「最近、カゴメグリーンズを見かけなくなったけど、終売って本当?」
そんな声がSNSや口コミで相次いでいます。
野菜と果実をバランスよく組み合わせたスムージーとして人気を集めていた「カゴメグリーンズ」。手軽に栄養が摂れると評判だっただけに、販売終了の知らせに驚いた人も多いはずです。
ここでは、カゴメグリーンズがなぜ終売となったのか、その背景や再販の可能性について、わかりやすく整理していきます。
カゴメグリーンズとは?“飲む”と“食べる”の中間を狙った新感覚スムージー
カゴメグリーンズは、カゴメ株式会社が展開していたプレミアムスムージーシリーズです。
「野菜と果実のクラフトスムージー」というコンセプトのもと、一般的なジュースよりも濃厚で、素材の食感や味わいをしっかり感じられる仕上がりが特徴でした。
ラインナップは、飲むタイプだけでなく、スプーンで食べる「食べるスムージー」も展開。
「瀬戸内レモンとトマト」「ベリー&ビーツ」「マンゴー&パッションフルーツ」など、彩り豊かで“映える”ビジュアルも人気でした。
さらに阪急うめだ本店など一部百貨店では、「KAGOME GREENS Catch the Rainbow」というブランドショップを展開。
ギフト用ボックスや期間限定フレーバーを販売し、健康志向層やプレゼント需要にも応えていました。
カゴメグリーンズが終売と発表された経緯
終売が明らかになったのは、2023年前後。
カゴメ公式X(旧Twitter)のアカウントで「カゴメGREENSが終売となります。長らくのご愛顧ありがとうございました」との投稿があり、ファンの間で話題になりました。
公式サイトの製造終了一覧には詳細な説明が掲載されていませんが、SNSの公式発表から「ブランド全体としての終売」が事実であることが確認されています。
つまり、カゴメグリーンズシリーズは一部店舗での販売終了ではなく、製造そのものが終了していると考えられます。
終売の理由を考察:なぜ人気スムージーが姿を消したのか
カゴメ側から具体的な理由は明言されていませんが、終売に至った背景にはいくつかの要因が考えられます。
1. 高コスト構造とプレミアム価格帯
カゴメグリーンズは、野菜や果実の比率が高く、保存料や香料を抑えた“クラフト志向”の商品でした。
素材へのこだわりが品質を高める一方で、原料価格の高騰や輸送コストの増加が重くのしかかった可能性があります。
また、通常のスムージーよりも価格が高めに設定されており、スーパーやコンビニの定番商品としてはリピートしにくい価格帯だった点も指摘されています。
2. 販売チャネルの限定性
カゴメグリーンズシリーズは、百貨店や専門店など限られた場所での展開が多く、一般流通ではあまり見かけない存在でした。
「どこで買えるのか分からない」「いつも置いてない」といった声もあり、流通の限定性がブランド拡大の壁となった可能性があります。
3. スムージー市場の競争激化
健康志向の高まりとともに、スムージー市場は他社ブランドも多数参入。
コンビニPB商品や安価な冷凍スムージーなど、手軽に楽しめる代替品が増え、プレミアム路線のカゴメグリーンズはやや niche(ニッチ)な立ち位置に追い込まれたとも考えられます。
4. ブランド再編と戦略転換
カゴメは「カゴメ 野菜生活100 Smoothieシリーズ」「ラブレ」「野菜一日これ一本」など定番ブランドを多く抱えています。
この中でカゴメグリーンズは、プレミアム層向けのサブブランドとして展開していましたが、売上規模・継続コストの観点からブランド整理が行われた可能性があります。
企業としても、限られたリソースをコアブランドに集中する戦略を取ったとみるのが自然です。
終売後の在庫・流通状況
公式発表後、スーパーや百貨店から徐々に姿を消したカゴメグリーンズですが、一部では在庫が流通しているケースもありました。
オンラインショップや百貨店の催事では、2024年春ごろまで「瀬戸内レモンとトマト」「ベリー&ビーツ」などが限定販売されていたとの情報もあります。
しかし現在は、製造終了から時間が経過しており、正規ルートでの購入は難しい状況です。
一部の通販サイトやフリマアプリなどで在庫品が出回っていますが、保存状態や賞味期限には注意が必要です。
カゴメグリーンズの代替商品・類似スムージー
カゴメグリーンズがなくなっても、「野菜+果実」を楽しめるスムージーは他にも多く存在します。
ここでは、代わりに試してみたい人気商品をいくつか紹介します。
- カゴメ 野菜生活100 Smoothieシリーズ
グリーンズよりも手軽で、スーパー・コンビニで入手しやすい。
ケールやグリーンミックス、ベリー、マンゴーなど種類が豊富です。 - 伊藤園 ビタミン野菜
飲みやすさと栄養バランスの良さが特徴。手軽な価格で日常使いに最適です。 - 伊藤園 1日分の野菜
同社の人気定番商品で、栄養バランスを整えたい人におすすめ。 - スジャータ やさいのスムージーシリーズ
素材感を重視した味わいで、カゴメグリーンズに近い飲み応えがあると評判。
こうした商品は「野菜生活グリーンスムージー」などで検索すると見つけやすく、カゴメグリーンズの代わりとして楽しむ人も増えています。
再販の可能性はあるのか?
現時点で、カゴメ公式から「グリーンズブランド再開」や「リニューアル発売」に関する発表はありません。
ただし、カゴメはこれまでも消費者ニーズに合わせて新ブランドを展開しており、将来的に“進化版グリーンズ”のようなコンセプト商品が登場する可能性はあります。
実際、2024年には「Catch the Rainbow」ブランドのスムージーが期間限定で販売された事例もあり、同社が健康志向・クラフト系飲料を完全にやめたわけではないことが分かります。
つまり、「グリーンズ」という名前ではなくても、そのDNAを引き継ぐ新商品が登場する可能性は十分あるということです。
カゴメグリーンズ終売に寄せて:ファンが感じた惜別の声
SNSでは、「グリーンズ大好きだったのに」「贈り物にちょうどよかったのに残念」という声が相次ぎました。
特に「食べるスムージー」は、他にない食感と満足感でリピーターが多かっただけに、終売を惜しむ投稿が今も残っています。
健康志向や美容意識が高まる中で、“おいしく続けられる野菜習慣”として愛されたブランド。
それだけに、突然の終売は「もったいない」という感情を呼び起こしたのかもしれません。
カゴメグリーンズ終売の真相と今後への期待
カゴメグリーンズが終売になった背景には、
- 原材料コストの上昇
- 販売チャネルの限定性
- ブランド戦略の見直し
といった複合的な理由があると考えられます。
ただし、カゴメが健康・野菜系飲料のリーディングカンパニーであることに変わりはなく、その理念はカゴメ 野菜生活100 Smoothieシリーズ以降の新商品にも確実に受け継がれています。
「グリーンズがなくなって残念」という声は多いものの、野菜と果実を楽しむ文化は今も続いています。
もしかすると、数年後には新しい形で「GREENS」の系譜を受け継ぐスムージーが登場するかもしれません。
いつかまた、あの鮮やかなボトルが店頭に並ぶ日を期待して――。

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