
屋外では風防がしっかり機能し、風切り音を大幅に軽減。
インタビューや商品紹介のようなナレーション撮りでも声がクリアに録れるため、外部マイクを使わずに撮影できるシーンも多いです。
静止画撮影もこなせる万能性
Vlogカメラながら、静止画撮影のクオリティも侮れません。
1.0型センサーの高い階調表現力により、風景やポートレートでも繊細な描写が可能です。
背景ボケも自然で、SNS投稿用の写真にも最適です。
ただし、望遠側がF4とやや暗く、夜間や屋内の撮影ではノイズが出やすい点には注意が必要。
光量が確保できる環境なら、スマホを超える立体的な写真が撮れます。
バッテリーと運用性の課題
ZV-1 IIの弱点として多く挙げられるのが、バッテリー持続時間。
4K動画撮影では約45分ほどでバッテリーが切れるため、長時間撮影には予備バッテリーが必須です。
モバイルバッテリーからUSB-C給電しながらの撮影にも対応しているので、運用面での工夫はしやすくなっています。
また、冷却性能は十分で、通常使用での熱停止はほとんど報告されていません。
小型筐体ながら安定した稼働を維持しています。
実際の使用感:軽快で“撮りたくなる”カメラ
実際に使ってみると、「持ち出したくなるカメラ」という印象が強いです。
電源を入れてすぐ撮れるレスポンスの良さ、直感的な操作、そして何より軽さ。
旅先や日常の出来事をサッと撮るには理想的な一台です。
動画と写真の両方を気軽に撮りたい人にとって、ZV-1 IIは“ちょうどいい”存在。
本格的なミラーレスほどの重装備は不要だけど、スマホでは物足りない──そんな層に刺さる仕上がりです。
ZV-1 IIのメリットとデメリットまとめ
メリット
- 広角レンズで自撮りが自然に撮れる
- シネマティックVlog設定で映える映像が簡単に
- コンパクトで携帯性抜群
- 高精度AFと瞳認識でピント精度が高い
- 音声収録も高品質で、外部マイクなしでも十分
デメリット
- バッテリー持ちが短い
- 手ブレ補正が電子式で強力ではない
- 暗所ではノイズが出やすい
- 静止画の細かい設定項目が少なめ
どんな人におすすめか
ZV-1 IIは、特に以下のような人におすすめです。
- これからVlogやYouTubeを始めたい人
- 旅行や日常を自然に記録したい人
- スマホ以上、ミラーレス未満の画質を求める人
- 編集に時間をかけず“撮って出し”で映える映像を作りたい人
逆に、長時間撮影や高いズーム性能を求める人には、上位のZV-E10やZV-E1などのミラーレス機を検討するのも良いでしょう。
まとめ:ZV-1 IIの実機レビューから見えた実力
ZV-1 IIは、「誰でも簡単にハイクオリティなVlogが撮れる」ことを追求したカメラです。
広角レンズ、シネマティックVlog設定、高精度AFなど、Vlogの“撮る体験”を大きく進化させています。
一方で、バッテリー持ちや暗所性能といった課題も残りますが、軽快さと使いやすさのバランスは秀逸。
これから動画撮影を始めたい人、スマホを超える表現力を求める人にとって、ZV-1 IIはまさに最適な相棒になるでしょう。
Vlogの第一歩を踏み出すカメラとして、自信を持っておすすめできる一台です。
