「レストランeatってそんなに美味しいの?」
ドラマ『孤独のグルメ Season8』にも登場したことで一躍有名になったこの店。口コミサイトでは「洋食の名店」と絶賛される一方、「接客が微妙」との声もあり、評価は分かれています。
今回は実際に現地を訪れ、評判の真偽を確かめた体験をもとに、「味」「雰囲気」「サービス」の3つの視点からリアルな印象をお伝えします。
老舗の風格を感じる外観と歴史
東京・杉並区高井戸にある「レストランEAT」は、1968年創業の老舗洋食店。半世紀以上にわたり地元に愛され続けてきた名店です。
外観はクラシックな雰囲気で、木製の看板に「EAT」の文字。入口をくぐると、昔ながらのレストラン特有の香ばしいバターの香りが漂ってきます。
このお店の歴史を語る上で欠かせないのが、創業者の根岸政明シェフ。洋食一筋で培われた職人気質の料理人として知られ、デミグラスソースや煮込み料理に独自の哲学を持っていました。
「手間を惜しまない」という信念のもと、毎朝の仕込みからすべて手作業。食べる前から“丁寧に作られた料理”だと伝わってくる空気があります。
『孤独のグルメ Season8』登場で一躍脚光を浴びた人気店
この店の名前を全国に広めたのは、テレビ東京系の人気ドラマ『孤独のグルメ Season8』。
主人公・井之頭五郎が訪れる店として登場し、その放送をきっかけに“聖地巡礼”の目的で訪れるファンが急増しました。
放送直後の週末には行列ができ、開店と同時に満席になるほどの人気ぶり。口コミサイトにも「放送を見て行ってみた」「ドラマ通り、味が深くて感動した」といった声が多く寄せられています。
一方で「放送後は混雑がすごくて入れなかった」「予約ができず諦めた」といった体験談もあり、テレビの影響力を実感する出来事でもありました。
看板メニュー「タンステーキ」は必食の逸品
EATの魅力を語るなら、まず外せないのが名物「タンステーキ」。
厚切りの牛タンを丁寧に火入れし、フォークを入れるとスッとほどける柔らかさ。
デミグラスソースとの相性が抜群で、一口ごとに濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。
口コミでは「スプーンで切れるほど柔らかい」「タンの弾力と旨味のバランスが最高」といった絶賛コメントが多く見られます。
特に肉の火入れ具合は職人技で、脂が溶けすぎず、香ばしい表面の焼き加減が絶妙でした。
また、セットで提供されるライスやスープも手抜きなし。スープは野菜の甘みを感じるボルシチ風の「チャーチャースープ」で、優しい酸味と深いコクが印象的です。
このスープ目当てで通う常連客もいるほどの人気メニューでした。
もうひとつの人気料理「ミートパトラ」と「ア・レ」
もう一つ注目したいのが、店のオリジナル料理「ミートパトラ」。
ピリッと辛味のあるひき肉ソースをベースに、チーズと卵を絡めたボリューム満点の洋食です。
ライスと一緒に食べると、スパイスの香りとチーズのまろやかさが絶妙に重なり、クセになる味わい。
さらに常連客の間で“通のメニュー”と呼ばれていたのが「ア・レ」。
チーズをのせたヒレステーキにデミグラスソースをたっぷりかけた贅沢な一皿で、肉の旨味とソースの酸味が一体となった濃厚な味。
高級レストランに引けを取らない仕上がりながら、価格は良心的でした。
昭和レトロな雰囲気と落ち着いた空間
店内は木製のテーブルと椅子が並び、照明は少し暗め。まるで昭和の喫茶店のような懐かしい空気が流れています。
BGMにはクラシックやジャズが流れ、料理を待つ時間も心地よい。
おしゃれすぎない温かみのある空間が、地元の常連に愛され続けた理由のひとつでしょう。
カウンター席ではオーナー夫妻が調理や接客を担当しており、厨房から漂う香ばしい音と香りが五感を刺激します。
「料理を待つ時間すら心地いい」――そんな口コミが多いのも納得です。
口コミで分かれる“サービス評価”の真相
味の評価が高い一方で、口コミには「接客が冷たい」「店主の奥さんの対応が怖い」といった意見も散見されます。
実際に訪れた際、確かに“淡々とした接客”という印象を受けましたが、決して不快というわけではありません。
おそらく、混雑時に一人で切り盛りしていたことも多く、無駄のない動きがそう感じさせる部分もあるのだと思います。
常連客の中には「話しかけると笑顔で応じてくれる」「人見知りなだけで優しい方」と擁護する声もあり、受け取り方には個人差がある印象です。
どちらにせよ、料理の完成度と比べると接客に関しては賛否が分かれる要素でした。
閉店の知らせと、惜しまれる声
長年愛されたレストランEATですが、2023年6月ごろに閉店したとされています。
理由はオーナーシェフの高齢化や体調面の影響とされ、店頭にも「長期休業のお知らせ」が貼り出されていたとのこと。
SNSやレビューサイトには「もう一度あの味を食べたかった」「青春の思い出がなくなって寂しい」というコメントが相次ぎました。
老舗が姿を消すのは寂しいものの、50年以上続いたこと自体がすでに奇跡。
その味や空気感は、訪れた人々の記憶の中に確かに残っています。
ドラマの影響で知った人も、口コミで知った人も、それぞれの“EAT体験”を語り継いでいるのが印象的です。
実際に行って分かった“本当の魅力”
実際に体験して感じたのは、レストランEATは単なる「美味しい洋食店」ではなく、“時代を超えて愛された場所”だということ。
料理の味わいはもちろん、空間全体に漂うノスタルジックな雰囲気、長年の積み重ねが生む安心感――どれを取っても唯一無二です。
口コミの通り、すべてが完璧というわけではありません。
でも、不思議と「また行きたい」と思わせる魅力がある。
それはおそらく、手作りの温もりと、人の記憶に残る味があるからでしょう。
レストランeatの口コミ評判は本当?実際に行って分かった味と雰囲気を紹介
「レストランeatの口コミ評判は本当?」という疑問に対する答えは――「本当」です。
味に関しては多くの人が口を揃えて絶賛し、料理への愛情と技術の高さが伝わってきました。
一方で、接客や混雑への意見も含め、完璧ではない“人間味のある店”だったことが、逆にこの店の個性でもあったと思います。
いまはもう訪れることはできませんが、EATという名前が示す通り、“食べる楽しみ”を真っすぐに伝えてくれた名店でした。
口コミのひとつひとつが、その証拠のように残っています。
この場所を知る人たちにとって、EATはただのレストランではなく、“思い出の味”そのものです。
