はじめに：突然の「キューピー離乳食終売」に驚いた方へ
「キューピー離乳食が終売って本当？」——このニュースを聞いて驚いた方、多いのではないでしょうか。
長年にわたり、多くの家庭で頼りにされてきたキューピー離乳食。外出時や忙しい日の心強い味方として、冷蔵庫や防災用ストックに常備していたという声も多く聞かれます。
そんな“育児の定番ブランド”が、なぜ販売終了を決めたのか。この記事では、終売の正式発表内容から背景、そして代わりに選べるおすすめ商品までをわかりやすくまとめていきます。
キューピー離乳食は本当に終売？公式発表の内容を確認
まず結論から言うと、「はい、事実です」。
キユーピー株式会社は2025年6月12日付で、ベビーフード・幼児食など“育児食事業”の生産・販売を終了すると正式に発表しました。
2026年8月末までに全72品目の生産を終了し、在庫がなくなり次第、順次店頭やオンラインでの販売も終わります。
対象は瓶詰やカップ、レトルトパウチ、デザート、やさいとなかよしシリーズなど、多くの人気ライン。
発売開始からおよそ65年、まさに“育児食の草分け的存在”だったブランドが幕を下ろす形となりました。
終売の理由①：少子化による販売数量の減少
最も大きな要因のひとつは、少子化による市場の縮小です。
キューピーによれば、「販売数量の低迷」が続いていたとのこと。育児食の需要自体が減ったというより、子どもの数が減ることで市場全体の規模が小さくなったことが影響しています。
また、最近は「手作り派」や「冷凍ストック派」の家庭も増えています。SNSやレシピ動画を通じて手軽に離乳食を作れる環境が整い、既製品への依存度が下がったことも一因といえるでしょう。
終売の理由②：原材料・エネルギーコストの高騰
次に挙げられるのが、原材料やエネルギー価格の高騰です。
ベビーフードは安全性が何より重要で、厳格な品質基準を満たすための設備・殺菌処理・衛生管理が欠かせません。その分コストも高く、瓶やレトルトパウチといった多様な容器を使い分ける製造体制には膨大なエネルギーが必要です。
キューピーは長年、価格を抑えつつ品質を守る努力を続けてきましたが、これ以上は採算を保てないと判断したようです。
終売の理由③：競争の激化とライフスタイルの変化
ベビーフード市場では、和光堂（アサヒグループ食品）やピジョンなど、他メーカーが次々と新商品を投入しています。糖質オフ、アレルゲン対応、有機素材など、時代に合わせた付加価値を打ち出す製品が増え、競争は激化しています。
さらに、共働き世帯の増加で「時短・持ち運び・冷凍対応」へのニーズが拡大。一方、キューピーのラインナップは昔ながらの瓶詰やレトルト中心で、新しい消費スタイルに対応しきれなかった側面もありました。
終売の理由④：品質維持のための投資負担
公式発表では「品質を維持しながら生産を続けることが難しくなった」と明言されています。
育児食は、味や栄養バランスだけでなく、微細な食感・衛生面・アレルギー対策など多方面に配慮が必要。新しい安全基準や設備更新への投資負担も大きく、長期的な事業継続が困難だったと考えられます。
消費者の声：「本当に寂しい」「子どもがこれしか食べなかったのに」
SNSでは発表直後から、「信じられない」「キューピーの瓶詰がうちの定番だったのに」といった声が多数。
特に外出時や非常用ストックとして重宝していた家庭からは、代わりになる商品を探す動きが広がっています。
「この味でないと食べない」「初めて食べた離乳食がキューピーだった」という親の声も多く、単なる商品ではなく“育児の思い出の一部”として惜しまれているのが印象的です。
今後の流れ：いつまで買えるのか？
キューピーは2026年8月末までに生産を終える予定。
つまり、それ以降は店頭・オンラインともに在庫限りとなります。
人気商品から順に売り切れていく可能性が高いため、「思い出として買っておきたい」「子どもがまだ食べている」という方は、早めの確保が安心です。
一方で、流通在庫の増減によって販売時期は店舗によって異なるため、在庫状況を確認しながら段階的に代替品へ切り替えていくのが現実的でしょう。
終売後に選びたいおすすめの代替商品
では、キューピー離乳食がなくなったあと、何を選べばよいのでしょうか。
ここでは使い勝手や品質で人気のある代替ブランドを紹介します。
和光堂（アサヒグループ食品）
日本のベビーフード市場で圧倒的なシェアを誇る老舗。
「栄養マルシェ」シリーズなど、月齢別にバランスの取れたメニューを展開しています。常温保存が可能で、外出時にも便利です。
ピジョン（Pigeon）
哺乳瓶や離乳用品でも有名なメーカー。
「ベビーフード キューブ」「ベビーフード おうちのおかず」シリーズは、素材の味を活かしつつ電子レンジ調理ができる手軽さが魅力です。
森永乳業・ビーンスターク
乳製品メーカーならではの栄養設計で、たんぱく質や鉄分などをバランス良く配合。月齢ごとの発達段階に合わせた食感調整もされています。
オーガニック系ブランド（ベビービオ、キユーピーグループ外の海外ブランドなど）
有機素材・添加物控えめを重視する家庭にはオーガニック系も選択肢に。
フランス発のベビービオは、果物や野菜の自然な甘みが特徴で、人気上昇中です。
代替品を選ぶときのポイント
- 月齢・成長段階に合っているか（初期・中期・後期・幼児食）
- 容器タイプ（瓶・パウチ・カップ）と使い勝手
- 栄養バランス・添加物・アレルギー表示への配慮
- 子どもが食べやすい味・食感か
- 持ち運びやすさ、価格、入手のしやすさ
特に離乳食の移行期は、味や食感の違いで食べムラが出ることもあります。新しいブランドを試すときは、少量ずつ慣らしていくのがおすすめです。
「終売」は終わりではなく、次の選択肢へ
キューピー離乳食がなくなるのは確かに寂しいことです。
でも、それは育児食市場全体が次のステージへ進む転機でもあります。
共働き世帯の増加や価値観の多様化によって、冷凍タイプやオーガニック系、宅配ミールなど、新しい形の“ベビーフード”が次々と登場しています。
キューピーが築いてきた品質と安全への信頼は、今後も食品全体に受け継がれていくはず。
「これまでありがとう」という気持ちとともに、次の便利で安心な選択肢を見つけていきたいですね。
まとめ：キューピー離乳食が終売って本当？販売終了の背景とおすすめ代替商品を紹介
- キユーピーの育児食（ベビーフード・幼児食）は2026年8月末で生産終了予定。
- 背景には、少子化による販売数量の低下、コスト高、競争激化など複数の要因。
- 終売はブランド撤退ではなく、「事業整理による販売終了」。
- 和光堂・ピジョン・ビーンスターク・オーガニックブランドなど、代替商品は多様に存在。
- 在庫は順次終了予定のため、気に入った商品は早めの確保がおすすめ。
長年の安心を届けてくれたキューピー離乳食。
終売のニュースに戸惑う声も多いですが、次の時代の育児食を前向きに選ぶきっかけとして、この出来事を捉えていきましょう。
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