ホンダの人気バイク「GB350」が、2026年モデルでついに値上げされることが発表されました。クラシカルなデザインと扱いやすいトルク感で人気を集めてきたモデルだけに、「ついに来たか」と驚いたライダーも多いでしょう。この記事では、GB350の値上げ理由、改良点、そしてユーザーの反応までを詳しく掘り下げていきます。
GB350の価格がついに改定へ
まずは、具体的な価格から見ていきましょう。2026年モデルのGB350は、税込で64万9000円〜67万1000円。スポーティ仕様の「GB350 S」は69万3000円〜71万5000円に設定されています。
2023年当時の価格(GB350が56万1000円、GB350 Sが60万5000円)と比べると、およそ8万〜11万円の値上げです。バイクの価格改定としては決して小さくありません。
ホンダは「装備や質感の向上を図った結果」としていますが、ユーザーの間では「そこまで変わった?」という声も上がっています。では、実際にどんな変更があったのでしょうか。
2026年モデルの主な変更点
新しいGB350は、見た目の印象こそ大きく変わらないものの、細かい部分でブラッシュアップされています。
- メーターの文字盤デザインを一新
- ヘッドライトの照射特性を改善
- テールランプにスモークレンズを採用
- カラーリングの刷新(新ツートーン仕様など)
これらの変更は「デザインと機能の質感を高める」目的で行われています。実際、夜間走行時の視認性やライティングの雰囲気は向上しており、所有欲をくすぐる仕上がりです。
ただ、性能そのものには大きな変更がないため、「このアップデートで10万円近く上がるのか?」という意見が出るのも無理はありません。
値上げの背景にある経済要因
ここ数年、オートバイ業界全体で価格改定が続いています。その背景には、いくつかの明確な要因があります。
1. 原材料価格の高騰
鋼材やアルミ、樹脂、半導体といった主要部品の調達コストが世界的に上昇しています。GB350はインドのホンダ・モーターサイクル&スクーター・インディア(HMSI)で生産されていますが、世界的な素材高の波は避けられません。
2. 為替と円安の影響
円安が進行しており、海外生産モデルの輸入コストも上昇しています。GB350は「H’ness CB350」として海外展開されているため、為替の影響を受けやすい構造です。
3. 物流・人件費の上昇
コロナ禍以降、輸送費や工場稼働コストが増加。これらがメーカーの価格戦略にダイレクトに反映されています。
これらのコスト増を企業努力で吸収するにも限界があり、ホンダとしても価格改定に踏み切らざるを得なかったと見られます。
「戦略価格」の見直しという側面も
2021年に登場した初代GB350は、国産400ccクラスとしては異例の“安さ”が話題でした。当時は「50万円台でこのクオリティ」と称賛され、クラシック系バイクの入門車として爆発的にヒット。
しかし、その価格設定は戦略的に抑えられていた可能性が高いと言われています。一定の市場シェアを確保した今、ホンダが“適正価格”へ戻したとも考えられます。
また、ツートーン塗装やパーツの品質アップなど、製造工程の複雑化もコスト上昇につながっているでしょう。
競合との価格差はどう変わる?
値上げにより、GB350のライバルであるロイヤルエンフィールド Classic 350やYAMAHA SR400との価格差が縮まりました。
かつてGB350はClassic 350より約8万円安く、明確な価格優位がありましたが、現在ではほぼ横並び。価格競争ではなく、デザインやフィーリング、ブランドへの共感が購入動機の中心になりつつあります。
その意味では、GB350の価格改定は「ブランドの格上げ」という側面もあるかもしれません。
中古市場にも波及する値上げの影響
興味深いのは、中古市場の動きです。ここ1〜2年で中古のGB350が新車より高く売られているケースが増えています。
理由は、新車の納期が長期化していること。生産が需要に追いつかず、特定カラーや仕様は納車まで数か月待ちという状態。結果、「すぐに乗れる中古」にプレミア価格がつくという現象が起きています。
2026年モデルの値上げが中古相場をさらに押し上げる可能性もあり、これから購入を検討している人はタイミングの見極めが重要になりそうです。
ユーザーの反応は賛否両論
SNSや掲示板を覗くと、ユーザーの声は大きく二分しています。
「これだけ円安と物価高が続いているなら仕方ない」
「装備が上がってるなら納得できる」
と理解を示す声がある一方で、
「性能は変わらないのに10万円も上がるのは痛い」
「せっかくの“手頃な国産クラシック”が遠のいた」
という不満も少なくありません。
一方で、GB350の人気自体は衰えていません。特にリターンライダーや女性ユーザーの支持が根強く、「今買っておけば資産価値も高い」という見方も出ています。
ホンダ全体に見る価格改定の流れ
GB350の値上げは、ホンダ全体のトレンドの一部でもあります。四輪でも、塗装耐久性の改善や安全装備の充実を理由に価格を上げるケースが相次いでおり、**全社的に“品質重視の価格戦略”**へ移行している印象です。
つまり、単なるコスト転嫁ではなく、「長く乗れる良質なモビリティを適正価格で提供する」方向へ舵を切っているということ。バイク市場が成熟期に入った今、こうした動きは自然な流れとも言えるでしょう。
今後のGB350はどうなる?
2026年モデル以降、GB350シリーズはどのように進化していくのでしょうか。現時点では大きな仕様変更や派生モデルの発表はありませんが、ユーザーの声や市場の反応を踏まえ、さらなる装備強化や限定モデルの登場も期待できます。
特に、カラーバリエーションの拡充や欧州仕様のフィードバックが取り入れられる可能性もあります。ホンダは近年、レトロ×最新技術の融合を進めており、GB350シリーズもその一環として継続的にアップデートされる見込みです。
GB350の値上げをどう受け止めるか
今回の値上げは、単なる価格上昇ではなく、時代の変化を象徴する出来事でもあります。
原材料高、為替変動、品質向上——そのどれもがメーカーの意図を超えた現実であり、バイクに限らず多くの製品に影響しています。
GB350は依然として国産クラシックモデルの中で“ちょうどいい存在”です。価格が上がっても、その世界観と完成度は唯一無二。
これから購入を考えている人は、「欲しい時が買い時」という昔ながらの言葉が、今ほど似合う時期もないかもしれません。
GB350 値上げ まとめ
GB350の2026年モデル値上げは、
- 世界的なコスト高と円安の影響
- 装備の質感向上
- 戦略価格からの是正
といった要因が重なった結果です。ユーザーの反応は分かれるものの、その人気は依然として健在。クラシックな魅力と現代性能の融合は他に代えがたく、むしろ価格を超えた価値を感じるライダーも少なくありません。
次のモデルチェンジでどんな進化を見せるのか。
GB350の動向から、ホンダの“モノづくりの本気度”が見えてくるはずです。
