マッカラン トリプルカスク が終売?ウイスキーファンをざわつかせる噂
近ごろ、「マッカラン トリプルカスク が終売したらしい」という声をSNSやウイスキー愛好家の間でよく耳にします。
あの芳醇な香りと滑らかな味わいで人気を博していたシリーズが本当に姿を消すのか――。
この記事では、「マッカラン トリプルカスク 終売」の真相を徹底的に掘り下げていきます。
そもそも「トリプルカスク」とは?シリーズの特徴をおさらい
マッカランの「トリプルカスク(Triple Cask Matured)」は、3種類の樽で熟成させた原酒をブレンドしたシリーズです。
ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、そしてアメリカンバーボン樽。この3つの熟成樽が織りなす複層的な香味が特徴で、従来の「シェリーオーク」や「ダブルカスク」とは一線を画すスタイルでした。
このシリーズはもともと「ファインオーク(Fine Oak)」という名称で2004年から展開されていましたが、2018年のブランド再編で「トリプルカスク」にリニューアル。
12年・15年・18年など複数の年数表記で展開され、軽やかさと複雑さを兼ね備えた味わいで多くのファンを魅了してきました。
海外で「販売終了(discontinued)」の表示が続出
噂の発端は海外市場からでした。
複数の海外通販サイトやウイスキーメディアで「The Macallan Triple Cask Matured 12 Years – Discontinued(販売終了)」という表記が確認されています。
特にヨーロッパのウイスキーショップやコレクターズサイトでは、「在庫限り」「再入荷なし」といった注意書きが並び、終売ムードが広がっています。
さらに、海外のウイスキー専門誌『The Whisky Wash』も「マッカラン トリプルカスク は既に廃止され、コアレンジから外れた」と明記。
こうした記述から、少なくとも海外では生産終了または出荷終了の段階に入っている可能性が高いとみられます。
日本国内ではまだ在庫が流通中?
一方で、日本の市場では一部店舗やオンラインショップで「マッカラン トリプルカスク 12年」がまだ販売されています。
Amazonや酒販店の在庫を確認すると「メーカー生産終了」の明記はなく、「並行輸入品」「在庫限り」といった表記にとどまっています。
つまり、公式発表としての「終売」は出ていないものの、供給量が急激に減少している状態といえるでしょう。
これまでマッカランは世界的な需要増加によって生産配分を調整しており、日本市場では突然の欠品やリニューアルが珍しくありません。
「販売終了ではなく、供給縮小」というケースもあり得ますが、現状の在庫減少を見る限り、実質的な終売段階にあるとみる専門家も多いようです。
終売の背景にある“ブランド再編”と“高級化戦略”
なぜマッカランは人気の「トリプルカスク」を終了させたのでしょうか。
考えられる理由はいくつかあります。
まず、ブランド全体の再構築です。
マッカランは近年、「シェリーオーク」「ダブルカスク」「ハーモニーコレクション」など、シリーズ構成を整理しながら、より高価格帯・限定路線にシフトしています。
ラグジュアリーブランドとしての地位を固めるため、定番レンジの整理を行ったと考えられます。
また、トリプルカスク の製造工程にもコスト面での課題がありました。
3種類の樽を個別に熟成・ブレンドする工程は非常に手間がかかり、原材料コストの上昇が続く中で採算性の低下が懸念されていました。
バーボン樽やシェリー樽の確保が難しくなっていることも、ブランド再編の要因の一つでしょう。
さらに、味わいの方向性として「マッカラン=シェリー樽熟成」というブランドイメージを強化する狙いもあったといわれます。
トリプルカスク はバーボン樽由来の軽やかなバニラ香が特徴でしたが、クラシックな「濃厚シェリースタイル」を好む層からは賛否が分かれていたことも事実です。
終売による市場への影響と価格高騰
「終売」報道が出ると同時に、世界中でマッカラン トリプルカスク の価格は上昇傾向にあります。
特に12年ものはかつて1万円前後だった価格が、並行輸入品では1万5千円を超えるケースも。
15年・18年はさらに希少化が進み、オークション市場では定価の倍近い値で取引される例も見られます。
この動きは、ウイスキー市場全体の“プレミア化”とも連動しています。
人気蒸留所の定番モデルが終売になると、コレクター需要や投資目的の購入が一気に加速する傾向があるのです。
「トリプルカスク の終売=今後手に入りにくくなる」という心理が働き、需要が集中していると考えられます。
再販・復刻の可能性はあるのか?
現時点で、マッカラン公式サイトやニュースリリースに「トリプルカスク 再販」や「新バージョン発売」の情報は見当たりません。
むしろ、コアレンジとしては「シェリーオーク」と「ダブルカスク」が主軸となっており、トリプルカスク は完全にラインナップから外されています。
ただし、ウイスキー業界では“復刻リリース”の前例もあります。
マッカラン自身も過去に「ファインオーク」から「トリプルカスク」へとリニューアルした経緯があるため、将来的に新たなネーミング・仕様で再登場する可能性はゼロではありません。
また、限定版や蒸留所限定ボトルとして復活するケースもあり得ます。
とはいえ、再販の見込みは現時点で極めて薄いのが実情です。
もし再びトリプルカスク に出会えるとしたら、それはコレクターズエディションや記念リリースの形になるかもしれません。
今手に入れるなら“今”が最後のチャンスかも
ウイスキーファンにとって、終売のニュースは寂しいものです。
ですが、逆に言えば「最後に手に入るチャンス」が今なのかもしれません。
在庫が残っている店舗や通販サイトもまだ存在するため、気になっている方は早めにチェックしておくのが得策です。
購入時には、並行輸入品やリユース市場に注意しましょう。
ラベルやボトル仕様が異なる場合もあり、特に旧デザインのものはコレクター価格がついている場合があります。
正規輸入品かどうかを見分けるためには、裏ラベルの輸入業者表記(マッカラン正規代理店:サントリー)を確認するのが確実です。
まとめ:マッカラン トリプルカスク 終売は事実上の幕引きへ
現状を総合すると、「マッカラン トリプルカスク」は公式の明言こそないものの、世界的に見て事実上の終売状態です。
ブランド再編、高級化戦略、原料コストの高騰――そのすべてがこの結論につながっています。
マッカランの中でも異彩を放ったトリプルカスク。
その軽やかで華やかな香りは、他シリーズでは代替しきれない魅力がありました。
今後は「ダブルカスク」や「シェリーオーク」が主流となるでしょうが、トリプルカスク を愛したファンにとって、その味わいは記憶の中で輝き続けるはずです。
#マッカラン #トリプルカスク #終売 #ウイスキー #マッカラン12年

コメント