離乳食が進んでくると、お肉やお魚のバリエーションを増やしてあげたくなりますよね。なかでも「鮭」は、スーパーで一年中手に入りやすく、大人のおかずからの取り分けもしやすい身近な食材です。
でも、いざ買おうとすると「銀鮭、秋鮭、紅鮭……どれがいいの?」「刺身用なら安心?」「塩抜きすれば塩鮭でも大丈夫?」と、選び方に迷ってしまうママ・パパも多いのではないでしょうか。
実は、鮭は「白身魚」の仲間でありながら、タイやヒラメに比べると少しだけ注意が必要な食材なんです。今回は、赤ちゃんに安心して鮭を食べさせてあげるための選び方や、下処理のポイント、保存のコツまで詳しくお伝えします。
離乳食の鮭はいつから?白身魚なのに中期の理由
魚の分類上、鮭は「白身魚」に属します。身が赤いのは、エサに含まれるアスタキサンチンという色素によるもので、身の質自体は白身なんです。
しかし、離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から食べられるタイやカレイに比べると、鮭は脂質がやや多め。赤ちゃんの未熟な消化機能には少し負担がかかるため、一般的には**離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)**からスタートするのが目安とされています。
まずはタラやヒラメなどの脂肪が少ない白身魚にしっかり慣れてから、鮭にチャレンジしてみましょう。
また、鮭はアレルギーを引き起こす可能性がある「特定原材料に準ずるもの」に含まれています。初めて与えるときは、平日の午前中など、何かあったときにすぐ病院へ行けるタイミングで、小さじ1杯からスタートするのが鉄則ですよ。
失敗しない離乳食の鮭の選び方!チェックすべき3つのポイント
スーパーの魚売り場には、切り身や柵などたくさんの鮭が並んでいます。赤ちゃんのために選ぶなら、以下の3つのポイントを意識してみてください。
1. 「生鮭」であること(塩鮭はNG)
一番大切なのは、**食塩が使われていない「生鮭」**を選ぶことです。
パッケージに「甘口」「中辛」「定塩」と書かれているものはすべて塩鮭です。これらは保存性を高めるためにかなり多くの塩分が含まれています。「お湯で茹でて塩抜きすれば大丈夫」と思われがちですが、身の奥まで染み込んだ塩分を完全に取り除くのは難しく、赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまいます。
必ず「生鮭」や「加熱用(食塩不使用)」と記載されたものを選びましょう。
2. 「秋鮭(白サケ)」がベスト
鮭にはいくつか種類がありますが、離乳食に最も向いているのは**「秋鮭」**です。
- 秋鮭: 日本の沿岸で獲れる天然の鮭。産卵前で脂が落ちているため、身がさっぱりしていて消化に優しいのが特徴です。
- 銀鮭・紅鮭: 秋鮭に比べると脂質が多く、旨味も強いですが、離乳食初期〜中期には少し重いかもしれません。
- アトランティックサーモン: 非常に脂が乗っています。後期以降、少量から取り入れるのが安心です。
3. 「刺身用の柵」は究極の時短アイテム
「骨取りが不安」「皮を剥ぐのが面倒」という方におすすめなのが、**刺身用の生鮭(柵)**です。
お刺身として売られているものは、あらかじめ骨と皮が完璧に取り除かれています。これをそのままお鍋で茹でるだけでOK。骨を見落とすリスクがほぼゼロになるので、忙しい離乳食作りには欠かせない裏技です。
ただし、お刺身用であっても、赤ちゃんに「生」で与えるのは厳禁です。必ず中心部までしっかり加熱してくださいね。
鮭の下処理と調理をスムーズにするコツ
鮭の選び方がわかったら、次は下処理です。鮭には独特の魚臭さ(生臭み)があり、これが原因で魚嫌いになってしまう子もいます。ひと手間で、ぐっと食べやすくなりますよ。
臭み取りの「霜降り」
切り身を使う場合は、沸騰したお湯をさっと回しかける「霜降り」が効果的です。表面の汚れや臭みの元となるドリップが落ち、仕上がりが綺麗になります。
徹底的な骨チェック
鮭の骨は太くて硬いものだけでなく、細くて鋭い「浮き骨」が隠れていることがあります。
加熱したあと、手で細かくほぐしながら、指先の感覚で骨がないか入念に確認しましょう。目視だけでは見落としがちなので、指で「潰すように」触るのがコツです。
パサつきを抑える工夫
鮭は加熱すると身が締まり、パサつきやすい食材です。赤ちゃんが飲み込みにくそうにしている場合は、以下の方法を試してみてください。
- 片栗粉でとろみをつける。
- お粥やホワイトソースに混ぜる。
- 茹で汁を少量加えてしっとりさせる。
パサつきを抑えるために調理器具を活用するのも手です。ブラウン ハンドブレンダーなどを使ってペースト状にすると、中期初期の赤ちゃんでも舌触りよく食べられます。
冷凍保存(フリージング)で賢くストック
鮭は傷みが早い食材なので、買ってきたらすぐに加熱して冷凍保存するのがおすすめです。
- 茹でる: 沸騰したお湯で中まで火を通します。
- ほぐす: 皮と骨、血合い(黒っぽい部分)を取り除き、月齢に合わせた大きさにほぐします。
- 小分けにする: 1食分ずつラップに包むか、製氷皿のような容器に入れて凍らせます。
冷凍した鮭は、1週間〜2週間を目安に使い切りましょう。使うときは必ず再加熱して、アツアツの状態で与えてくださいね。
ストックがあると、野菜スープに足したり、うどんの具にしたりと、タンパク源としてサッと使えて本当に便利です。保存容器にはリッチェル わけわけフリージングのような、取り出しやすい専用トレイがあるとストレスがありません。
鮭フレークや缶詰は使ってもいい?
市販の鮭フレークは、大人にとっては便利ですが、離乳食にはあまり向きません。
市販品の多くは塩分が非常に高く、添加物や着色料が含まれていることも多いからです。使うのであれば、完了期(1歳〜1歳半)以降に、熱湯をかけて塩抜きをしたものを少量から、が基本です。
もし缶詰を使うなら、「食塩不使用」の鮭の水煮缶を選びましょう。中骨まで柔らかくなっているタイプもありますが、念のため骨は取り除いてからあげると安心です。
離乳食の鮭の選び方をマスターして、美味しく進めよう
鮭は、健やかな成長に欠かせない良質なタンパク質やビタミンD、そして脳の発達をサポートするDHAが豊富に含まれている素晴らしい食材です。
最後におさらいしましょう。
- 時期は離乳食中期から。
- **「生鮭」の「秋鮭」**を選ぶのが基本。
- 面倒なときは**「刺身用の柵」**を活用する。
- 骨と皮は指先で触って徹底的に取り除く。
このポイントさえ押さえておけば、鮭の選び方で迷うことはもうありません。
最初はプレーンな味から。慣れてきたら、ジャガイモと和えておやきにしたり、豆乳煮にしたりと、アレンジの幅は無限大です。色鮮やかな鮭のメニューは、赤ちゃんの食卓をパッと明るくしてくれます。
毎日の離乳食作りは大変ですが、便利なアイテムも使いながら、親子で楽しく新しい味にチャレンジしていってくださいね。
「他にもこの食材はどう選べばいいの?」と気になったときは、まずは基本の「生・新鮮・骨なし」をキーワードに探してみると、失敗が少なくなりますよ。
離乳食の鮭の選び方をしっかり覚えて、今日からさっそく美味しい鮭メニューを取り入れてみませんか?

