こんにちは。今年もロレックスの公式定価改定のニュースが時計愛好家の間で話題になっていますね。2025年に入って発表されたサブマリーナを含むモデルの値上げについて、皆さん気になっているのではないでしょうか?「結局いくら上がったの?」「なぜまた上がるの?」という疑問に、今回は具体的な数字と背景を交えながら分かりやすくお伝えしていきます。これから購入を考えている方も、すでにお持ちの方も、市場の動向を知る上で役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
2025年の値上げは「素材」がカギ!上昇率に大きな差が
まず、2025年のロレックス定価改定の最大の特徴は、モデルごとではなく「使用されている素材」によって値上げ率が大きく異なっている点です。これは単に全品一括で値上げしたわけではなく、素材コストの変動を反映した非常に戦略的な価格設定と言えます。
具体的な上昇率の傾向を整理すると、以下のようなカテゴリー分けができます。
- ステンレススチール製モデル:ごく小幅な値上げ(例:アメリカ市場で約1%)。最もスタンダードなサブマリーナはこのカテゴリーに入ります。
- ツートーン(ロレックス独自のステンとゴールドの組み合わせ「ロレゾール」)モデル:中程度の値上げ(約5%〜9%)。
- フルゴールドやフルプラチナなどの貴金属モデル:非常に大幅な値上げ(最大で約19%にも達するモデルも)。
この違いは、近年の世界的な「金」をはじめとする貴金属価格の高騰が直接的な原因です。例えば、金無垢のデイデイトには約120グラム(4トロイオンス)もの純金が使われており、素材そのものの価値が時計のコストに直結しています。ロレックスは自社で製錬所を持つなど素材調達に強みを持っていますが、市場全体の価格上昇の影響を完全には受け流せないのです。
また、注意したいのが、2025年の値上げは1月に一度きりではなかったということ。アメリカでは同年5月にほぼ全モデルに対し、約3%の追加値上げが実施されました。これは国際貿易における関税問題など、複雑な経済環境が影響していると考えられます。
気になる新価格をチェック!サブマリーナはいくらになった?
それでは、具体的に私たちに身近な日本円での公式定価が、主要なサブマリーナモデルでどのように変化したのかを見ていきましょう。価格は全て税込みの公式定価です。
ロレックス サブマリーナ デイト 126610LN(ステンレススチール)
これは黒の文字盤と黒の回転ベゼルが永遠の定番モデルです。2024年の定価は1,481,700円でしたが、2025年の新定価は 1,570,800円 となりました。値上げ額は89,100円、率にすると 約6.0% の上昇です。
サブマリーナ ノンデイト 124060(ステンレススチール)
日付表示のない、よりシンプルなモデルです。2024年定価1,318,900円から、2025年は 1,400,300円 に。値上げ額81,400円、上昇率は 約6.2% となります。
サブマリーナ デイト 126618LB(イエローゴールド)
通称「ブルーサブ」の金無垢バージョンです。ステンレスモデルとの差が如実に表れる部分で、2024年定価5,837,700円から、2025年は 6,564,800円 へと跳ね上がりました。値上げ額は実に 727,100円、上昇率は 約12.4% という大幅な改定です。
このように、日常的に使いやすいステンレスモデルでも6%前後の値上げがある一方、ゴールドモデルでは値上げ額が70万円を超えるなど、素材による差が非常に大きいことがお分かりいただけると思います。
なぜ上がり続ける?値上げの背景にある4つの真実
ロレックスの値上げが毎年のように話題になりますが、その背景は単に「人気があるから」だけではありません。次の4つの要因が複雑に絡み合っているのです。
1. 避けられない素材コストの高騰
先ほどからお伝えしているように、金やプラチナの国際市場価格はここ数年で大きく上昇を続けています。特に金は世界的な経済の不安定さから「安全資産」として買われる傾向も強く、高値が続いています。ロレックスは自社で品質を管理した素材を使用するため、この世界的な流れの影響を直接的に受けてしまうのです。
2. 世界の政治と経済が直接影響する関税問題
2025年、アメリカとスイスの間で関税問題が表面化しました。アメリカがスイス製品に最大39%もの高関税を課す可能性を示したことで、スイス時計業界は大きな衝撃を受けました。これに対応するために、ロレックスはアメリカ市場で5月に追加の値上げに踏み切ったと見られています。このように、時計の価格はブランドの意思だけでなく、国際情勢にも左右される時代になっているのです。
3. 変わらない「供給」と「需要」の大きなギャップ
どれだけ値上げがあっても、ロレックス、特にサブマリーナのようなステンレス製スポーツモデルが正規店で簡単に買えない状況は変わっていません。ロレックスの年間生産量は約125万本と高級時計ブランドでは突出していますが、世界的な需要にはまだ追いついていないのです。この「構造的な希少性」が、価格の強固な土台を形成しています。
4. ブランドが守りたい「長期的な価値」
ロレックスは短期的な利益よりも、10年、20年先のブランド価値を何よりも重視しています。急激に生産量を増やしたり、乱暴な価格操作をしたりすれば、長年かけて築いた信頼はあっという間に崩れてしまいます。そのため、必要なコスト上昇はしっかり価格に反映させつつ、新しい工場の建設(2029年稼働予定)など将来への投資を惜しまない。今回の値上げも、そうした「持続可能なブランド運営」の一環として捉えることができるでしょう。
値上げは中古市場にも影響!市場はどう動いたか?
ここで気になるのが、公式定価の値上げがプレオウンズ(中古)市場に与える影響です。実は、2025年の公式値上げは、少し調整局面が続いていた中古市場に良い影響を与えています。
2025年第3四半期の調査では、中古時計市場の価格指数が3年ぶりにプラスに転じ、その中心を支えたのがロレックスとパテックフィリップでした。多くのロレックスモデルの中古価格は、なんと公式定価を平均で 15%以上 も上回る水準で取引されています。つまり、定価が上がることが、中古市場における「価値の基準値」そのものを押し上げる効果をもたらしているのです。
また、経済的な不確実性が高まる中で、ロレックス、特に金無垢モデルは「身に着けられる実物資産」として見直される動きもあります。時計としての魅力に加え、素材そのものの価値(金地金としての価値)も内包していることが、投資対象としての魅力を高めている側面があります。
これから買う人へ:2026年の展望と賢い購入の考え方
では、これからサブマリーナの購入を考えている方は、どう動くべきなのでしょうか?
まず、業界の大方の見方として、ロレックスは2026年1月1日にも価格改定を行う可能性が非常に高いと予想されています。特に金やプラチナを使用したモデルは、素材相場の影響をもろに受けるため、2025年同様に大きな値上げが行われるかもしれません。人気のステンレス製スポーツモデルも、需要の高さを背景に引き続き値上げされる公算が大きいでしょう。
このような状況で、最も多い質問が「今買うべきか、もう少し待つべきか」ということです。
これに対する一つの答えは、「もしあなたが欲しいモデルを、今の自分の予算で正規購入できるチャンスがあるなら、それは逃さないほうが得策かもしれない」ということです。なぜなら、公式価格は今後も上がり続ける可能性が高く、待っても大きなメリットは少ないからです。もちろん、中古市場では価格変動がありますので、そちらを探す場合はタイミングを見極める目が必要です。
最も大切な視点は、ロレックス、特にサブマリーナのようなアイコニックなモデルを、単なる「消費財」ではなく、長い目で見た時に価値を維持し、時には向上させる可能性のある「資産」の一つとして捉えることです。過去の長い歴史を見ても、適切に使われ、保存された良品は、その価値を認められ続けてきました。
まとめ:ロレックス2025年値上げが示すこれからの時計選び
いかがでしたか?今回は ロレックス2025年サブマリーナ値上げ について、新価格の具体例やその背景を詳しく解説してきました。
今回の値上げは、世界的な経済の流れや素材相場という避けがたい現実への対応であると同時に、ロレックスというブランドが「長期的な価値」を何よりも大切にしている姿勢の表れでもあります。価格が上がることは購入者にとって負担ですが、それが希少性や資産性への認識と結びつくことで、所有する時計への愛着や誇りもまた、別の形で深まっていくのかもしれません。
これから時計を選ぶ際には、一瞬の流行ではなく、10年後、20年後も自分にとって意味のある一枚とは何か、という視点で考えてみてください。ロレックスの値上げは、時計を持つことの本質的な価値について、改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか。
