フルサイズミラーレスカメラを探していると、「ニコンZ6」という名前を必ず耳にすると思います。発売から時間が経った今でも評価が高く、「初めてのフルサイズミラーレスに最適」と言われることも多い一台です。
この記事では、Z6を実際に使い込んで感じた“本音”を、良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。
ニコンZ6とは?使う前に知っておきたい基本情報
ニコンZ6は、2018年に登場したニコン初のフルサイズミラーレスシリーズ「Zシリーズ」の中核モデル。
上位のニコンZ7が高画素志向なのに対し、Z6は約2450万画素のセンサーを採用し、バランス重視の万能モデルとして設計されています。
搭載されているセンサーは裏面照射型CMOSで、画像処理エンジンにはEXPEED 6を搭載。
暗所性能と高感度画質に強く、ISO感度を上げてもノイズが目立ちにくいのが特徴です。NIKKOR Fマウントの大口径・短フランジバック設計により、レンズの描写力を最大限に引き出せる点もニコンらしいこだわりです。
実際に撮ってわかるZ6の魅力
1. 高感度でもノイズが少ない
まず驚くのは、暗所での写り。
夜景や室内など光が少ない環境でも、Z6はしっかりディテールを残してくれます。ISO3200〜6400でもノイズが少なく、RAW現像時に潰れず粘る印象です。
裏面照射型センサーの恩恵を強く感じるポイントで、「光に強いフルサイズ」としての実力を体感できます。
2. ニコンらしい色再現と階調
Z6の発色は、一言でいえば“ナチュラル”。派手さよりも忠実な色を再現してくれるので、人物撮影では肌の階調が非常に自然。風景でも空や木々のグラデーションが滑らかで、後処理耐性も高いです。
JPEG撮って出しでも完成度が高く、「このまま使える」写真が多いのも魅力です。
3. グリップ感と操作性の安心感
ミラーレス機は軽量化の代償としてグリップが浅いものも多いですが、Z6は例外。
深く握り込めるグリップと適度な重量バランスで、長時間の撮影でも疲れにくいです。
ダイヤルやボタン配置も一眼レフに近く、Nikon D750やD850などを使っていた人なら違和感なく移行できます。
4. EVFの見やすさが段違い
Z6の電子ビューファインダー(EVF)は約369万ドット。
色や明るさの再現性が高く、まるで光学ファインダーのように自然です。露出設定がリアルタイムに反映されるので、撮影ミスも激減します。
「電子ファインダー=違和感」という印象を覆す出来です。
5. 高速連写と手ブレ補正
Z6は最大約12コマ/秒の連写に対応。
スポーツや子どもの動きを撮るときでも、タイミングを逃しにくいです。さらに、ボディ内5軸手ブレ補正も搭載。
三脚なしでも夜景や動画を手持ちで撮れるシーンが増えました。
ニコンZ6の弱点と気になるポイント
1. 動体AFの追従はやや不安定
Z6のAFは273点のハイブリッド方式で、静止画では十分な精度を持っています。
ただし、動きの速い被写体ではピントが甘くなることも。特に初期ファームウェアではスポーツや動物撮影で苦戦するケースがありました。
最新ファームウェアでかなり改善されましたが、ソニーαシリーズほどの追従性を求める人には物足りないかもしれません。
2. バッテリー持ちは平均的
ミラーレス機全般に言えることですが、Z6も例外ではなく、EVFや液晶を多用するとバッテリーの減りが早いです。
撮影スタイルにもよりますが、予備バッテリーを1本持っておくと安心です。
3. メモリーカードがXQD/CFexpress専用
Z6はシングルスロット仕様で、XQDまたはCFexpress Type Bカードのみ対応。
これがSDカードユーザーには少しハードルが高く、カードリーダーや追加メディアの出費が必要になります。
ただし、この仕様は書き込み速度が非常に速く、連写や動画撮影では大きな強みでもあります。
4. デザインの好みが分かれる
Z6の外観は一眼レフよりもやや厚みがあり、クラシックさを求める人には無骨に感じるかもしれません。
とはいえ、耐久性や防塵防滴構造はニコンZ7と同等レベルで、プロ機に近い安心感があります。
動画撮影でも活躍するZ6
Z6は静止画だけでなく、動画性能も高いレベルにあります。
4K UHD(30p)に対応し、10bit 4:2:2出力やN-Log撮影も可能。HDMI出力を使えば外部レコーダーとの組み合わせで本格的な映像制作にも対応できます。
AF追従やローリングシャッターのクセはありますが、YouTubeやVlog用途では十分高品質です。
また、フルHDでのスローモーション(120fps)撮影にも対応しており、動きのある被写体を滑らかに表現できます。
映像クリエイターがサブ機として導入する例も少なくありません。
実際に使って感じた「Z6が向いている人」
・初めてフルサイズミラーレスを導入する人
・一眼レフからの乗り換えを考えているニコンユーザー
・旅行や日常スナップを高画質で残したい人
・静止画・動画を両方楽しみたい人
Z6は高性能ながらも扱いやすく、プロからアマチュアまで幅広く対応できる“万能型”。
特に「撮ることを楽しみたい人」にとって、道具としての信頼性が非常に高いカメラです。
ニコンZ6を選ぶ上での注意点と後継機との違い
現在はZ6 IIやZ6 IIIといった後継モデルも登場しています。
それぞれ処理速度やAF、カードスロット構成などが進化しており、Z6初代機の弱点が改善されています。
とはいえ、価格面ではZ6が圧倒的にコストパフォーマンスが高く、中古市場でも人気。
「基本性能がしっかりしたフルサイズを安く手に入れたい」という人には、今でも十分おすすめできます。
まとめ:ニコンZ6レビューの結論
ニコンZ6は、登場から数年経った今でも魅力が色褪せないフルサイズミラーレスです。
高感度性能、発色、操作性、EVFの見やすさなど、写真撮影を楽しむための基礎性能がとても高く、ニコンらしい「撮る気持ちよさ」を感じさせてくれます。
確かにAF追従やバッテリー、メディア仕様には弱点がありますが、それを補って余りある完成度があります。
これからカメラを本格的に楽しみたい人、そして信頼できる1台を探している人にとって、Z6は今も“買って満足できるフルサイズミラーレス”と断言できます。
