アディダスのランニングシューズ「アディゼロジャパン8」は、スピードランナーから日常トレーニングを大切にする市民ランナーまで、幅広く支持を集めるモデルです。この記事では、実際の走行性能や前作との違い、どんなランナーに向いているのかをじっくり掘り下げていきます。これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
アディゼロジャパン8とは?軽量と反発を両立する万能モデル
アディゼロジャパン8は、「速く、軽く、安定して走る」ための設計思想で作られたランニングシューズです。シリーズの特徴である軽快な履き心地をそのままに、クッション性と推進力をより高次元で両立しています。
ミッドソールには、アディダス独自の**Lightstrike 2.0とLightstrike Proの2層構造を採用。軽さと反発性、そして安定感をバランス良く仕上げています。また、ENERGYTORSION ROD 2.0**というカーボンライクな補強パーツが中足部に配置され、蹴り出しの安定と推進をサポート。地面をしっかり押し返す感覚を感じられる一足です。
重量は約215g(27cm)と非常に軽く、ヒール高28mm・前足部20mmのドロップ8mm構造。スピード練習やレースにも対応できる設計です。さらに、アウトソールには高グリップの**Continental ラバー**を採用しており、濡れた路面でもしっかりと安定した接地ができます。
実際の走行性能:軽快な反発と安定した推進力
アディゼロジャパン8を履いてまず感じるのは、接地から蹴り出しまでの一連の動きのスムーズさです。前足部に配置されたLightstrike Proが軽い力でも反発を生み、走りに「前へ押されるような感覚」を与えてくれます。
ENERGYTORSION ROD 2.0の効果も明確で、ねじれを防ぎながら重心移動をスムーズに促してくれるため、テンポの速いランでも脚の軌道がブレにくい印象です。特に中足部から前足部にかけての安定感があり、スピードを出した際にも着地のブレを最小限に抑えます。
地面との一体感を重視するランナーにとっては、この「薄底に近い接地感と反発のバランス」が魅力。硬すぎず、柔らかすぎない絶妙なミッドソールが、スピードを出しても脚を取られずに前へ押し出してくれます。
長距離ではどうか?程よいクッションで疲れにくい
「アディゼロジャパン=スピード練習用」という印象を持つ人も多いかもしれませんが、8はそのイメージを良い意味で覆します。確かに薄底寄りの構造ではありますが、Lightstrike 2.0の改良により衝撃吸収性が向上し、ハーフマラソンやフルマラソンの中盤までは十分に対応可能です。
特に、脚力があるランナーや前傾フォームで走る人には、高い推進性を活かしてペースを維持しやすい傾向があります。逆に、ゆっくりペースで走る場合は、クッションが少し硬く感じるかもしれません。疲労抜きジョグやリカバリー走には、より柔らかい厚底モデルを併用するとバランスが良いでしょう。
アッパーの改良:耐久性と通気性の両立
前作のアディゼロジャパン7では、「アッパーが破れやすい」という声がいくつか見られました。しかし8では、メッシュ素材が改良され、軽さを維持しながらも耐久性がしっかり向上しています。
新しいエンジニアードメッシュは通気性が高く、夏場でも熱がこもりにくいのがポイント。さらに、足を包み込むようなフィット感があり、軽快な走りでもブレにくい構造に進化しました。
一方で、やや細めの作りなので、足幅が広い方はハーフサイズアップを検討しても良いでしょう。全体的には、アディダスらしいタイトフィットな印象で、ホールド性を重視したランナーには非常にマッチします。
前作アディゼロジャパン7との違いを比較
前作との主な違いを整理すると、以下のような進化が見られます。
- ミッドソール素材の刷新:Lightstrike 2.0を採用し、より反発と軽量性を両立。
- トーションロッドの進化:ENERGYTORSION ROD 2.0にアップデートされ、推進性と安定感が向上。
- アッパー素材の改良:強度と通気性が増し、耐久性の弱点を克服。
- 接地感の最適化:硬さが緩和され、より自然な走行リズムを作りやすい。
これらの改善により、ジャパン8は「スピードシューズとしての軽さ・反発」に加え、「扱いやすさ」や「汎用性」という新しい価値を獲得しました。前作がやや上級者寄りだったのに対し、今作は中級者やトレーニング用途でも使いやすくなっています。
どんなランナーにおすすめ?
アディゼロジャパン8は、以下のようなランナーに特におすすめです。
- スピード練習を積極的に行う人
→ テンポ走やインターバルでの軽快な動きを求める人には理想的。 - ハーフマラソンで記録を狙う人
→ 反発と軽さを活かしてペース維持をサポート。 - フルマラソン中級者
→ 脚力があり、接地感を重視するタイプにマッチ。 - 厚底シューズの合間に使う人
→ 脚づくりやフォーム強化のトレーニングに最適。
一方で、リラックスジョグや長時間のゆったり走行をメインにする人には、クッション重視のモデル(例:アディゼロSLやスーパーノヴァライド系)の方が適しています。
レビュー総評:万能性とスピードを両立した「完成形」
アディゼロジャパン8は、シリーズの中でも完成度の高い一足です。
その魅力を一言で表すなら「バランス」。軽量でスピードを出せるのに、扱いやすさと耐久性も兼ね備えており、練習用からレース用まで幅広いシーンに対応します。
特に、これまで厚底モデルを使っていて「もう少し地面を感じたい」「足本来の力で走りたい」と感じていた人には、アディゼロジャパン8が新たな刺激を与えてくれるでしょう。
デザイン面でもスタイリッシュで、トレーニングだけでなく普段履きにも映える仕上がり。見た目・性能ともに洗練されたモデルとして、アディダスの中でもロングセラーになりそうなポテンシャルを感じます。
アディゼロジャパン8の走行性能を徹底レビューまとめ
最後に、今回のレビューを簡単にまとめます。
- 軽量性と反発性を両立した万能モデル
- 新しいLightstrike 2.0とENERGYTORSION ROD 2.0で推進力アップ
- アッパー強化で耐久性と通気性が向上
- スピード練習からハーフレースまで対応可能
- 前作より扱いやすく、幅広いランナーにマッチ
スピードを求めつつ、軽快で安定した走りを実現したい。そんなランナーにとって、アディゼロジャパン8は確かな一歩を後押ししてくれる存在です。
