「最近、業務スーパーでグラスフェッドバターが見つからない」という声をよく耳にします。以前はニュージーランド産の大容量バターが安く手に入ったのに、今では棚から消えてしまったという人も多いでしょう。本当に終売してしまったのか、それとも一時的な品切れなのか。今回は、その真相や背景、さらに代わりに選べるおすすめのバターまでを詳しく解説します。
業務スーパーで人気だったグラスフェッドバターとは?
まず、「グラスフェッドバター」とは、牧草を主な餌として育てられた乳牛の生乳から作られたバターのこと。一般的な穀物飼育の牛と比べ、ビタミンAやE、オメガ3脂肪酸が豊富で、健康志向の方やバターコーヒー愛用者に特に人気があります。
業務スーパーで扱われていた代表的な商品は、ニュージーランド産の「Westgold(ウエストゴールド)」バター。有塩・無塩の2種類があり、454gの大容量でコスパ抜群と評判でした。生乳と食塩だけのシンプルな原材料、牧草飼育のナチュラルな風味が支持されていた理由です。
「業務スーパーで見つからない」その現状
SNSやブログでは、「近所の業務スーパーにもう置いていない」「以前あった棚が別のバターになっていた」といった声が増えています。
また、以前は400円台で買えたのに、最近では600円近くまで値上がりしているとの報告もあり、「終売ではなくても実質的に買いづらくなった」と感じる人も多いようです。
ただし、公式サイトや業務スーパー本部から「終売」と明言された情報は確認できません。多くの店舗では「在庫が不安定」「入荷時期が未定」という案内がされており、完全な販売終了ではなく“品薄状態”と考えるのが妥当でしょう。
終売と思われる理由と背景
では、なぜ「終売では?」という噂が立つのでしょうか。そこにはいくつかの背景があります。
1. 輸入コストと為替の影響
グラスフェッドバターの主な輸入元はニュージーランド。円安や物流費高騰の影響で、仕入れコストが上昇しています。これまでの価格では採算が取れず、販売数量を減らさざるを得ない店舗もあるようです。
2. 国際的な乳製品の供給不安
世界的に乳製品の需要が高まり、原材料である生乳の確保が難しくなっています。特に牧草飼育の牛乳は生産量が限られており、輸出制限や出荷調整の影響を受けやすい点も要因の一つです。
3. 販売戦略の見直し
業務スーパーは「大容量・低価格」が基本方針。その中で、価格上昇傾向にある高級志向のグラスフェッドバターは、同社の販売戦略とややズレがあるとも考えられます。冷蔵商品で賞味期限も短いため、在庫リスクを避ける動きも見られます。
4. 消費者ニーズの変化
健康志向の高まりで一時期ブームとなったグラスフェッドバターですが、物価高の影響で「もう少し安いバターでも十分」という人も増えています。結果的に需要が一時的に落ち着き、棚から姿を消した可能性もあります。
実際の販売状況と今後の見通し
一部の業務スーパー店舗では、依然としてグラスフェッドバターを販売しているケースもあります。ただし、地域や入荷タイミングによって在庫にばらつきがあり、「見つかるときと見つからないときがある」状態です。
今後も輸入事情や為替次第で供給が左右されるため、安定供給までは時間がかかる可能性があります。再び入荷することも考えられますが、価格は以前のように安くはならないかもしれません。
業務スーパーで見つからないときの代替案
もしグラスフェッドバターが見つからない場合、次のような代替品を検討するのがおすすめです。
1. 他ブランドのグラスフェッドバター
・Kerrygold(ケリーゴールド):アイルランド産の有名ブランド。豊かな風味とクリーミーな舌触りが特徴で、Amazonや輸入食品店で入手可能です。
・President(プレジデント)無塩バター:フランス産で、乳脂肪分が高く料理やお菓子作りにも向いています。完全なグラスフェッドではありませんが、風味は濃厚です。
2. 国産メーカーの高品質バター
北海道産の「よつ葉バター」や「カルピスバター」など、国内ブランドも安定した品質で人気。価格はやや高めですが、流通が安定しており、スーパーでも手に入りやすいのが強みです。
3. コスパ重視で通常のバターを選ぶ
「味や栄養価よりコスパを優先したい」という場合、一般的な有塩・無塩バターでも十分。料理やトースト用としては遜色なく使えます。用途によって使い分けるのも賢い選択です。
保存と使い方のコツ
大容量バターは、保存方法を工夫すれば長くおいしさを保てます。
・使いやすくカットして冷凍:10〜20gずつに分けてラップに包み、冷凍庫で保存。使う分だけ取り出せば無駄がありません。
・冷蔵保存の場合は密封を徹底:開封後は空気に触れないよう、密閉容器やチャック付き袋に入れて保存。酸化やにおい移りを防げます。
・常温保存は避ける:バターは熱に弱く、室温が高いと劣化が早まります。夏場は特に冷蔵庫保存を徹底しましょう。
バターコーヒーや料理にも活用できる
グラスフェッドバターは、健康意識の高い人たちの間で「バターコーヒー」にもよく使われています。コーヒーに加えることで、満足感を高めたり、朝食代わりにする人もいます。
また、風味が豊かなので、パンケーキ、クッキー、ポトフ、パスタなど、あらゆる料理の仕上げにも最適。無塩タイプならお菓子作り、塩入りなら料理向きです。
まとめ:業務スーパーのグラスフェッドバターは「一時的な品薄」の可能性が高い
現時点では、「業務スーパーのグラスフェッドバターが完全に終売になった」という確定的な情報はありません。
しかし、価格高騰や輸入不安、販売戦略の見直しによって、店舗ごとに入荷が途絶えている可能性があります。再入荷する店舗もあるため、定期的にチェックしてみる価値はあるでしょう。
もし見つからない場合は、輸入食品店や通販サイトで同等のグラスフェッドバターを探すか、国内メーカーの高品質バターを代替品として使うのがおすすめです。
今後も食のトレンドや為替状況によって供給が変わることがあるため、「今あるときに買っておく」ことも一つの賢い選択かもしれません。
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