最近、ニュースやSNSでも「ガソリンが高くなった」「いつまで上がるの?」という声をよく見かけます。車を使う人にとって、ガソリン価格の変動は家計に直結する大問題ですよね。この記事では、最新の全国平均価格から、なぜ値上げが起きているのか、そして今後どんな動きを見せるのかまでを、わかりやすく解説していきます。
現在のガソリン価格はいくら?全国平均をチェック
まず気になるのは「今、いくらなのか」という点。
2026年1月時点での全国平均価格は次の通りです。
- レギュラーガソリン:およそ 151〜158円/L
- ハイオクガソリン:およそ 162円/L前後
- 軽油:およそ 138円/L
地域によって差があり、愛知県や三重県などは比較的安く、1リットルあたり145円前後。
一方で長野県や東北の一部地域では160円を超えるところもあります。
つまり、全国の給油所を平均すると150円台半ばが現在の相場です。
この価格は、政府による補助金制度が続いていることが大きく影響しています。もし補助金がなければ、今より10〜20円程度高くなっていてもおかしくありません。
ガソリン値上げの背景にある3つの要因
「なぜガソリンが上がるの?」という疑問に答えるには、背景を整理することが大切です。値上げの原因は単純ではなく、主に3つの要因が関係しています。
1. 原油価格の上昇
ガソリンの元になる原油は、世界市場で取引されます。
中東情勢の不安定化やOPEC(石油輸出国機構)の減産政策などがあると、原油価格は上がります。特に2025年は、ウクライナ情勢や中東の地政学リスクが重なり、一時的に原油が高騰しました。
世界的にエネルギー需要が回復傾向にあることも、値上げの一因です。新興国の経済成長が進むと石油需要が増し、価格を押し上げます。
2. 為替の影響
原油は米ドル建てで取引されているため、円安になると輸入コストが上がります。
たとえば1ドル=110円の時と、1ドル=150円の時では、同じ原油を買っても支払う円の額が約36%増える計算になります。
2025年から2026年にかけて円安傾向が続いたことで、輸入価格が高止まりし、ガソリン価格にも反映されているのです。
3. 補助金の縮小と税制の影響
政府は原油高を受けて、ガソリン価格を抑えるための補助金制度を導入しています。2024年には1リットルあたり最大30円近くの補助が行われていましたが、2025年以降は徐々に縮小されています。
また、ガソリン価格の約半分を占めるのが税金です。
「ガソリン税」や「揮発油税」に加え、いまだに“暫定税率”として約25円上乗せされている状態です。これらがそのまま販売価格に反映されており、原油価格が落ち着いても税負担の分だけ価格が高止まりする傾向にあります。
補助金がなければいくらになる?仮想シミュレーション
もし政府の補助金がなかったとしたら、現在のガソリン価格はどうなるのでしょうか。
仮に1リットルあたりの補助金が20円とすると、レギュラーガソリン158円+20円=178円/L前後が本来の実勢価格という計算になります。
実際、補助金が一時的に打ち切られた2025年秋には、全国平均で185円近くまで上昇した週もありました。
つまり、今の価格は「補助金による緩和価格」とも言える状態です。補助が完全に終了した場合、再び180円前後に戻るリスクは十分あります。
ガソリン価格の今後の見通し
専門家の見方を総合すると、2026年は「上昇と安定を繰り返す一年」になりそうです。
1〜3月は比較的落ち着いた動きが予想されています。補助金が継続される見込みで、価格は150円台を維持する可能性が高いです。
ただし、夏以降に原油価格が再び上昇した場合や円安が進んだ場合、160〜170円台まで上がるシナリオも想定されています。
資源エネルギー庁の試算によると、原油価格が1バレル=90ドルを超えると、国内ガソリン価格はリッター170円を突破する可能性があるとのこと。
一方で、2027年以降は世界的にEV(電気自動車)の普及が加速するため、ガソリン需要は徐々に減少し、価格は落ち着くと見られています。
地域ごとの価格差にも注目
ガソリン価格は全国一律ではありません。地域差の主な理由は、以下の3つです。
- 輸送コスト:離島や山間部は輸送コストが高く、価格も上がりやすい。
- 競争状況:都市部ではガソリンスタンド同士の競争が激しく、価格が抑えられやすい。
- 地方税の違い:自治体によって軽油引取税などがわずかに異なる場合もあります。
たとえば東京や大阪ではレギュラー150円前後が多いのに対し、北海道や長野では160円を超えるケースが目立ちます。
同じ県内でも郊外と都市部で5円以上の差があることも珍しくありません。
ガソリン代を少しでも節約するコツ
ガソリン値上げが続く中で、ドライバーにできることもあります。無理なくできる節約術をいくつか紹介します。
- エコドライブを意識する
急発進や急ブレーキを避け、一定のスピードで走るだけで燃費は約10%改善します。 - タイヤの空気圧をチェック
空気圧が下がると燃費が悪化します。月1回の点検が目安です。 - 不要な荷物を降ろす
車重が増えると燃費が悪化します。トランクをスッキリさせるだけでも違います。 - 安いスタンドをアプリで探す
gogo.gsなどのサイトでは、リアルタイムで価格を比較できます。1回の給油で数百円の差が出ることもあります。
今後のガソリン市場と生活への影響
今後、世界全体で脱炭素の流れが進む中、ガソリンという燃料の位置づけも変わっていきます。
一方で、完全にEVに置き換わるにはまだ時間がかかるため、ガソリン価格は当面、景気や政策の影響を強く受け続けると考えられます。
ガソリン価格が高止まりすると、物流コストや食品価格にも波及します。
つまり「ガソリンの値上げ」は単にドライバーの問題ではなく、私たちの生活全体に関わる経済課題でもあるのです。
政府としても、補助金や税制の見直しをどこまで続けるかが今後の焦点となります。
特に暫定税率の廃止議論が進めば、ガソリン価格に直接的な影響が出る可能性もあります。
ガソリン値上げはいくら?今後の推移を見据えて備えよう
ガソリン値上げの「いくらか」は時期によって変わりますが、現時点での全国平均はおよそ150〜160円/L。
補助金がなければ180円前後まで上がる可能性があり、為替や原油相場によって今後も変動が続く見通しです。
ただし、価格変動の背景を理解しておくことで、急な値上げにも冷静に対応できます。
家計に直結するガソリン代だからこそ、日々のニュースや政府発表をチェックしながら、上手にやりくりしていくことが大切です。
2026年は「安定と変化が交錯する年」になりそうです。
次のドライブや通勤の前に、近くのスタンドの価格を確認して、賢く備えていきましょう。
