「コンバース オールスターが終売したらしい」という話題がSNSや店頭で広がり、ファンの間でざわつきが起きています。
あの永遠の定番スニーカーが本当に販売終了してしまうのか。
今回は、そんな“終売騒動”の真相と、背景、そして今後の動きについて詳しく見ていきましょう。
「コンバース オールスター終売」噂の出どころ
まず、「オールスターが終売した」という情報が流れた発端は、全国の靴量販店やオンラインショップに掲示された「生産終了」「在庫限り」といった文言です。
特にABCマートなどの店頭で「キャンバス オールスター OX/HI 生産終了」の札が出ていたり、ネット通販で「廃盤」「在庫限り」と明記されたりしたことが、ファンの間で大きな波紋を呼びました。
SNSでも「オールスターが終売ってマジ?」「定番の黒と白が買えなくなるの?」という投稿が相次ぎ、ニュースサイトやスニーカーブログでも取り上げられるようになります。
しかし、実際にコンバース公式サイトを確認すると、まだオールスターは掲載・販売中です。
ではなぜ「終売」という言葉が飛び交うようになったのでしょうか。
実際には「一部モデルの生産終了」
結論から言うと、「オールスターが完全に終売した」という事実はありません。
ただし、“一部のモデル・カラー・仕様”が生産終了しているのは確かです。
特に、長年愛されてきた「キャンバス オールスター(旧仕様)」や「U.S. ORIGINATOR」シリーズなどは、モデル刷新に伴って製造が止まっているケースがあります。
このため、量販店では旧仕様分の在庫処分セールが行われ、「生産終了」と案内される状況が生まれたのです。
実際、コンバースの公式サイト上では「CANVAS ALL STAR OX」などの現行モデルが販売中であり、「シリーズ全体の終了」ではなく「仕様変更による切り替え」であることがわかります。
つまり、“オールスター”というブランドやライン自体が消えるわけではなく、「旧モデルの終売→新モデルへの更新」という流れです。
なぜ定番モデルを終了させるのか?背景にある3つの理由
1. ファッションと機能性の進化
1917年に誕生したオールスターは、100年以上にわたって履かれ続けてきた「永久定番」。
しかし、ファッションやライフスタイルの変化に合わせ、スニーカーにはより高いクッション性や耐久性が求められるようになりました。
その結果、キャンバス素材・薄底・フラットなアウトソールという旧来の設計では、現代のニーズに対応しづらくなってきたのです。
ブランドとしても「レトロな魅力を残しつつ、履き心地をアップデートする」必要があり、リニューアルモデルの投入に踏み切ったと考えられます。
2. 生産・流通コストの上昇
原材料費や人件費の高騰、海外工場での生産ライン見直しも影響しています。
低価格で提供されていた旧仕様モデルは利益率が低く、物流や在庫リスクの面からも継続が難しくなっていました。
そのため、ブランドとして「古い型は終了して、より効率的な新ラインへ移行」する判断を下した可能性が高いといえます。
3. 戦略的なラインナップ整理
コンバースは近年、限定コラボや新シリーズを積極的に展開しています。
「CHUCK TAYLOR」「ALL STAR LIGHT」「ALL STAR COUPE」など、進化系モデルが次々登場。
この流れの中で、定番ラインの旧仕様を整理し、新シリーズに軸を移すのは自然な流れです。
現在の在庫状況と購入できる場所
「終売」と言われると、今すぐにでも手に入らなくなりそうで焦ってしまう方も多いはず。
ですが、現時点ではオンライン・実店舗ともにまだ在庫があります。
1. 公式オンラインストア
コンバース公式サイトでは、「CANVAS ALL STAR OX」「ALL STAR J HI」などの現行モデルを販売中。
サイズ欠けや一部カラーの在庫限りはありますが、主要な定番カラーは引き続き入手可能です。
2. ABCマートなどの量販店
一方、量販店では旧仕様モデルが「在庫限り」「特価販売」になっているケースが目立ちます。
セール対象になっている場合も多く、「定番モデルが値下げされている=終売前の在庫整理」と考えられます。
3. オンライン通販・フリマ市場
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、まだ多くの出品が見られます。
ただし、すでに一部の人気カラーやサイズは品薄で、今後プレミア化する可能性もあります。
メルカリなどの中古市場でも価格がじわじわ上がっており、定番モデルの“最後の在庫”を狙う動きが強まっています。
リニューアルや復活の可能性は?
実は、2025年秋頃に「リニューアル版オールスター」が登場するというリーク情報も出ています。
ソールや素材が刷新され、より履き心地や耐久性を高めた新仕様になるとのこと。
これが実現すれば、今回の“終売”騒動は「旧仕様の整理→新モデルへの切り替え」というブランド戦略だったと理解できます。
また、コンバースはこれまでも限定復刻や別注モデルを繰り返しており、「過去仕様が完全に消える」ことはほとんどありません。
むしろ、節目ごとに“原点回帰モデル”として復活する可能性も十分考えられます。
旧仕様モデルを買うなら今がラストチャンス
もし「昔ながらのオールスターが好き」「クラシックなキャンバス仕様がいい」という方は、今がまさに買い時です。
現行在庫がなくなれば、次に同じ仕様が手に入る保証はありません。
リニューアル後はデザインやフィット感が変わる可能性もあり、昔の雰囲気を求めるなら今のうちに確保しておくのが賢明です。
特に人気の「ホワイト」「ブラック」「ナチュラル」などは早期に完売する傾向があります。
在庫限りのセールが出ている店舗や公式オンラインショップをこまめにチェックしてみてください。
コンバース オールスター終売の真相まとめ
今回の「コンバース オールスター終売騒動」は、誤解と事実が入り混じったものでした。
シリーズ全体が終了するわけではなく、あくまで旧仕様モデルの一部が生産終了となり、新しいラインへと刷新される流れです。
ブランドの歴史を守りながらも進化し続けるオールスター。
次のモデルではどんなアップデートが施されるのか、ファンとしては楽しみでもあります。
そして、今のクラシックな一足をまだ持っていないなら、在庫が残っている今がラストチャンスかもしれません。
永遠の定番スニーカー「コンバース オールスター」。
その歩みは止まらず、時代とともに新しい形へと進化を続けています。

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