ランニングシューズ選びって、思っている以上に難しいものですよね。毎日走る人ほど、「足に合う」「疲れにくい」「長く履ける」この3つをバランスよく満たしてくれる一足を探しているのではないでしょうか。
そんな中で注目を集めているのが、HOKAの最新モデル「クリフトン10」。今回はその履き心地やクッション性、実際の使用感を中心に、徹底的にレビューしていきます。
クリフトン10とは?シリーズの進化と最新モデルの特徴
HOKA(ホカ)は、もともと「マキシマムクッション」の火付け役として知られています。中でもクリフトンシリーズは、日常のランニングからフルマラソンまで対応できる万能モデルとして、長年ランナーから支持されてきました。
今回の「クリフトン10」は、シリーズ10周年を迎える節目のモデル。
見た目は従来よりもすっきりした印象ですが、実は中身が大きく進化しています。ミッドソールの形状や厚みが再構築され、衝撃吸収性がさらにアップ。アッパーのフィット感や通気性も改善され、より快適に長時間走れるようになっています。
これまでのクリフトンに慣れた人からも「より柔らかく、より安定した」という声が多く聞かれ、HOKAらしい厚底ながらも軽快な走り心地がさらに洗練された印象です。
圧倒的なクッション性──雲の上を走るような履き心地
クリフトン10の一番の特徴といえば、やはり「クッション性」。
このモデルには、HOKA独自の圧縮成型EVA(CMEVA)フォームが使用されており、地面からの衝撃をしっかり吸収してくれます。実際に履いて走ると、着地時の「ドスン」という感覚がほとんどなく、柔らかく包み込まれるような感触です。
それでいて、単にふわふわしているわけではありません。
沈み込みすぎず、ほどよい反発力を感じるのがポイント。蹴り出し時に自然と前に進む感覚があり、柔らかさと推進力のバランスが非常に取れています。
長距離を走っても脚への負担が少なく、「走るのが楽しくなる靴」と表現する人が多いのも納得です。
ウォーキングや通勤など、ラン以外のシーンでも快適に使えるので、幅広い用途で活躍してくれます。
ミッドソールの進化と安定感の向上
クリフトン10では、ミッドソールの厚み(スタックハイト)が従来モデルよりもさらに増加しました。
具体的には、前作クリフトン9よりも約1cm厚くなっており、クッションのボリュームが明らかにアップしています。その結果、着地時の衝撃がよりやわらかく吸収され、脚全体へのダメージを軽減してくれる設計です。
また、ヒールドロップ(かかとからつま先までの高低差)は8mm。
前モデルよりわずかに高く設定されていることで、かかと着地からの体重移動がスムーズに行えます。これにより、走行時の安定感が増し、初心者でも自然なフォームで走れるのが魅力です。
特にジョギングやリカバリーランのような「ゆっくり走る日」にこそ、その安定したクッション性が活きてきます。脚を休めたい日でも、しっかりサポートしてくれる安心感があります。
アッパーの快適性とフィット感
新しいクリフトン10のアッパーは、ジャカードニット素材を採用。これがとても柔らかく、通気性が抜群です。
ランニング中でもムレを感じにくく、足をしっかり包み込んでくれるフィット感があります。
さらに、かかと部分のホールド性も改良されています。
足がシューズの中でブレにくく、長時間走っても安定している感覚が続きます。ダブルレースロックシステムによって、細かい締め具合の調整も簡単。履いた瞬間に「これは違う」と感じる人が多いのも、この構造の恩恵でしょう。
ただし、足幅が広い人の場合は少し窮屈に感じることもあります。
その場合はワイドサイズを選ぶのがおすすめ。HOKAは標準的なサイズがやや細めの作りなので、日本人の足型にはワンサイズ上げるとちょうど良いケースも多いです。
実際に走ってみた印象──軽やかで自然なライド感
厚底なのに重さを感じない、これがクリフトン10の不思議な魅力。
ソールの形状がロッカー構造になっているため、足が自然に前へ転がるように動きます。走り始めからスムーズに体重移動できるので、ストレスが少なく、ペースを維持しやすいのもポイントです。
長時間走っても脚が疲れにくいので、フルマラソン練習やジョグ、リカバリー走などに最適です。
一方で、スピード練習やインターバルのように速さを求めるシーンでは、やや柔らかさが強く感じられるかもしれません。そのため、レース用というより「普段の走りを支えるシューズ」という位置づけがしっくりきます。
ウォーキングや立ち仕事など、走らない日常使いでも評価が高いのも特徴です。
柔らかいミッドソールと優しいアッパー構造は、1日中履いても疲れにくく、シンプルなデザインは普段着にも合わせやすいのがうれしいところ。
他モデルとの比較で見えるクリフトン10の立ち位置
HOKAのラインナップには、カーボンプレートを搭載した「ロケットX」やスピード系の「マッハ6」などもあります。
それらが“速さ”を求めるシューズであるのに対して、クリフトン10は“快適さ”と“安定感”を追求したモデルです。
前作クリフトン9と比べると、明確に柔らかく、包み込まれるような履き心地に変わりました。
ミッドソールの厚みが増えたことで足あたりがさらに優しくなり、衝撃の少なさが際立っています。シリーズの中では最も「疲れにくい」仕上がりと言っても過言ではありません。
ランナーにとっては、日常のジョグやリカバリー用、あるいはウォーキングシューズとして1足持っておくと間違いないタイプです。
実際のユーザー評価と口コミ傾向
各レビューサイトやSNSでは、以下のような声が多く見られます。
- 「柔らかいのに安定している」
- 「朝のジョグが楽しくなった」
- 「仕事で1日中履いても疲れない」
- 「前作よりもクッションが深く、走り心地が軽くなった」
一方で、少数派の意見として「少し重い」「スピードを出すと沈みすぎる」という声もあります。
ただ、これは“用途”の違いによるもので、レース用ではなくデイリートレーナーとしての位置づけを理解していれば、ほとんどの人が満足できるシューズです。
どんな人におすすめか
クリフトン10は、次のような人に特におすすめです。
- 毎日のジョギングや通勤ウォークに快適な一足が欲しい
- 膝や脚への負担を減らしたい
- クッション性を最優先に考えたい
- 長距離ランやリカバリーランを快適に走りたい
逆に、スピード練習や短距離走で「反発力重視」のシューズを求めている人には、別のモデルの方が合うでしょう。
用途を明確にすれば、このモデルは確実に“走る快適さ”を与えてくれる一足です。
クリフトン10の履き心地とクッション性まとめ【最新モデル評価】
クリフトン10は、HOKAが培ってきた「極上のクッション」と「安定感」を両立したランニングシューズです。
前作よりも柔らかく、それでいて走りやすい。初心者から上級者まで、誰が履いても安心して使える仕上がりになっています。
履いた瞬間に感じる包み込み感。着地のやさしさ。そして自然な前への推進力。
それらが一体となって、「もうこの靴以外に戻れない」と言いたくなるような履き心地を生み出しています。
ランニングをもっと快適に、長く楽しみたい人にとって、クリフトン10はまさに理想的な相棒になるでしょう。
