「いつもと同じ資さんうどんを頼んだら、ちょっと値段が上がっていた……」
そんな経験をした方もいるのではないでしょうか。
そうです、地域のソウルフードとして愛されてきた資さんうどんが、2025年に価格改定を行ったのです。この値上げはいつから始まったのか、私たちが大好きなあの定番メニューはどうなっているのか、気になりますよね。
今回の記事では、公式発表をもとに、資さんうどんの価格改定について分かりやすく解説していきます。値上げの理由から、具体的なメニューへの影響、そして会社の想いまで、しっかりとお伝えしていきましょう。
値上げの時期はいつから?2段階で実施された価格改定
資さんうどんの2025年の価格改定は、実は一度きりではありませんでした。主に2つの時期に分けて、段階的に実施されています。
まず最初の動きは、2025年4月16日。この日、九州・山口地区と、関西・岡山・広島地区の店舗で、一部商品の価格改定が行われました。値上げ幅は商品によって異なりましたが、10円から100円ほどの範囲でした。
そして、より大きな変化があったのが2025年10月22日。この日から、資さんうどんの全店舗で、新たな価格改定がスタートしました。これには、近年オープンした関東地方の店舗(八千代店や両国店など)も含まれます。関東の店舗はそれ以前にも価格調整があったようですが、今回の10月改定は全国一律の措置という位置づけです。
つまり、あなたがいつも利用しているお店が、このどちらかのタイミングでメニューの価格を見直している可能性が高いということです。もし最近行ったお店で値段が変わっていたなら、それは2025年の春か秋からの新しい価格だったんですね。
なぜ値上げ?その背景にある深刻な理由
「なんで値上げしなきゃいけなかったの?」そんな疑問がわいてくるのも当然です。資さんうどんを運営する会社は、この価格改定について、主に4つの理由を挙げています。
まず1つ目は、原材料費の高騰です。うどんの麺そのものや、だしの元となる食材、トッピングの具材など、あらゆる材料の価格が上がり続けているのです。特に米や鶏卵、野菜、肉類などの値上がりが響いています。
2つ目は、人件費の上昇です。全国的に最低賃金が引き上げられており、スタッフの方々に適正な給与をお支払いするためには、どうしても人件費がかさみます。美味しいうどんを提供してくれる人の確保も、お店を続けていく上では欠かせません。
3つ目は、物流費の高騰です。資さんうどんでは、おいしさを保つため、材料を適切に管理しながら各店舗に届けています。しかし、ガソリン代や軽油代などの燃料費、運送にかかる全般的なコストが上がっているのです。
最後に、為替相場の影響もあります。輸入に頼っている材料については、円安の影響で購入価格が以前よりも高くなってしまうことがあるのです。
資さんうどんは、公式の発表の中で「これまで社内努力・調整等を通じて、商品の価格維持に努めて参りました」と述べています。つまり、これまでは会社側でコスト増をできるだけ吸収し、なんとか値上げを避けようと努力してきたけれど、もう限界にきたというのが、今回の正直なところなのです。
気になる定番メニューへの影響は?
では肝心の、私たちがいつも楽しみにしているメニューは、具体的にどうなったのでしょうか。公式の情報から読み取れる影響を、いくつかのカテゴリーに分けてご紹介します。
うどん・丼物などの主力メニュー
代表的な肉ごぼ天うどんをはじめ、各種うどんや丼物の多くが価格改定の対象となりました。値上げの幅は商品ごとに異なりますが、おおむね9円から120円の範囲内で設定されています。これらのメニューは、高騰している米、肉、卵、野菜などを幅広く使っているため、原材料コストの影響をまともに受けやすいのです。
トッピングや単品メニュー
興味深いのは、すべての商品が値上げされたわけではないということです。そばや一部のトッピング商品の中には、逆に価格を値下げしたものもありました。これは、お客様の負担が一方的に増えないように、メニュー全体のバランスを考えた結果でしょう。
また、一部商品については、提供そのものが休止されたり、内容が変更されたりしました。例えば、多くの方が好んでいた「唐揚げ」や、それに関連するセット商品が一時的に休止になりました。これは特に鶏肉の価格高騰や、安定した調達が難しくなっていることが影響していると思われます。また、福岡県を中心に販売されていた山菜ジャンボいなりは、サイズを変更した山菜いなりへとリニューアルされています。
値上げだけじゃない!新たに登場したメニューたち
価格改定と聞くとネガティブな印象を持たれるかもしれませんが、資さんうどんは単に値上げしただけではありません。新しい価値を提供するためのメニュー開発も同時に進めていました。
例えば、店内で楽しめる甘味として、きなこぼた餅 と 黒ごまぼた餅 が新たに加わりました。どちらもミニサイズが用意されているので、食後のちょっとしたデザートにぴったりです。
また、春には「ミニ資セット」という、ミニカツとじ丼とミニうどんが一緒になったセットが登場。少量ずついろいろな味を楽しみたい方や、小食の方にも好評です。秋から冬にかけては、身体が温まる 「豚汁」 の提供も始まりました。季節に合わせたメニューを取り入れることで、より通いやすいお店を目指しているのです。
長い目で見た資さんうどんの変化とこれから
今回の価格改定は、資さんうどんの長い歴史の中で見れば、成長と変化の一つのステップと言えるかもしれません。
実は資さんうどんは、過去に消費税が上がった時にも、お客様の負担を少しでも減らそうと独自の対応をしていました。店内で食事をする場合の税込み価格を据え置くために、税抜きの価格を実質的に値下げしていたのです。それほどまでにお客様のことを考えてきた会社だったからこそ、今回の値上げ決断には相当な覚悟があったと想像できます。
また、資さんうどんはすかいらーくホールディングスのグループに入り、その力を借りて関東への出店を果たしました。これは北九州発祥の味を全国のより多くの方に知ってもらう、大きな成長戦略です。しかし、新しい地域で安定した品質の料理を提供し続け、お店を発展させていくためには、持続可能な経営が絶対に必要になります。
創業から50年という節目に向かう中で、資さんうどんは「ねぎどっさり酸辣湯うどん」のようなこれまでにない期間限定メニューにも挑戦しています。これは固定のファンだけでなく、新しいお客様を呼び込むための試みでもあります。価格改定は、こうした「新しい挑戦」と「伝統の味を守る努力」の両方を支える土台作りなのかもしれません。
まとめ:資さんうどんの値上げと私たちの選択
今回の価格改定で、いつものあの味を楽しむためには、少しだけ多くのお金を支払う必要が出てきました。原材料や人件費が上がる中で、品質を落とさずにお店を続けていくための、やむを得ない選択だったと言えるでしょう。
しかし、資さんうどんは値上げをする一方で、低価格のミニサイズを導入したり、季節のメニューを追加したりと、お客様が楽しめる選択肢を増やそうと努力もしています。長年愛されてきたごぼ天うどんやぼた餅といった看板メニューを守りつつ、どうすればこれからも皆さんに愛される店でいられるかを、真剣に考えているのです。
確かに、以前よりは値段が上がってしまったのは事実です。でも、あのコシのある麺と深みのあるだし、ほっこり甘いぼた餅は、きっとこれからも変わらずに私たちを迎え入れてくれるはずです。次に資さんうどんの暖簾をくぐるときは、今回の値上げの背景にあった事情に少し思いを馳せながら、これからも続くであろう、あの変わらない美味しさを味わってみてはいかがでしょうか。
この先も地元の味として、そして時には新しい発見をもたらしてくれる店として、資さんうどんが活躍し続けることを願っています。あなたの次の一杯が、これまで以上に味わい深いものになりますように。
