ジン好きの人なら、一度は聞いたことがあるブランド「タンカレー」。
最近、「タンカレーが終売になったらしい」という噂を目にして驚いた人も多いのではないでしょうか。
本当に販売終了してしまったのか？それとも一部の製品だけなのか？
今回は、タンカレーの終売事情を詳しく調べ、販売終了の理由や、代わりに楽しめるおすすめのジンまでまとめて紹介します。
タンカレーとは？世界中で愛されるロンドンドライジン
タンカレー（Tanqueray）は、1830年にチャールズ・タンカレーがロンドンで創業した歴史あるジンブランドです。
伝統的なロンドンドライジンの製法を守り続け、ジュニパーベリーの華やかさとボタニカルの複雑な香りで世界中のバーテンダーに支持されています。
代表的なラインナップには「タンカレー ロンドン・ドライ」「タンカレー No.10」「タンカレー フロル・デ・セビリア」などがあり、特に「タンカレー No.10」はカクテルコンペでもよく使用される名品。
その洗練された香りと切れ味が、多くのファンを魅了しています。
「タンカレーが終売」と言われる理由
ネット上や一部の酒販店で「タンカレー 終売」という言葉を見かけるようになりました。
しかし、実際に調べてみると、「タンカレー」ブランドそのものが販売終了したわけではありません。
終売になったのは一部の限定商品や旧仕様のボトルであることがわかっています。
終売とされている代表的なボトル
・「タンカレー オールドトム ジン」
・「タンカレー No.10（旧ボトル仕様）」
・一部の輸入限定バージョン（度数や容量の異なる旧ラベル品）
これらの商品は、リニューアルや流通変更のタイミングで「終売」扱いとなり、現在は在庫限りで販売が終了しているものが多いようです。
日本国内ではどうなっている？
現在、日本の大手酒販サイトやスーパーでは「タンカレー ロンドン・ドライ ジン」や「タンカレー No.10」が引き続き販売されています。
一方で、「タンカレー オールドトム ジン」などの限定ラインは姿を消しつつあり、旧仕様ボトルがフリマアプリなどでプレミア価格になっているケースも見られます。
つまり、「タンカレーが終売した」というよりも、一部ラインナップの廃止とボトルデザインの刷新が進んでいるというのが実態です。
特に海外仕様のボトルや限定生産モデルは、輸入量が限られているため「見かけなくなった＝終売」と勘違いされやすいのです。
販売終了の背景にある流通と市場の変化
終売の背景には、いくつかの要因が関係しています。
1. 輸入代理店の体制変更
タンカレーを取り扱うディアジオ社は、世界的な酒類メーカーです。
日本でも販売体制を見直すことがあり、代理店の切り替えや輸入ルートの変更によって、一時的に「旧仕様が終売」となるケースがあります。
2. ボトルデザインと度数のリニューアル
世界各地でアルコール規制や消費傾向が変化する中、ブランド側もボトルサイズやデザイン、アルコール度数を微調整しています。
旧ラベル・旧度数の製品は順次終了し、新仕様へと置き換えられているのです。
3. 世界的なクラフトジンブーム
近年、クラフトジンの人気が急上昇。
各国で新興ブランドが続々登場するなか、タンカレーも市場戦略を見直し、よりプレミアムな方向（例：タンカレー No.10や限定ボトル）へシフトしています。
これに伴い、低価格帯の一部商品を整理する動きも見られます。
今も買える！現行のタンカレーシリーズ
「終売」という噂がある一方で、定番のタンカレーは今も健在です。
日本国内でも正規輸入品が流通しており、Amazonや各種酒販サイトで購入可能です。
現行ラインナップ（2025年時点）
・タンカレー ロンドン・ドライ ジン
最もオーソドックスで、ジュニパーの香りが際立つ一本。ジントニックに最適。
・タンカレー No.10（テン）
フレッシュな柑橘を使ったプレミアムライン。マティーニやギムレットなど、香りを活かすカクテルにおすすめ。
・タンカレー フロル・デ・セビリア
オレンジのフレーバーを加えたアロマティックなジン。華やかな風味が人気。
これらは公式サイトでも継続的に紹介されており、「ブランド全体が終売」という事実はありません。
タンカレーが買えないときの代替ジンおすすめ
もし行きつけの店でタンカレーが見つからない場合、味の系統が近いジンを選ぶことで同じような満足感が得られます。
ここでは、香りや飲み口のバランスが似ているブランドを紹介します。
ビーフィーター ジン
同じロンドンドライ系で、柑橘の香りがしっかり。価格帯も近く、ジントニックにもぴったり。
ゴードン ジン
軽やかでスッキリした味わい。カクテルベースとして万能で、初心者にも扱いやすい。
ボンベイ・サファイア
華やかなボタニカル香が特徴。タンカレーよりもややフローラルで、女性ファンも多い。
ヘンドリックス
キュウリとローズの香りを加えた個性派ジン。ドライさよりも香りの余韻を重視したい人におすすめ。
いずれも国内流通が安定しており、スーパーや通販で手軽に入手できます。
タンカレーの代わりとしてだけでなく、飲み比べを楽しむのも面白いでしょう。
終売と再販の可能性について
タンカレーはグローバルブランドであり、各国市場に合わせて製品構成を変える傾向があります。
一度「終売」とされたボトルが、別市場で復活するケースも存在します。
実際、過去に「タンカレー マラッカ」は一度廃盤となった後、限定復刻されたこともありました。
そのため、今後も復活や再販の可能性は十分考えられます。
限定ボトルや特別版はSNSや公式サイトで発表されることが多いため、気になる人は定期的にチェックしておくと良いでしょう。
タンカレーを楽しむために覚えておきたいポイント
・終売の噂は、旧仕様や限定ボトルに関するものである
・現行ライン（ロンドンドライ／No.10）は今も販売中
・ボトルリニューアルや輸入体制変更によって一時的に品薄になる場合がある
・代替ジンとして他ブランドを楽しむのも一つの選択肢
ジンの世界はとても奥が深く、同じ「ロンドンドライ」でもブランドごとに香りや味が大きく異なります。
タンカレーをきっかけに、いろんなジンを飲み比べてみるのもおすすめです。
まとめ：タンカレーが終売って本当？販売終了の理由とおすすめの代替ジン
結論として、「タンカレーが完全に終売した」という情報は誤解です。
販売終了になったのは一部の旧ボトルや限定版で、定番商品は今も世界中で愛されています。
終売の背景には、ボトルリニューアルや流通の再編といった要因があり、ブランドそのものが消える心配はありません。
ただし、旧仕様の在庫は減少しているため、見つけたら早めに確保しておくのが賢明です。
そして、もしタンカレーが手に入らないときは、ビーフィーター ジンやボンベイ・サファイアなどの代替ジンを試してみてください。
きっと新しいお気に入りに出会えるはずです。
長年愛されてきたタンカレー。
その味わいはこれからも、世界中のグラスの中で息づき続けるでしょう。
コメント